東都大学野球 秋季1部リーグ 対日大 第1回戦 9月26日 於・明治神宮野球場
◆結果◆
日 大 100 002 020 |5
青学大 002 000 202×|6
◆出場選手◆
1 三 佐々木泰 県岐阜商
2 左 南野倫平 龍谷大平安
3 一 小田康一郎 中京
4 指 松本龍哉 盛岡大附
5 右 中田達也 星稜
6 捕 渡部海 智辯和歌山
7 二 藤原夏暉 大阪桐蔭
8 右 青山達史 智辯和歌山
9 遊 山口翔梧 龍谷大平安→打遊 初谷健心 関東第一
P 児玉悠紀 日大三→ 渡辺光羽 金沢学院大附→鈴木泰成 東海大菅生
雨中の勝利から一夜明け、晴天の神宮球場で行われた対日大第2戦。主砲の西川史礁(法4=龍谷大平安)が前日の死球の影響で欠場。苦しい状況の中始まった試合は、序盤からシーソーゲームの様相を呈し、9回表終了時で4−5の1点ビハインドであったが、最後は二死満塁のチャンスで渡部海(コ2=智辯和歌山)が二塁打を放ち青学大は見事サヨナラで勝利した。
青学大の先発のマウンドに上がったのは、先日プロ志望届を提出した左腕、児玉悠紀(コ4=日大三)。児玉は初回、一死一、二塁のピンチを招くと、今春の首位打者である日大・谷端にタイムリーヒットを許し先制点を奪われてしまう。
反撃したい青学大は3回裏、ヒットと四球で二死一、二塁のチャンスを作ると、小田康一郎(史3=中京)がライトへタイムリーヒットを放ち同点に追いつく。さらに続く松本龍哉(コ3=盛岡大附)が執念のヘッドスライディングで内野安打を勝ち取る間にランナーが還り、青学大はこの回勝ち越しに成功した。
先発の児玉は初回以降立ち直り、無失点ピッチングを続けていたが6回、四球で無死一塁とすると、打席には初回にタイムリーヒットを許した谷端。児玉は谷端に逆転の2ランホームランを浴び、ここでマウンドを降りることとなった。
児玉に代わってマウンドに上がったのは同じく左腕の渡辺光羽(営3=金沢学院大附)。渡辺はこの回、1つ四球を出すも日大打線を無得点に抑え追加点を許さない。
7回裏、先頭の南野倫平(総2=龍谷大平安)がヒットで出塁すると、打席には今日の試合タイムリーヒットを放っている3番小田。2ボールからの3球目を振り抜くと、高々と上がった打球はライトスタンドへ。逆転の2ランホームランが飛び出し青学大は再びリードを奪う。
しかし直後の8回表、渡辺が日大打線に捕まる。日大3番・米津、4番・谷端に連打を浴び無死一、三塁のピンチを招くと5番・岸本にタイムリーヒットを許し同点。渡辺はここで降板。マウンドをリリーフエース鈴木泰成(社2=東海大菅生)に託すこととなった。
無死一、二塁でマウンドに上がった鈴木だったが、死球を与え無死満塁の大ピンチを作る。ここで日大は主将・橘田を代打で起用。鈴木はこの橘田にピッチャー強襲の内野安打を許し、4−5と再び劣勢に追い込まれる。
9回裏、青学大は1番佐々木泰(コ4=県岐阜商)からの好打順で攻撃を迎えた。その佐々木は右中間へ本日2本目となる二塁打を放ちチャンスメイクすると、その後二死満塁として打席には6番渡部。渡部は3球目の甘く入った球を捉えると、打球はレフト線へ。これがフェアとなり一気に2人が生還。青学大は6−5でサヨナラ勝ち。見事死闘を制した。
死闘を制し、連勝で日大戦の勝ち点を獲得した青学大。次戦は10月1日(火)、11時30分から明治神宮野球場にて東京農業大学戦が予定されている。リーグ4連覇、史上5校目となる大学四冠達成に向け好スタートを切った青学大硬式野球部。彼らの躍動に今後も注目だ。
(記事=山城瑛亮、写真=遠藤匠真・畠野杏・山城瑛亮)
◆選手・監督コメント◆
安藤寧則監督
・死闘を制しての勝ち点となったが、今の思いは
ーよく勝ち切ってくれたなという思いはある。
・最後渡部選手に声をかけていたが、どのような内容だったのか
ーああしろこうしろというのは基本的に言わないので、選択肢が色々ある中で迷うことがないように「一球一球腹決めしていけよ」とだけ伝えた。
・西川選手がベンチとなったが、今の状況は
ー「100(%)でいけない」とのことだったので、「他を信じろ。全員戦力だ」というところ。
渡部海選手
・チャンスで投手が代わってどのように気持ちを切り替えて打席に入ったのか
ーそこまで気にすることなく、昨日も市川投手から打っていて、いいイメージのまま打席に入れた。
・西川選手が出ていない中で献身的にサポートしていたが、その姿を見て何か思ったことはあるか
ー出ていないからといって腐ることなく、全員に声掛けをしてくれたので、そういったところは先輩として見習うべきところだと思う。
・夏に取り組んだことの中でどのようなことがバッティングに活きているのか
ー今までは前で振ってしまっていたのを、後ろのポイントでというのを意識して夏取り組んできて、それがしっかりオープン戦からリーグ戦を通して実行できているので、そこはいい部分だと思う。
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