【陸上競技】「やるぜ大作戦」発令!悔いの残る4位

陸上競技

秩父宮賜杯 第58回 全日本大学駅伝対抗選手権大会 11月1日 於・熱田神宮西門前〜伊勢神宮内宮宇治橋前
閉会式 11月1日 於・三重・神宮会館大講堂

◆結果◆
第4位 総合記録 5:10:16

◆区間エントリー◆
1区 榅山一颯(コ2=九州学院)27:45 区間賞✨️
2区 石川浩輝(総2=佐久長聖) 31:58 区間10位
3区 松田煌希(法3=清風) 33:50 区間5位
4区 黒田然(地3=玉野光南) 33:27 区間5位
5区 小河原陽琉(総3=八千代松陰) 35:36 区間3位
6区 飯田翔大(社3=出水中央) 36:58 区間4位
7区 平松享祐(法4=中部大一) 51:59 区間7位
8区 鳥井健太(営4=清風) 58:43 区間10位


三大駅伝2戦目となる秩父宮賜杯第58回全日本大学駅伝対抗選手権大会が開催された。約3週間前に行われた出雲駅伝では11位に終わり、悔しさを味わった青学大。今大会では優勝を目標に掲げ、なんとか意地を見せたいところだった。原監督から「やるぜ大作戦」が発令された青学大だったが、4位という悔いの残る結果に終わった。

優勝を意気込む原晋監督

「やるぜ大作戦」を発令した原監督

1区 榅山一颯
1区に抜擢されたのは、2年連続で1区を任された榅山。出雲駅伝への出走は叶わず、1年ぶりの三大駅伝出走となった。中盤まで集団の中で力を温存した榅山は、終盤のペースアップにも冷静に対応した。そして残り300mを切ったところで強烈なスパートを炸裂させ、集団から抜け出した。そのまま第一中継所に飛び込み、首位で襷をつないだ。昨年の悔しさを晴らす快走で、見事区間賞を獲得した。

集団で力を温存する榅山

2区 石川浩輝
序盤のエース区間を任されたのは、今季最初の駅伝で快走した石川。先頭で襷を受け取った石川は、秒差で追いかけてきた帝京大、早大、駒大と共に先頭集団を形成する。その後も区間新ペースで先頭集団を形成し、他大学のエースと互角に渡り合うレースを展開する。しかし、7kmを過ぎると先頭集団から遅れてしまう。國學大と並走して前を追っていくが、なかなか先頭との差を詰めていくことはできず、先頭とは1分5秒差の8位で襷をつないだ。結果として順位を落とすことにはなったが、他大学のエースと互角に渡り合った経験は、これからの糧となるに違いない。

最後まで懸命な走りを見せる石川

3区 松田煌希
3区を務めたのは松田。三大駅伝初出走ながら、主務の池澤悠冬(社4=八千代松陰)が今大会で期待を寄せていた選手だ。9位で襷を受けた松田は、富洲原橋付近では東海大と並走しながらも、落ち着いたレース運びを見せる。その後、東海大との差を20秒以上に広げ、第三中継所へ。同期の黒田へ襷をつないだ。松田は、チームによい流れをもたらす走りを見せ、区間5位で三大駅伝デビューを果たした。

冷静なレース展開を見せた松田

4区 黒田然
4区で起用されたのは、出雲に続いて三大駅伝出走を果たした黒田。8位で襷を受けた黒田は、5位集団につけ、大東大や神大、順大と熾烈な争いを繰り広げた。一進一退の展開が続く中、集団を抜け出して5位へ浮上。さらに順位を一つ上げ、4位で襷をつないだ。後半戦の反撃の狼煙となる区間5位の好走でチームに勢いをもたらし、出雲駅伝を上回る存在感を示した。

順位を押し上げた黒田

5区 小河原陽琉
5区を任されたのは、昨年の全日本大学駅伝でアンカーを務めた小河原。4位で襷を受け取ると、第四中継所で約10秒差のあった駒大と激しい3位争いを繰り広げた。苦しい表情を浮かべながらも必死に食らいつき、一度は3位に浮上するなど、一進一退の攻防を見せる。最後は惜しくも4位での中継となったものの、出雲路の悔しさを晴らす区間3位の好走を見せた。最後まで粘り強く走り抜き、同級生の飯田へ襷を託した。

駒大との接戦を見せた小河原

6区 飯田翔大
6区を任されたのは飯田。昨年、同区で区間賞を獲得した実績を持つ実力者が、2年連続で6区に起用された。第五中継所では、3位の駒大と7秒差の4位で襷を受け取った。走り出して間もなく追いつくと、しばらく並走が続いた。8.9km地点で単独3位に浮上すると、駒大との差を徐々に広げ、最終的には20秒差をつけて7区の平松へ襷をつないだ。昨年の区間賞に続き、今年も区間4位の力走でチームの3位浮上を支えた。

後続との差を広げた飯田

7区 平松享祐
エース区間の7区を任されたのは、今年の箱根駅伝4区で優勝につながる快走を見せた平松。先頭とは3分21秒差。2位とは約1分差という単独走を強いられる形で襷を受け取った。数kmと経たないうちに20秒差をつけていた駒大に抜かされてしまうが、平松は決して取り乱すことはなかった。自らのペースを淡々と刻み、中盤に入る頃には、今度は駒大を抜き返し、元の順位に戻していた。その後は順位を落とすことなく走り切り3位で同期の鳥井に襷をつなぐ。出雲駅伝への出走こそ叶わなかったが、4年生で唯一の箱根駅伝経験者がついに戦列に復帰。箱根駅伝優勝を目指すチームに、頼れる男が帰ってきた。

単独走ながら落ち着いた走りを見せる平松

8区 鳥井健太
8区に起用されたのは、先月の出雲駅伝に続き出走を果たした鳥井。最長の19.7kmであり、後半には長い上り坂が待ち構えるこのコース。平松から襷を受けると、鳥井は単独走ながら落ち着いた走りを見せた。しかし、10kmを通過したところで、追い上げを見せる山口(創大)に先行を許す。その後も上り坂が続く中、冷静なレース運びを見せ、創大に食らいつきながら坂を駆け上がった。最後まで粘り強い走りを見せ、4位でフィニッシュした。

最後の力を振り絞る鳥井


閉会式
4位で今大会を終えた青学大。選手・関係者は14時30分から、三重・神宮会館大講堂で行われた閉会式に参加した。区間賞の表彰では、1区区間賞の榅山が登壇した。

区間賞を獲得し、表彰された榅山

原監督がAランクと評価する選手8人をそろえた区間配置で挑んだ今大会。ゲームチェンジャーと呼べるような突出した走りこそなかったものの、一人一人が懸命な走りを見せ、チームとしてよい流れを手繰り寄せた。結果は4位に終わったが、榅山の区間賞や三大駅伝初出走となった松田、黒田の激走など、収穫の多い一戦となった。他大学も力をつける中、青学大は箱根駅伝4連覇を成し遂げることができるのか。ここからは世田谷ハーフやMARCH対抗戦など、箱根駅伝に向けた16人のメンバー選考を懸けた熾烈な部内の競争が本格化する。誰がメンバー入りを果たすのか、今後の青学大陸上競技部長距離ブロックの活躍に目が離せない。

(記事・写真=成田紗耶加・久保颯一朗・竹田集・黒川祈・東島蒼空・飯塚さくら)

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