【硬式野球】主将として迎えるラストイヤー~春季リーグ開幕直前特集③ 佐々木泰~

硬式野球
日本一という目標を掲げる佐々木

開幕まであと1日と迫った春季リーグ。昨年、青学大は春秋リーグ連覇に加え全日本大学野球選手権を制するも明治神宮野球大会は準優勝に終わり、惜しくも史上5校目の大学四冠を逃した。選手たちは、成し遂げられなかった偉業の達成に向けて奮起している。 

今回は全3回に渡ってチームを牽引する4年生3名の熱い思いを特集する。 

最終回の主役は、チームを引っ張る主将・佐々木泰(コ4=県岐阜商)だ。


 

新体制となった青学大野球部で主将を務める佐々木泰。昨年は3年生で大学日本代表に選出され、日米大学野球選手権優勝にも貢献した。そんな佐々木にとって昨年は、嬉しさも悔しさも味わった1年だった。大学四冠まであと一歩と迫ったが惜しくも叶わず、最後に悔しい思いをした。だが、その経験が佐々木の今年に懸ける思いを強くした。 

中島大輔(総文24卒=現東北楽天ゴールデンイーグルス)から主将のバトンを受けた佐々木。高校時代も主将を務めていたため、プレッシャーはさほど感じていないようだ。主将就任については「自分だろうなっていうのは前もって準備は出来てたので、そこまで驚くというよりかはやるぞっていう気持ちの方が強かったですね。」と話す。 

今年の青学大野球部のテーマは「一戦必勝」だ。安藤寧則監督からは「全員戦力」と言われているという。部員数が少なく、1年生からリーグ戦に出場する選手が数多くいる青学大。佐々木は主将として、「誰が出ても最高のパフォーマンスが出来るようなチームづくり」を目指している。今年もオープン戦から昨年にはリーグ戦出場が無かった選手や新入生が躍動。リーグ戦で最高のパフォーマンスを見せてくれる選手が大勢現れるのではないだろうか。 

新チームの強みは何か。そう問われると佐々木は「打線の強さ、厚み」だと力強く答えてくれた。昨年も3年生以下の選手が多く試合に出場。長打が狙える選手も多く、東都リーグ随一の打線と言えるのではないだろうか。反対に、チームの課題として「投手」を挙げた。「守りの面でショートの悠(手塚・社24卒=現パナソニック)さんがいなくなったり、センター大輔さんがいなくなったり、ピッチャーの2人(常廣羽也斗・法24卒=現広島東洋カープ、下村海翔・コ24卒=現阪神タイガース)がいなくなったりっていうところで、やっぱりオープン戦も失点が多いっていうのはあるので。」と話した。守備の要である4年生が抜けた穴は大きく、現状に若干の不安が残る。「そこ(失点)をどれだけ最初に抑えられるかっていうのと、どれだけ打線で返せるかっていうのが今年のキーになってくるのかなっていうのは思ってます。」と、佐々木。投手陣の活躍がかなり重要になってくるだろう。 

自身の課題については、「確率」だと話した。1年生からリーグ戦に出場している佐々木だが、キャリアハイは1年春。その成績を超えられるように、まずは「確率」を上げることを目標にしている。一方で自身のアピールポイントについては、「キャプテンとして全力プレーでチームを引っ張るというのと、打撃面で長打力っていうのは見て欲しいかな」と答えてくれた。昨年春にはリーグ8位の打撃成績を収めた佐々木。持ち前の打撃力の爆発に期待したい。

 今年の目標について、「チームとしては1部残留を確定させてからリーグ優勝して、そのまま日本一取れたらいいなっていうのは思います。個人としては、1年春でキャリアハイ止まってるっていうのがあるんで、3割7分 4ホーマーっていうのを超えられるように。そこを目標に頑張りたいです。」と語った。春秋のリーグ優勝、全日本大学野球選手権の優勝により世間からより一層注目を集めるようになった青学大。主軸として、そして主将として佐々木泰は青学大の舵を取る。 

1年生から試合に出場し、大学ラストイヤーを迎える佐々木。当時から変わらず、「ドラフト1位」でプロの世界に行くのが目標だ。再びリーグ優勝、日本一の栄冠に輝き、全てを出し切って有終の美を飾れるか。2024年も佐々木泰の活躍ぶりに注目だ。 

(記事=田原夏野、写真=遠藤匠真) 


 

春季リーグ開幕直前特集ということで、佐々木選手についてもっと知ることができる質問にも答えていただきました!  

・1、2年生の中で注目している選手は? 

―森澤(拓海・法1=履正社)、青山(達史・コ1=智辯和歌山)、山口(翔梧・営1=龍谷大平安)っていうのはなかなか良い。青山は粗さがある中で当たればすごい飛びますし、山口は本当に守備が上手くて安定感、見てて安心するような守備をしますし。森澤は本当に打撃でも、オープン戦でもめちゃくちゃ打ってて、本当に頼もしい存在になりそうだなっていうのは感じます。 

・今年のキーマンになりそうな選手は?  

―やっぱりピッチャー陣。野手はまあ、誰かしら打つっていうのはたぶんあると思うんで。ピッチャー、そうですね、児玉(悠紀・コ4=日大三)、鈴木泰成(社2=東海大菅生)が軸になってくるんじゃないかなって思ってるんで。児玉と鈴木でお願いします。 

・仲の良いチームメイトは? 

―仲のいい…もう、史礁(西川・法4=龍谷大平安)っすね。史礁は練習一緒に行ってそのまま夜ご飯行ったりみたいなのもありますし。後輩で言ったら、初谷(健心・総文3=関東第一)とかっすかね、副キャプテンで。そうですね…基本4年生はみんなそれなりに仲良い感じは。誰とでもご飯行ったりするんで。でも特に史礁かなっていうのは。後輩だったら初谷ですね。 

・副主将になってからの方が初谷選手と話す機会は増えたのですか? 

―いや意外と3年のときとかの方があいつ慣れこく来てたんですけど(笑)、4年キャプテンになってやっぱ副キャプテンとして色々考えてやってるのかわからないんですけど、チームのこととかは結構話すようにはなったっすね。 

・青学大野球部の好きなところは? 

 ―本当は駄目なんですけど、負けてもへこまないというか、明るくいられるっていうのは。それが反省してないとかではないんですけど、良い意味でポジティブに捉えれてるのは多分青学の雰囲気、青学のチームカラーなのかなっていうふうに思いますね。 

 ・実は意外なところがある選手は?  

―誰かなあ…誰でもいいんですか?それは  

・誰でもいいです 

―うーん…史礁が意外と泣き虫っていう(笑)。泣き虫なんです。史礁めっちゃ泣き虫で。試合とかでなんでもない打席とかで凡退したかなんかで…いやなんでもなくないか。タイブレークかなんかで1アウト満塁でゲッツー打ったかなんかで、そのとき泣いてたり。あとは、みんなからいじられすぎて泣き出したりすることあるんですよ(笑)。  

・軽い感じでいじられてですか? 

―え、そう最近まだマシ…最近1回あったかなでも。全員で掃除決めてて、それあいつ、なんか見てなくて来なくて。ちょっと泣きべそかきながら「…ごめん(泣)」みたいな(笑)。1年のときとかはマジめっちゃ先輩とかにめっちゃいじられたりしてガチ泣きしてたのは結構、記憶に残ってますね。 

・軽くじゃなくて結構本気で泣いてたんですか? 

―うんでもなんか、泣いちゃう…うえーーーんみたいな泣き方じゃないんですけど、もう普通にすすり泣きみたいな(笑)。めっちゃ意外ですよね。 

・オフの過ごし方は? 

―普通にゴロゴロしてるか、映画とか観たりするんで。結構映画好きなんで。映画観たりするか、あとは…美味しいもの食べに行ったり、サウナ行ったり。清水(隆太郎・コ4=都立城東)っていう学生コーチがいるんですけど、清水と自分と。最近あいつが就職で行けてないんですけど。清水と自分とあと渡部(海・コ2=智辯和歌山)と杉森(宏大・済2=立命館守山)ってやつがいるんですけど、温泉同好会みたいな会が出来てるんで。一番最初に作った人が下村さんで、ずっと行ってたんですけど、あの人いなくなって。新しい部員が増えてって感じですね。 

 ・ファンのみなさんに一言 

  ―最後のシーズンなんで、神宮で大暴れします。 

 

どんな質問にも優しく答えてくださった佐々木選手!佐々木選手も出場する東都春季リーグは4月8日に明治神宮球場で開幕予定です。三季連続のリーグ優勝に向けて全力で戦う青学大の選手に現地で熱い声援を届けましょう!   

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