◆監督・選手コメント◆
安藤寧則監督

優勝インタビューで涙ぐむ安藤監督
―中西投手にどんな思いで先発のマウンドを託したか
「4年間の集大成として、本当の意味で最上級生としてこのチームを背負ってっていう、本当の意味で投げるのは今年になってからだと思いますので、この1年間の積み重ね見て、マウンド上でのその立ち振る舞いとか、日々の練習の中で、キーになるところで口数多いやつじゃないんですけど、ピッて集めて、ピッチャーだけで話したりだとか、そういったことをしてきたので、僕も自信を持って、送り出したというか、この最後のゲームを託せるなっていうところで送り出させてくれたっていうのが、一番だと思います。」
―9回2安打17奪三振無失点と見事なピッチングだった中西投手をどのように見ていたか
「ここまで本当に一球一球っていうところに集中してこう投げれたっていうのも、4年間通じて初めてじゃないかなっていうふうに思ってて、今さっき本人もそんなこと言ってて、本当に一球、この一瞬、この一球だぞっていう。もう次はないので。そういったところでの本当の集大成として投げてくれたなっていうところで、よかったなと思います。」
―優勝の美を飾った4年生たちへの思いは
「よくやったなっていう。もちろん日本一っていうところは絶対あるので、ただそれありきではないんですよね。何を大切にしてきてここになるのか。野球って、例えばベストを尽くしても相手があるので、負けるときも正直あるじゃないですか。そういった中でも勝ちたいし、負けて悔いを残さないようにっていうところを4年生はやりきってくれたっていうところで、本当にもう褒めてやりたいっていうか、結果ついてきてよかったなっていう風に感じます。」
―優勝の一番の要因は
「やっぱ一枚岩じゃないですかね。このチーム、この学年はごまかさないっていうワードから始まったんですよ。去年、新チーム、キャプテン藤原になって、ごまかさないっていう。やっぱり、ちょっと格好つける、なんかごまかしたり、やっぱ人間ってあるじゃないですか。でも、ごまかすな。だったら練習すりゃいいし、失敗をごまかすなっていうのもあるんで。それが象徴されたのが、このリーグ戦始まる前、ノックの途中集まって喧嘩が始まった。この空気は俺行かねえ方がいいなと思って、外にいたら、太陽で見えない、捕れないって。神宮でそれだったら、それ許されるのかみたいなところで、4年生が言い合いになって。そういうのもある中での、この結果かなと。やっぱり厳しさっていうのは彼ら自身で基準を高く設けてっていうところは、結果として出たかなと思います。」
―今大会は終わりでもあり、始まりでもあると思うが、どういう風にまたチームを築いていきたいか
「大事なこと、うちのチームが大切にしてきたこと、先輩たちが大事に作り上げてきた、繋いできたことっていうのをもう1回新チームで整理して、あいつら多分文字にすると思うんで、で、それを確認して、いいスタート切っていきたいっていう風に思ってます。」
藤原夏暉(法4=大阪桐蔭)主将

―優勝した今の気持ちは
「本当に嬉しい気持ち。とにかく春悔しい思いしたので、それを取り返せたっていうのと結果で恩返ししようとみんなで言ってたので、なんとか最後はいい形で終われたのでよかったなと思ってます。」
―春からチームはどう成長したか
「ほんとにゼロからやり直そうというか。やっぱり一番悔しい試合だったので春は。とにかく日本一を取り戻そうっていうふうに始まって、野球以外の部分から見つめ直して。寮生活であったり、道具の整理とか。そういう裏の部分までしっかり見つめ直してやってきたことが、繋がったのかなっていうふうに思います。」
―キャプテンからチームメイトに厳しく声をかける部分はあったりしたのか
「厳しく言わないといけない立場だったので。嫌だったんですけど、やっぱり言わないとなと思ったときはしっかり言うようにしてました。」
―4年生に言葉をかけるなら
「本当に感謝しかないです。特に同級生に厳しく言うことが多かったので、それに何も文句言わずついてきてくれたっていうのと、本当に大好きな学年なので、本当にありがとうって伝えたいです。」
中西聖輝(コ4=智辯和歌山)投手

―大学生活最後の試合、何か思いはあったか
「いや特に。決勝戦というのは意識して日本一になりたいとは思っていましたけど。最後だからと特別なことは特にしてないです。」
―監督が人間的にも成長したとおっしゃっていたが、自信ではどう評価するか
「エラーした時された時とか攻撃の終わった後とかそういう時にでもふわっと見れるようになったというのは成長かなと。」
―やり残したことはあるか
「いや特に。もう日々レベルアップしてたんで。こっからの方がやり残しなしでっていう世界に入れるように頑張りたい。」
―渡部選手を1番のキャッチャーだと言っていたが
「コミュニケーションも取れますし技術的なところスローイング、ストップ、フレーミングもそうですしかなりいいキャッチャーなのでっていうところ。まあトータルしていいキャッチャー素晴らしいキャッチャー。打てますし。1番いいキャッチャーかなって。」
青学が今後の野球人生に生きるって言っていたが
「高校大学と負けられないチーム、もう勝って当たり前と思われてるチームで4年間過ごせたというのはプロの世界に入っても反骨心というか負けられないというか勝ちたいと思えるチームにいたことが生きるかな、と。」
渡部海(コ3=智辯和歌山)選手

―中西と息があってきたのはいつ頃か
「本当に気があってきたなと思うのは、大学入ってからで、中西さんが投げ始めてからは二人三脚というか、自分もブルペンから常にコミュニケーション取ってやってましたし、そういうところから息があってきたのかなと思います。」
―中西とバッテリーを組んで学んだこと
「ほんとに勝てるピッチャーというか、勝負どころで絶対投げミスしないですし、抑えるポイントわかってるというか、それまでもずっと、自分もそうですけど、中谷監督から智辯の時に教えてもらって、こういう時はこういう配球でしていったらいいよとか、やっぱりこういうとこは、こういうのは大事だよっていうのを、中西さんもそうですけど、自分も学んできたので、そういうところを今発揮できてるかなと思います。」
―相棒としての中西はどんな存在か
「本当に頼りになるというか、自分が本当に参考にするべき存在というか。試合においてこういう振る舞いして、こういうことをしたらチームも乗ってくるとか、チームは勝てるっていうのを見せてくれる人なので、本当にそういう部分で尊敬してます。」
―4年生はどんな存在だったか
「自分が1年の時から、今の4年生は2年の時から、僕が出続けてる時から常に主力として出続けてきたので、そういう面では本当にプレー面で、常々言い合える自分もそうですけど、言いやすい先輩でもあるので、本当にプレーでも引っ張ってくれますし、こういうのも引っ張ってくれますし、全員すごい先輩です。」
―来年のチームの目標
「来年のチームの目標としてはもちろん四冠を目指してやっていくのと、やっぱりこれだけ4年生が抜けるので絶対苦しくなるのはあると思うんですけど、自分がほんとに引っ張ってチームを押し上げできるような存在になっていきたいと思います。」



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