第49回李相佰盃日・韓大学代表バスケットボール競技大会 5月15日、16日、17日 於・北ガスアリーナ札幌46
◆結果◆
GAME1
日本学生代表●76-84〇韓国学生代表
1Q 9-23
2Q 16-29
3Q 25-20
4Q 26-22
GAME2
日本学生代表●82-84〇韓国学生代表
1Q 17-16
2Q 26-25
3Q 15-18
4Q 24-25
GAME3
日本学生代表〇76-64●韓国学生代表
1Q 24-13
2Q 20-28
3Q 15-12
4Q 17-11
年に一度行われる大学バスケの日韓定期戦、李相佰盃(以下、リソウハク)。大学バスケ界の第一線でめざましい活躍を見せる選手、スタッフ陣が所属大学の壁を越え、日本学生代表(以下、日本代表)として戦いに挑んだ。青学大からは広瀬洸生(総4)が選出された。
5月15日のGAME1、広瀬はスターティングメンバ―に抜擢された。直近の3大会連続で初戦を落としている日本学生代表。全勝という目標を達成するために落とせない一戦となっていた。第1Q、韓国学生代表(以下、韓国代表)にエンドワンで先制を許す。直後に武藤俊太朗(明大)が返すが、その後も得点が停滞し、9-23で第2Qへ。第2Qは轟琉維(東海大)や下山瑛司(早大)らのゲームメイクと松本秦(早大)の3Pを引き金に、一時ひと桁差に詰め寄るも韓国代表のインサイドの強さと精度の高い3Pに苦しみ、前半を25-42の17点ビハインドで終える。

試合開始直前の選手たち
何とか点差を縮めたい第3Q。後半に入ってもシュートの精度が落ちない韓国代表だが、境アリーム(白鷗大)、佐藤友(東海大)らの献身的なインサイドのプレーを礎にコツコツと得点を重ね、食らいつく。第3Q終了間際、轟、大舘秀太(東海大九州)の連続3Pで点差を詰め、50-62で第4Qへ。第4Q開始早々波に乗った大館、轟の連続得点で点差を6点に縮め、韓国代表はたまらずタイムアウトを取る。中盤は攻めて攻められての展開が続き、あと一歩追い越すことができない。残り1分には下山のアシストから武藤がエンドワンを決め、2点差となるが直後韓国代表が決死の3Pを沈める。日本代表は残り30秒の場面でシュートを決め切れず、76-84で試合終了。第49回のリソウハクは黒星スタートとなった。

レイアップを放つ広瀬
迎えた5月16日のGAME2。GAME1とは一転して、日本代表は出だしから積極的な攻守を見せる。しかし韓国代表も日本代表のプレーに対応したスピードバスケットを展開する。広瀬は残り3分、タイムアウト明けから出場すると得意のドライブからの得点でチームに勢いを与え、ディフェンス面でも活躍を見せる。残り1分30秒、佐藤のエンドワンと続けて大館の得点で逆転し17-16で第1Qを終える。第2Qも勢いそのままに日本代表は得点を重ねるが、韓国代表も負けじと追走する。一時は同点になるも残り3分30秒、轟と小川瑛次郎(白鷗大)が立て続けに3Pを決める。その後韓国代表に得点を許し2点ビハインドで前半を終えるかと思われたが、小川が3Pブザービーターを沈め42-41の1点リードで後半へ。

ドライブでインサイドに切り込む広瀬
第3Q開始30秒、内藤晴樹(白鷗大)が3Pを決め良い雰囲気で後半のスタートを切る。両者小さいミスが重なり、大きくはスコアが動かない。かろうじてリードを保っていた日本代表だが、終盤以降ターンオーバーやパスミスが見立ち始め、残り30秒には韓国代表のエンドワンで逆転を許す。第3Q終了間際、松本がレイアップを決め58-59の1点ビハインドで最終第4Qへ。第4Qは双方ファールが重なり、緊迫した展開が続く。開始3分、痛恨の2連続3Pを許し点差が8点に広がる。中盤以降も3Pの確率が落ちない韓国代表に、松本や小川が3Pを決め返し対抗する。9点差で迎えた残り40秒、大館が渾身の2連続3Pを決め点差は3点に。残り14秒、大館がファールをもらいフリースローを2本決め切る。直後ファールをするがフリースローを韓国代表は2本中1本外す。2点差で迎えた残り7秒のラストポゼッション。下山が素早くフロントコートまで運び、自ら3Pを放ったがリングに弾かれ試合終了。惜しくも82-84で敗北を喫した。

ベンチで会話をする松本と広瀬
何としても負けられない最終戦、5月17日のGAME3。第1Qは先制こそ許したもののリズムの良い攻守を展開する日本代表。開始3分30秒には近怜大成(大東大)がエンドワンを決めると、直後にもシュートファールを貰いフリースローで得点。残り4分、韓国代表に3Pを決められるがすかさず内藤が3Pで返す。そして残り3分30秒、轟がターンオーバーを奪うとアシストしまたも内藤が3Pを沈め韓国代表がたまらずタイムアウトを取る。タイムアウト明けも順調に攻守を展開し、24-13で第2Qへ。第2Qは開始2分間、日本代表の得点が入らない時間が続く。中盤松本が2連続で3Pを決めるが、終盤にかけて徐々に点差を詰められ、タイムアウトを取るも韓国代表のオフェンスを止めきれない。残り10秒で痛い2Pを許し、44-41の3点リードで前半を終える。

ボールをコントロールする広瀬
勝負の肝となる第3Q。開始50秒、広瀬がペイントエリアに切り込むと武藤へアシストしエンドワンを沈める。開始3分には松本が持ち味の3Pを決め、流れを引き寄せる。終始韓国代表の屈強なインサイドに苦しみながらも下山を中心にオフェンスを展開し、59-53で第4Qへ。第4Q序盤は一進一退の攻防が繰り広げられ、点差が停滞する。中盤以降武藤、大舘らフォワード陣が体の張ったプレーでチームをけん引すると、その波に乗った松本が3Pを決めてさらに勢いづける。6点リードで迎えた残り2分、点差を広げたいこの場面で絶好調の内藤が3Pを決め切り点差を9点にする。そして残り56秒、大舘が勝負の決め手となるダンクシュートを叩き込み、バスケットカウントを奪い取り、守り切った日本代表は76-64で勝利を掴んだ。
大会終了後には式典と記念撮影が行われた。日韓の親交を深めることも目的のひとつとしているリソウハク。選手たちは試合中の真剣な顔つきとは打って変わって、朗らかな表情を見せていた。

広瀬はチームメイトとの仲睦まじい様子を見せてくれた

日本学生代表の選手たち
広瀬は今大会を振り返り、「本当に悔しい結果になったが、ここで終わりではないし、これからが大事だと考えている。この悔しさをチームに持ち帰って、ステップアップに繋げていきたい」とし、個人としては「オフェンスもディフェンスも通用していて、やっていけると感じたが一方で3Pの部分でスタッフ陣からの信頼を得られなかったとも感じた。3Pを中心にスキルを強化していきたい」と語った。
日本代表選手12名のうちの1人に選出され、GAME3ではチームの勝利に貢献した広瀬。4年生の彼にとっては今季が大学バスケの舞台でプレーする最後のシーズンとなる。関東1部残留、そしてインカレに向けて広瀬、青学大バスケットボール部が見せる戦いに注目だ。
(記事・写真=遠藤千果)



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