【硬式野球】鈴木が137球の熱投で今季初の完投勝利!松本は大学公式戦初本塁打を放ち、接戦を制す!

硬式野球

東都大学野球 春季1部リーグ 対東洋大 第1回戦 5月5日 於・明治神宮野球場

◆結果◆
青学大 012 001 000|4
東洋大 000 030 000|3

◆出場選手◆

1 右 新井瑛太 滝川
2 中 大神浩郎 福岡大大濠
3 三 松本大和 天理
4 捕 渡部海 智辯和歌山
5 指 南川幸輝 大阪桐蔭
6 一 中山凱 専大松戸
7 左 谷口勇人 大阪桐蔭
8 遊 菅野陽平 福岡大大濠
9 二 山口翔梧 龍谷大平安

P 鈴木泰成 東海大菅生


青学大は前カードの立正大戦で今季初めて勝ち点を落とした。優勝のためにはもう一戦も落とせないプレッシャーのなかで迎えた東洋大との1回戦だったが、青学大は接戦を制し、大事なカード初戦を白星で飾った。先発マウンドに上がった鈴木泰成(社4=東海大菅生)は、5回に3本の安打を許すなどして3点を失うも、その後は粘りの投球を披露。9回137球を投げ抜き、自身今季初となる完投勝利を挙げた。打線は、3回に松本大和(国政2=天理)の大学公式戦初本塁打となる2ラン本塁打が飛び出すなど、4得点。大型連休を迎え、多くの観客が詰め掛ける明治神宮野球場を盛り上げた。

青学大の先発投手は鈴木。4月15日の中大戦以来白星から遠ざかっていたが、立ち上がりから2者連続で三振を奪うなど、東洋大打線を無失点に抑える見事な立ち上がりを見せる。試合後、鈴木は「これまではうまくピッチングをしようと考えていたが、中野コーチとの会話を通じて、全球ストライクという気持ちでいったほうが自分の長所が出ることを確認した」と明かした。

見事な立ち上がりを見せた鈴木

2回表の攻撃、二死から8番の菅野陽平(総1=福岡大大濠)が四球を選び出塁すると、ここまで打率3割越えと好調な山口翔梧(営3=龍谷大平安)が適時二塁打を放ち、1点を先制する。

山口は先制の適時二塁打を放った

両手を挙げる山口

続く3回表、青学大は先頭打者の大神浩郎(総2=福岡大大濠)が四球で出塁すると、ここまで全試合で3番に座り、チーム内首位打者の松本が打席へ。松本が放った大きな打球は右翼スタンドへ飛び込む2ラン本塁打となった。安藤監督は「思い切って高めを振り抜いてくれた。勇気があったなと思います」と松本の一振りを称えた。スコアを3-0とし、松本の大学公式戦初となる本塁打は先発の鈴木にとって大きな援護点となった。

松本は大学公式戦初本塁打を放った

喜びを分かち合う松本

先発の鈴木は1、2、3回を無失点で抑えるも、4回裏にピンチを迎える。テンポよく内野ゴロ2つでアウトを重ねるも、東洋大の上位打線を前に連打を浴び、さらに死球を与え満塁とする。しかし、鈴木は続く東洋大7番・前高から三振を奪い、気迫の投球でこの回も得点を許さず。リードを3点に保ったまま青学大打線のさらなる援護を待った。

ピンチを三振で切り抜け、雄叫びを上げる鈴木

5回裏、先発鈴木にこの回もピンチが訪れる。先頭打者から安打、二塁打で無死二、三塁とされると、東洋大の1番・高中が野選で出塁。その間に三塁走者の生還を許し、1点を返される。なおも犠打から一死二、三塁とされると、東洋大の3番・山内に打球をレフト前へ運ばれ、さらに1点を奪われる。その後、鈴木は東洋大の4番・冨安を二ゴロに打ち取ったものの、三塁走者が生還し失点。この回に3失点で試合は振り出しにもどり、青学大にとって苦しい展開となった。

4回まで好投を見せていた鈴木

鈴木は東洋大3番・山内に適時打を許した

直後の6回表、6番・中山凱(史2=専大松戸)が重い空気を払拭する左越えの三塁打を放ち、チャンスメイク。7番・谷口勇人(営4=大阪桐蔭)の打席で相手投手の暴投を誘い、三塁走者の中山が生還した。決勝点となる貴重な1点の追加に成功した青学大は、スコアを4-3とした。

持ち前の長打力でチャンスを生み出す中山

中山は激走を見せ、三塁を陥れた

7回表には恐怖の9番、山口がこの日2本目となる二塁打を放ち好調ぶりをアピール。しかし、後が続かずこの回は無得点に終わった。

中二塁打を放つ山口

山口はこの日2本の二塁打を放った

先発の鈴木は、打線に援護点をもらった直後の6回を三者凡退に、7回は自身の悪送球で走者を背負いながらも無失点に抑え、試合を落ち着かせる素晴らしい投球を披露した。

見事に試合を落ち着かせた青学大バッテリー

青学大打線は8回には南川幸輝(総3=大阪桐蔭)が、9回には菅野と新井瑛太(社1=滝川)がそれぞれ安打で出塁するもあと一本が出ず、6回以来の追加点を奪うには至らなかった。

菅野はこの日2安打を放つ活躍だった

1点リードで迎えた8回裏、鈴木は一死から東洋大の5番・山田に右三塁打を浴び、一打同点となるピンチを招く。しかし、東洋大の代打・染田の打球を鈴木が好フィールディングで三塁走者を三本間で挟んでアウトにすると、最後は相手打者を空振り三振に斬って無失点で攻守交代。普段は感情をあまり表に出さない鈴木だが「自分が先発した2試合でどちらも負けてしまった。追い詰められた状況になったので、この1戦目に絶対勝つんだという本当に強い気持ちで臨んだ」と語り、この回3つ目のアウトを取った際には大きなガッツポーズを見せた。

先発鈴木はこの日、今季初めて9回のマウンドに上がった。死球と内野安打を許し、得点圏に走者を背負う苦しい投球となったが、東洋大の代打・福を松本の好守で併殺に打ち取って試合終了。青学大は4-3で勝利を収めた。

リードを守る好投で、大きなガッツポーズを見せた鈴木

試合後、安藤監督は先発鈴木について「野手が出してしまった走者を返さなかったのは成長だと思う。僕の言い方も悪くて長所を消してしまったところがあったので、とにかく能力で、持っている球質で勝負してほしいと伝えた。結果としては、合格をこっそりあげたい」と語り、137球の熱投を称えた。

投打において粘り強く戦い、接戦を制した青学大。リーグ7連覇へ向けて目の前の試合を一つずつ、着実に勝利を積み重ねていく。

(記事=木下航誠、写真=木下航誠・高木一郎・戸田隼人・綿引文音)

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