【硬式野球】中西の力投に応えられず…カード初戦に手痛い敗戦

硬式野球

東都1部秋季リーグ戦 対亜大 1回戦 10月21日 於・明治神宮野球場

◆結果◆
青学大   000 000 000 0|0
亜 大   000 000 000 1x|1

◆出場選手◆
1 二 藤原夏暉 大阪桐蔭
2 遊 山口翔梧 龍谷大平安
3 一 小田康一郎 中京
4 捕 渡部海 智辯和歌山
5 中 中田達也 星稜
6 三 初谷健心 関東第一
7 右 谷口勇人 大阪桐蔭 → 打 田中幹大 武田 → 右 青山達史 智辯和歌山
8 指 南野倫平 龍谷大平安
9 左 大神浩郎 福岡大大濠

P 中西聖輝 智辯和歌山


 

青学大の先発は中西聖輝(コ4=智辯和歌山)。9回を無失点で投げ切る好投を見せた。打線は相手投手を攻略することができず。わずか2安打に抑えられてしまう。試合は両チーム無得点のままタイブレークに突入。青学大は10回表に得点することができず、10回裏に適時打を浴びサヨナラ負け。中西の好投に打線が応えることができなかった。

好投を見せた中西

久しぶりの登板となった中西は初回を三者凡退に抑え、上々の立ち上がり。2回には二死一二塁、3回には二死三塁と得点圏に走者を置くピンチを招くも無失点ピッチング。

一方の打線は、相手先発の齊藤汰直をなかなか攻略できず、5回完全投球を許してしまう。凡打と三振が積み重なり、齊藤の球を捉えることができない。齊藤には「やっぱいいですよね。東都を代表するピッチャーで。本当に打つのは難しいなっていう中で、さらにそのワンランクもツーランクも上のピッチャーだなと改めて。もうやっぱり難しいです。」と、安藤寧則監督も太鼓判を押す。

試合が動いたのは6回。6回表には南野倫平(総3=龍谷大平安)が四球で出塁。青学大はこの試合初の出塁を果たす。しかし後続が併殺に終わり得点することはできず。1点が遠い試合となる。

四球を選んだ南野

6回裏には中西が亜大の先頭打者に四球を許し、味方の失策も絡み一死三塁のピンチを招く。しかし中西は気迫のピッチングでこの回も無失点に抑え、傾きかけた流れを相手に渡さなかった。

7回表には藤原夏暉(法4=大阪桐蔭)が内野安打で出塁し、この試合チーム初の安打が飛び出す。続く山口翔梧(営2=龍谷大平安)がきっちり犠打を決め、一死二塁のチャンスで主砲・小田康一郎(史4=中京)に打席が回る。小田は粘りを見せ、四球で出塁。一死一二塁のチャンスで4番の渡部海(コ3=智辯和歌山)に打席が回ってくる。だが、渡部、中田達也(社4=星稜)と連続三振に倒れてしまう。先制点をあげることは叶わなかった。

安打を放った藤原

犠打を決めた山口

四球を選んだ小田

9回表には山口が相手失策間に出塁、小田が内野安打を決め、二死からチャンスを作る。またしても渡部が打席に立つが1本が出ず。

内野安打を放った小田

中西は9回を無失点で投げきり、試合はタイブレークに突入した。

迎えた10回表。先頭の中田のゴロ間にそれぞれの走者が進塁し、一死二三塁とするも後続が凡退。代打で田中幹大(国政4=武田)を起用するも代打策が実らず、この回もスコアボードに0が刻まれた。

代打として出場した田中

10回裏も中西が続投。痛恨の死球を与えてしまい、満塁のピンチを招く。後続に適時打を打たれサヨナラ負け。優勝がかかった重要なカードの初戦を落とし、後がない状況に立たされた。

肩を落とす中西

勝ち点を獲得すればリーグ6連覇となる秋季最終節。優勝について「それは目指してないわけじゃないんですけど、結果としてというところで。今までもそういうことなので。とにかく自分たちが積み上げてきたこと、やってきたことが出せれば。だから変に意識するなって言っても、する選手もいると思うんですけど、それだったらそれでもう「超えろ」と。「超えないとこの舞台に立つな」と。やっぱり東都で優勝ってそんな簡単じゃないし。だからそこを超えない限りは、優勝はないよねっていうとこで。もうやれることをこの中でもうやりきれるかどうか。」と、指揮官は話した。リーグ6連覇に向けて、青学大ナインは歩みを止めない。

(記事=田原夏野・写真=田原夏野・比留間詩桜・山城瑛亮・戸田隼人)

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