【男子バスケットボール】早稲田大に敗れ今シーズンに幕

男子バスケットボール

第76回全日本大学バスケットボール選手権大会 対早稲田大 12月4日於横浜武道館

 

◆結果◆

青学大●72-77〇早稲田大

1Q 27-27

2Q 21-12

3Q 16-16

4Q 8-22

 

◆スターティングメンバー◆

#2 漆山蓮

#7 進翔太

#25 星賀舞也

#35 オドゲレル・トルガ

#12 広瀬洸生

 

インカレ3戦目の相手は今シーズン通算4度目の対決となる早稲田大。スプリングトーナメントでは敗戦。オータムリーグでは1巡目勝利したものの2巡目では敗戦を喫した。「負け越したくない」。チーム全体がその一心で臨んだ今試合。前半は青学大のペースで試合を進めるが後半に早稲田大の勢いを止められず逆転を許す。最後までどちらが勝つか分からない展開となったが惜しくも勝利まで一歩届かなかった。

 

第1Qは青学大ボールからスタート。何度もオフェンスリバウンドに絡み積極的にリングに向かう。#12広瀬(総2)が得意のドライブシュートを決め青学大が先制。その後#12広瀬が波に乗り連続で3ポイントシュートを決める。開始4分、#7進(法4)が渾身のダンクシュートを決めると早稲田大が堪らずタイムアウトを取る。タイムアウト明けも#12広瀬の勢いは止まらず次々にシュートを決める。しかし早稲田大も3ポイントシュートを高確率で決め、思うように点差がつかない。#7進のパワープレーなどで得点を重ねるが第1Q終了間際、早稲田大が3ポイントシュートを決め27-27の同点で第2Qへ。

力強いダンクでチームを活気づける#7進

グループリーグではシュートに苦しんだが今試合では息を吹き返した#12広瀬

 

第2Qは早稲田大ボールからスタートするが青学大がリバウンドを制し早稲田に先制を許さず青学大の攻撃に持っていく。初めのシュートは惜しくも決まらないが#7進がリバウンドに飛び込み先制点に繋げる。ショットクロック残り1.9秒のスローインの場面では#3新井(総3)がシュートを決め会場を沸かせる。その後も青学大がシュートを着実に決め早稲田大との点差を広げる。積極的にリバウンドに絡み早稲田大を苦しめ、少しずつ点差を広げ48-39の9点リードで前半を終える。

「1年を通じて一人一人の持ち味が見えてきた」と今シーズンを振り返った#2漆山

 

第3Qは青学大ボールからスタート。初めの攻撃は得点に繋がらず早稲田大に先制点を許すが、#25星賀(社3)が得意のコーナーからの3ポイントシュートで決め返す。第3Qはお互いにシュートを決め合い一進一退の状態が続く。開始5分のタイムアウト明け、#12広瀬の3ポイントシュートや#7進のオフェンスリバウンドからのシュートで畳みかけ再び点差を広げようと試みる。しかし早稲田大も意地で食らいつき点差変わらず64-55の9点リードで最終第4Qへ。

終始気迫のこもったプレーを魅せた#35オドゲレル

 

第4Qは早稲田大ボールからスタートするが早稲田大の攻撃を防ぎ、#3新井のシュートで青学大が先制点を奪取。その後も#12広瀬から#15能代(コ2)へのパスや#7進のオフェンスリバウンドなどで得点に繋げるが早稲田大の追い上げにあい徐々に点差が縮まる。また、前半に得点を量産した#12広瀬を早稲田大が徹底的にマークし動きを封じてくる。開始5分、早稲田大のシュートで追いつかれ、早稲田大のペースにのまれ始める。最後の1秒まで果敢にゴールに向かうが72-77で試合終了のブザーが鳴り響いた。

多彩なスキルでディフェンスを翻弄した#3新井

 

試合後、#2漆山(総4)は「キャプテンとしてみんなを引っ張りきれなかった」と悔しさを滲ませる一方「チームとしては一人一人が自分の役割を果たしてくれた。みんな良くやってくれた」と試合を振り返った。また、#12広瀬は「自分たちのバスケは出来たが、自分が決めるべきところで決められず力不足を感じた」と話した。

今試合をもって引退となる#2漆山は大学4年間を「4年間全体としては勝てない試合が続きしんどく、下を向くこともあったが、今シーズンリーグ戦を勝ち抜き1部昇格という結果を残せたことは嬉しかった。しかし今試合負けてしまい”インカレベスト8”という目標を達成できなかったことは悔しい」と振り返った。そのうえで「今日達成できなかったことを来年の後輩たちに託したい」と後輩たちへの想いを述べた。

来年以降もチームの軸となるであろう#12広瀬は今年1年間チームを引っ張ってきた4年生へ「練習から常に声を出してくれていた。もちろん試合中もコート上でもベンチでも声を出し続けてくれていて全てにおいて支えられていた」と感謝の言葉を述べた。「4年生が抜ける穴は大きいが1年生から3年生で4年生が抜ける分もカバーして来年もっと強い姿で戻ってこれるよう頑張りたい」と次を見据えた。

 

グループリーグを勝ち抜き迎えた早稲田大戦。リードで終えた前半後のインターバル、#7進は「もう一度気持ちを入れ直そう」とチームメイトに声を掛け再び気を引き締めた。それでも第4Qの早稲田大の勢いを止めきれず悔し涙を飲む結果となり今シーズンに幕を下ろした。

 

”2部優勝・インカレ出場”を目標に掲げ、竹田監督を新監督に迎え始まった今シーズン。昨シーズンより部内でのコミュニケーションが増え、劣勢の時も積極的に声を掛け合っている姿が増えたように感じられた。スプリングトーナメント、新人戦と思うような結果が残せなかった中迎えたオータムリーグでは2部2位、そして2年ぶりの1部昇格という成績を残し3年ぶりのインカレ出場に繋げた。インカレでは”ベスト8”という目標を掲げるが惜しくも届かなかった。しかし最後まで勝敗が読めない試合を繰り広げ、応援に駆け付けた観客を釘付けにした。「悔いが残らない」と言ったら嘘になる。それでも一人一人が全力を尽くし駆け抜けたシーズンになったことは間違いない。4年生が引退し、また新たな体制で始動する青学大バスケ部をこれからも全力で応援し続けたい。

 

(記事・写真=二瓶優輝)

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