東都大学野球 春季１部リーグ 対駒大 第１回戦 ５月６日 於・明治神宮野球場
◆結果◆
駒 大００００００１００｜１
青学大 １０００００２２×｜５
◆出場選手◆
１ ニ 山田拓也 東海大相模
２ 遊 泉口友汰 大阪桐蔭
３ 三 佐々木泰 県岐阜商業
４ 右 井上大成 日大三
５ 指 大手晴 横浜
６ 左 中島大輔 龍谷大平安
７ 一 田野孔誠 聖光学院
８ 中 永山裕真 報徳学園
９ 捕 佐藤英雄 日大三
Ｐ 松井大輔 県岐阜商業→ 森圭名 富山第一
今春の優勝が無くなった中で迎える最終カード。まずは１部の舞台をキープするために絶対に負けられない試合に挑んだ。試合は先発松井が９回途中を１失点に抑える好投。そして、終盤に２本の一発が飛び出し試合を決めた。
試合序盤は松井がこの日しっかりと試合をつくった。初回から２つの三振を奪うなど、相手打線に的を絞らせない快投を見せる。５回までは相手に２塁を踏ませない投球で試合のリズムをつくった。
この日も９回途中１失点の好投を見せた松井
一方の打線は、初回から打撃復調の２番・泉口、３番佐々木の連打で1,2塁とすると４番・井上がライト前にバットを折りながらもタイムリーを放ち１点を先制する。
この日チーム最初のヒットを放った泉口
ヒットを放つ佐々木。リーグで打率ランキングは２位に浮上した
バットを折りながらもタイムリーを放った井上
追加点の欲しい青学大。３回にも3番・泉口の二塁打、４番・井上の四球でチャンスメイクするも５番・大手がセンターフライに倒れ無得点に終わる。
６回表の守備１死から９番・小園(駒大）を四球で歩かせ、送りバントで２死２塁とされる。そして２番・浦口(駒大）にライト前にヒットを打たれるがライト井上の好返球で本塁タッチアウトに。相手に流れを渡さない。
６回裏の攻撃。２死から５番・大手、６番・中島の連打で1，3塁とするも無得点に終わり、もう１点がとれないもどかしい状況が続く。
迎えた７回の守備。２死から４番・鵜飼(駒大）にレフトスタンドへの強烈なソロホームランを浴び同点に追い付かれる。悔しそうな表情を見せた松井だが、「ここから気持ちを入れ替えてしっかり抑えよう」と後続を三振に抑える。
4番・鵜飼(駒大)に一発を浴び悔しげな表情を見せる松井
７回裏の攻撃、２死から１番・山田(拓)が一塁線への二塁打を放つ。ここで２番・泉口に打席が回る。「松井がすごく頑張っていた。山田も２アウトから粘ってくれたのでなんとか返したかった。」とライトスタンドへの勝ち越しの２ランホームランを放つ。これまでヒットが出ずに苦しんだ主将が自らのバットでチームを救った。
真ん中高めのストレートをライトスタンドに運んだ泉口。主将のバットで勝ち越し点をもぎとった
ガッツポーズでダイヤモンドを走る泉口
８回表は松井が１死から８番・岩本(駒大)に四球で出塁を許す。そしてワイルドピッチも絡み１死1，3塁のピンチを招くが２番・浦口(駒大）の打球をセカンド山田(拓）が好捕。この回も無失点に抑える。
裏の攻撃では１死から７番・田野がショートへの内野安打で出塁すると、２死から９番・佐藤(英）のセンター頭上を超える２ランでダメ押しに成功する。
公式戦発ホームランの佐藤(英)。ダメ押しの一発となった。
最終回は松井が１アウトを奪ったところで投手を森(圭）に交代。４番・鵜飼(駒大）を最速149㌔を誇る直球と変化球で三振に打ちとると、５番・新田(駒大）をレフトフライに抑えゲームセット。不調に苦しんでいたエースが最後は圧巻の投球で試合を締めくくった。
最後は森がエンジン全開で試合を締めくくった
安藤監督は試合後「あまり下を考えずにやっているので、勝って嬉しいが、優勝できないことへの悔しさはある」と本音を話した。それでも、主将の一振りで試合を決めた今日の勝利は大きい。いよいよ明日は最終戦。必ず勝利し、秋の１部リーグへと繋げたいところだ。(記事・写真＝石岡亮）
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