MARCH対抗戦2025 11月22日 於・町田市立陸上競技場
今年度も箱根駅伝前哨戦となるMARCH対抗戦が開催され、青学大からは37名が出場。好コンディションの中、23名が自己ベストを更新した。上位10人の平均タイムは28分01秒08と見事な成績で、青学大は総合優勝を果たした。さらに27分台を5人がマークし、年始に迫る箱根駅伝に向けて上々の仕上がりを見せた。箱根駅伝へ向けて部内の競争はより一層激しくなっていくに違いない。

開会式の様子
◆結果◆
1組
1着 田中智稀(法1=名経大高蔵) 29:21.10 初レース!
4着 花本史龍(コ3=大牟田) 29:30.35 PB!!
5着 日向春空(コ1=城西大城西) 29:35.44 PB!!
6着 岡本龍聖(史3=鹿児島城西) 29:36.67 PB!!
10000m1組には4名が出場。スタート直後、4名とも集団中央に位置し、冷静にレースを進めた。4000m通過後に集団のペースが上がるも、4人は食らいつく走りを見せた。6000mを通過し、日向が集団から抜け出した。そして、ラスト1周では、田中が猛烈なスパートで後続2人を大きく引き離し、組トップでフィニッシュ。花本、日向、岡本も自己ベストを更新する好走を見せた。

1組で1着でフィニッシュした田中

集団から抜け出した日向

声援を送るマネージャーたち
2組
2着 若林良樹(史2=洛南) 28:54:48 PB!!
3着 西澤マハロ(地3=洛南) 28:56.58 PB!!
12着 大島福(コ1=佐野日大) 29:13.15 初レース
14着 橋本昊太(営2=滋賀学園) 29:20.81 PB!!
15着 本間創(教3=國學院久我山) 29:33.10
16着 植村真登(国経2=いわき秀英) 29:33.98 PB!!
18着 石原正翔(地4=八千代松陰) 29:38.15
20着 村上直弥(社3=九州学院) 29:40.40
21着 笹川洸成(国経3=学法石川) 29:47.22 PB!!
DNF 大須賀風葵(社4=福岡大大濠)
2組には10名が出場。村上、橋本、若林が序盤から前方に位置し、積極的にレースを展開した。5200mを通過し、西澤が徐々に順位を上げ先頭集団に加わり、6700m通過で先頭に立った。西澤が先頭に立ちペースを上げると、若林もこれに反応し、8000m通過では先頭に立った。集団は4人に絞られ、若林がトップ、西澤が3番手につけて後続を突き放した。最後の1周で若林はラストスパートを仕掛けたが、惜しくも2位でフィニッシュ。西澤も3年生の意地を見せて3着に入り、二人そろって大幅な自己ベストを更新した。ゴール後には洛南高校の先輩後輩が手を取り合う姿も見られた。

2組で学内1着でフィニッシュした若林

抱擁を交わす西澤と若林
3組
1着 上野山拳士朗(国経1=和歌山北) 28:20.82 初レース!
2着 佐々木大輝(コ2=花咲徳栄) 28:26.34 PB!!
10着 船越碧(社2=九州学院) 28:37.68 PB!!
17着 福冨翔(教2=須磨学園) 28:56.58 PB!!
22着 浜川舜斗(地3=仙台育英) 29:41.66
23着 神田大地(法4=東北) 29:45.83
次世代エースの登場に期待がかかる3組には6名が出場。スタート直後から佐々木が3番手につけ、積極的にレースを展開する。6000mを通過し先頭集団が絞られる中、佐々木、上野山、船越、福冨が集団に食らいつく。その後も順位変動が激しくなり、8400mで佐々木が先頭に立つ。残り1000mで上野山が佐々木をかわしてトップに立ち、後続との差を広げる。ラスト1周でさらにペースを上げ、見事トップでフィニッシュ。上野山が初レースながら28分20秒という好記録を樹立した。佐々木も懸命なラストスパートで2着、船越と福冨も自己ベストを更新し、28分台の好走を見せた。

集団を牽引した佐々木

怒涛のラストスパートを見せた上野山
4組
1着 黒田朝日(地4=玉野光南) 27:37.62 PB!!
3着 折田壮太(コ2=須磨学園) 27:43.92 初レース!
4着 宇田川瞬矢(総4=東農大三) 27:49.90 PB!!
5着 飯田翔大(社2=出水中央) 27:51.51 PB!!
8着 佐藤愛斗(コ2=小林) 27:55.93 PB!!
9着 佐藤有一(史4=拓大一) 28:07.75 PB!!
10着 荒巻朋熙(コ4=大牟田) 28:08.26 PB!!
13着 鳥井健太(営3=清風) 28:10.02 PB!!
19着 平松享祐(法3=中部大一) 28:25.01 PB!!
21着 前川竜之将(地1=東北) 28.36.55 初レース!
22着 遠藤大成(コ2=佐久長聖) 28:39.12 PB!!
23着 小河原陽琉(総2=八千代松陰) 28:42.40
24着 黒田然(地2=玉野光南) 28:47.65
26着 中村海斗(コ3=世羅) 28:49.40 PB!!
27着 神邑亮佑(社1=八千代松陰) 28:53.72 PB!!
29着 熊井渓人(総3=須磨学園) 29:10.70 PB!!
30着 榅山一颯(コ1=九州学院) 29:21.25 初レース!
各校のエースが集う4組には17名が出場。スタート直後、中大の3選手が飛び出し、ペースメーカーの吉田祐也(20教卒)が第2集団を牽引し、黒田(朝)、宇田川、榅山が続いた。ハイペースの中、6000mで黒田(朝)が先頭に立ち、7000mで集団が絞られると折田、宇田川、佐藤(愛)が食らいつき、この集団が後続との差を広げた。8200mで黒田(朝)がさらにペースを上げると、集団は3人に絞られ、折田が2年生ながら3番手につけた。ラスト1000mでも黒田(朝)はトップを譲らず独走でフィニッシュ、日本人学生歴代8位の好記録をマークした。折田、宇田川、飯田、佐藤(愛)も27分台の好走を見せた。4組では12人が自己ベストを更新し、神邑は2分以上の大幅更新を果たした。4年生の佐藤(有)、荒巻も意地を見せ、自己ベストを更新した。

4組で1着でフィニッシュした黒田朝日

初レースながら27分台を出した折田

先頭集団に食らいつく宇田川

自己ベストを大幅に更新した飯田

積極的なレース展開を見せた佐藤愛斗

声援を送る応援陣

宇田川に声援を送る野村昭夢(25史卒)

黒田朝日の挨拶で閉会式が始まった
◆チーム賞◆
チームの部の表彰では、青学大が平均タイム28分01秒08で2年ぶりの総合優勝を果たし、大会新記録を樹立した。

総合優勝の奨学金を受け取る佐藤有一

総合優勝のトロフィーを受け取る黒田朝日

大会新記録で優勝を果たした青学大
◆個人賞◆
1位 黒田朝日 27:37.62
3位 折田壮太 27:43.92
4位 宇田川瞬矢 27:49.90
5位 飯田翔大 27:51.51
8位 佐藤愛斗 27:55.93

個人の部1位の黒田朝日

個人の部3位の折田

個人の部4位の宇田川

個人の部5位の飯田

個人の部8位の佐藤愛斗
◆飛躍賞◆
神邑亮佑 28:53.72
今回新設された飛躍賞は、全組の中で自己記録が30分~31分59秒の選手を対象に、自己ベストの更新の幅が1位の選手に贈られる。飛躍賞には、自己ベストを2分13秒97更新した神邑が選出された。

飛躍賞の賞品を受け取る神邑
◆ABEMA賞◆
飯田翔大27:51.51
ABEMA賞は、2~4組の中で自己記録が29分59秒以内の選手を対象に、自己ベストの更新幅が1位の選手に贈られる。飯田は自己ベストを1分21秒36更新し、ABEMA賞を受賞した。

ABEMA賞の賞品を受け取る飯田
箱根駅伝が約1ヵ月後に迫る中で迎えた今大会。多くの選手が自己ベストを更新し、5人が27分台をマークするなど、箱根駅伝に向けて弾みがつく好結果を残した。エースで主将の黒田を筆頭に、今年も充実した戦力で臨む第102回箱根駅伝。青学大陸上競技部長距離ブロックの3連覇への期待が高まっている。

最後のMARCH対抗戦となった4年生

さらなる成長に期待がかかる2年生

全日本大学駅伝で襷リレーをした佐藤有一と塩出翔太(教4=世羅)

箱根駅伝3連覇に期待がかかる
(記事=竹田集、写真=成田紗耶加、竹田集、黒川祈、東島蒼空)


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