【硬式野球】投打が噛み合い快勝!3年連続の神宮決勝へ!

硬式野球

明治神宮野球大会 準決勝 対八学大 11月18日 於・明治神宮野球場

◆結果◆
青学大  031 400 000|8
八学大  201 100 000|2

◆出場選手◆
1 二 藤原夏暉 大阪桐蔭
2 左 大神浩郎 福岡大大濠
3 三 小田康一郎 中京
4 捕 渡部海 智辯和歌山
5 中 中田達也 星稜
6 一 初谷健心 関東第一
7 遊 山口翔梧 龍谷大平安
8 右 谷口勇人 大阪桐蔭 → 打右 南野倫平 龍谷大平安
9 投 鈴木泰成 東海大菅生 → 渡辺光羽 金沢学院大附


 

3年連続の決勝進出がかかった準決勝。重要な一戦で先発を任されたのは鈴木泰成(社3=東海大菅生)。鈴木は初回から相手打線に捕まり失点。しかし直ぐに立て直し、8回2失点の好投で全国大会初先発の試合を勝利で飾った。打線は鈴木が2点を失った直後に3点を返し逆転。3回、4回で5得点と相手を大きく突き放し、流れを渡さなかった。先制点を献上したものの追加点を許さず、12安打8得点の快勝。3年連続で神宮大会決勝へ駒を進めた。

先発の鈴木は初回、先制本塁打を浴びる。続く打者には四球での出塁を許し、適時二塁打を放たれる。青学大は2点を追う展開となった。「真っ直ぐ張ってて、それが丁度高めに浮いてしまって打たれたって感じだったので、ショックっていう感情はない。修正しなきゃなって。ホームランは防げるミスだなって思っているので、そこから立て直さなきゃなって気持ちでした。」と、打たれた瞬間は冷静だった鈴木。しっかり修正し、2回以降の失点を許さなかった。

鈴木について渡部は、「真っ直ぐがいつもよりちょっとうわずってて、全部100%で投げようとしすぎて逆に制御できてない感じがあったので。2回3回もちょっとしんどいピッチングが続いたんですけど、序盤をなんとか乗り切って、中盤以降は本当にいつも通りの鈴木を見せることできたなと思います。」「ちょっと体が突っ込んで、腕が遅れてっていうところがあったので、体残し気味で投げたらっていうのは言ったのと、あとは変化球、カーブで修正して。スプリットフォークもうまく使えたので、中盤以降は本当に良かったかなと思います。」と語った。

2回表、先頭の初谷健心(総4=関東第一)が安打を放ち出塁。「まだ全然序盤でしたし、すぐ返せるなっていう自信はあったんで。しかも自分が先頭だったんで。もう守ってるときから、絶対出てやるっていう気持ちで防具とかつけてましたね。」強い思いが結実して安打に結びついた。山口翔梧(営2=龍谷大平安)が犠打を決めると、秋季リーグで好調の谷口勇人(営3=大阪桐蔭)が適時打を放ち1点を返す。

安打を放った初谷

適時打を放った谷口

さらに鈴木が安打をマークし、藤原夏暉(法4=大阪桐蔭)の二ゴロ間に走者が生還。試合は振り出しに戻った。「バッティングに自信は無かったので(笑)、打てたらいいなーぐらいでいたんですけど。最初の打席でああいうヒットが出て、素直に嬉しかったというか。それでさらに緊張がほぐれたかなと思うので。バッティングで良い結果が出たのも、良い流れに繋がったのかなと思います。」と普段のリーグ戦で打席に立たない鈴木は笑顔で語った。

安打を放った鈴木

藤原は相手の捕球ミスで出塁し、すかさず盗塁。得点圏に走者を置くチャンスを作ると大神浩郎(総1=福岡大大濠)が適時打を放ちさらに1点を追加。勝ち越しに成功した。

2回以降鈴木は持ち直し、安定したピッチングを見せる。本塁を踏ませないピッチングでスコアボードに0を刻み続けた。「いつもだったらストレートの強さを意識して、その後にコントロールがついてくるって感じだったんですけど。真っ直ぐを強く振ってくるとのことだったので、低め低めのコントロールを今日は1番にっていう優先順位の変更というか、(渡部)海と話してました。」と、バッテリーを組んだ渡部と話し合って投球を組み立てたことを明かした。

3回表には4番の渡部海(コ3=智辯和歌山)から安打が飛び出す。「特にそんなに右方向意識した訳じゃないんですけど、必死に何とかしようと思って粘り強く打った結果が右方向のヒットになったかなと思います。」と、渡部は逆方向へ強い意識は持っていなかった様子がうかがえた。初谷は四球を選び、二死一三塁のチャンスで再び谷口に打席が回る。谷口は相手投手の球を捉え、2打席連続となる適時打を放つ。点差は2点に広がった。

安打を放った4番の渡部

塁上でガッツポーズをする谷口

4回表には大神が安打を放ち出塁。渡部、中田達也(社4=星稜)から連続適時打が飛び出しさらに2点を追加。そして、全国大会に滅法強い初谷がダメ押しとなる2ラン本塁打を放つ。点差は6点に広がった。「ずっとスライダーで攻められてて。ツーストライクだったんで、全然ホームラン狙うとかじゃなかったんですけど。まっすぐも来るかなと思って振ったら、入ってくれたんで。良かったです。」と、狙わずに放った打球であったことを明かした。

適時打を放った渡部

適時打を放った中田

本塁打を放った初谷

5回裏には鈴木が先頭打者に四球を許してしまう。相手走者は盗塁を試みるも渡部の強肩に阻まれる。渡部は攻守にわたって存在感を発揮した。

8回表には再び鈴木に打席が回り、この日2本目となる安打を放つ。投打でチームの勝利に貢献した。

鈴木は8回を投げ切り交代。最終回のマウンドは渡辺光羽(営4=金沢学院大附)に託された。渡辺は2つの三振を打ち取り、圧巻の投球を披露。青学大は3年連続となる神宮大会決勝進出を果たした。

決勝戦の相手は強豪立命大。投打ともに強力なチームを相手に、青学大は神宮大会2連覇をかけた戦いに臨む。「とにかく負けたくないってことで。結果的に連覇につながればいいなということで、1番が連覇ではないという、とにかく今までやってきた積み重ねてきたことを発揮して、青学らしい野球をしたいと思ってます。」と意気込みを語った安藤監督。藤原世代と戦う最後の試合に挑む。

(記事=田原夏野、写真=比留間詩桜、戸田隼人、田原夏野)

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