【シリーズ】選手に問う、大学スポーツの現状 第1回男子バスケットボール部斉藤主将 大会中止、リモート練習を経て見えた青学バスケ

 新型コロナウイルスの影響で、大学生の部活・サークルも活動自粛となりました。青山スポーツでは、大変な状況の中で選手の本音に迫りたいと思い、インタビューを決行しました。第1回目は男子バスケットボール部の斉藤諒馬(国経4)主将。スプリングトーナメントの中止、活動自粛を受けての思いを伺いました。

―活動自粛でバスケットボールが出来なくなった時、どういう気持ちでしたか?

やっぱり、一番最初に思ったのは、今年大会あるのかなっていうのが一番最初に思い浮かんだことで。一応最後のシーズンになるので、本当はすべての大会をやりたかったなという気持ちではあったんですけど。たぶんですけど、こういう状況になったのは初めてだし、一応キャプテンもしてるので、なんかもう対応に追われちゃって…。なんで、最初のうちはそこまで考えられなかったというのがけっこう大きいですね。

―対応というと具体的には?

やっぱり自分らだけじゃ何もできないことだったので、学校側から何かスタッフ陣の方に伝わって、そこから自分に連絡が来て、選手たちに言ったりとか、選手たちがどういう感じで動いているとか。もうみんな地方に帰っているので、どういうふうにやってるの?とやりとりしたりとか。あとは日程どうやって進めていくとか決めたりとか、トレーニングどうするとかも。けっこうスタッフ陣とコミュニケーションとれる時間が長かったのでそこが忙しかったですね。

―なかなか大変だったということで。5月7日にスプリングトーナメントの中止が発表されたと思うのですが、その時は、ショックというか実感がわいていましたか?

そうですね。緊急事態宣言が出た時点でたぶんだけどリーグ戦までもうないんじゃないかなっていうのはけっこう思っていて。出たときは「やっぱそうなったか」と思ったんですけど、まあ正直ショックではありましたね。

―最後に懸けているとショックも大きいと思うのですが、練習も集まってできなくなった、そもそも日常生活が一変してしまった状況でバスケットに対する思いは変わりましたか?

そうですね。今地元に帰ってきて、地元は東京ほど感染者がいないので、バスケとか地元の人たちとやったりするんですけど、やっぱりやっててすごい楽しいなっていうのが正直な、最初バスケをやった時の感覚でしたね。

―大学で練習していた時では忘れていたようなことが思い出せたのですか?

正直自分はそうでしたね。なんかもう、責任だったりとか、ずっと小学校からやってきたので。やるのが当たり前っていったらあれですけど、なんかもう、楽しめてないのも正直あったので。久しぶりにやって、やっぱ楽しいなっていうのが一番最初に感じた感覚でしたね。

オンライン取材に快く応じてくれた斉藤主将。

―いいですね。地元に帰ってバスケットをやるなかで、トレーニングもしていたと思いますが、実際どうでしたか?ツイッターでバスケ部がオンラインミーティングやオンライン練習をやっているのを拝見したのですが、どうでしたか?けっこうできましたか?

そうですね。5月中くらいかな、始まったんですけど、その前までは個人で、別にメニューがあってそれをやったりだとか、走る系のメニューもトレーナーさんが出してくださっていたので。すごい、みんなの顔を見ながらやれるっていうのはすごいよかったですし。みんなはよくわからないですけど、自分は全然余裕だったので(笑)。でも、きつそうな人たちもいて、こいつ動けていないんだなとか、ちょいちょい見ながらやっていたりはしました。

―斉藤選手はシャトルランを65本できたというのが(部の公式ツイッターに)載っていて、上級生で長く続けている中で余裕もありながらいつもより周りが見れたというのはありましたか?

そうですね、周りをけっこう見れたというのはありますし、いつも一緒にいると気づかないことってあるじゃないですか。なんていうんですかね。なんか難しいですけど、離れているときだからこそみんなの素が出るのかなっていうのはすごい思っていて。こういうやつは、ああ、やっぱりこういうやつだったんだなとか。誰とは言えないですけど(笑)そういうのもあったので。チームのことも見れたし、自分自身の体にも向き合えたんじゃないかなって。自分はけっこうポジティブに今回の自粛生活をとらえていますね。

―そういうふうにとらえられるのはやっぱりすごいですね。あえて離れてやったことでチームとして向上した部分はありましたか?

吉岡(修平)HCや佐野(龍之介)学生コーチが毎週ミーティングを何人かで組んでやるんですけど。その部分では映像を使って戦術とかやったりできたので。バスケットに対してはすごい勉強になる期間だったと思いますね。

―ヘッドコーチが変わったことで変わりますか?

チームをつくる上で一番上の指揮をとる方なので。人が変わると間違いなくやり方も変わるので。廣瀬さん(廣瀬昌也前HC)は廣瀬さんのいいところがあったし、吉岡コーチは吉岡コーチですごくいいところがあるので。今回の自粛で細かいところも映像で見せてもらえたっていうのがいい方向に変わっているんじゃないかなと思いますね。

―次の大会で期待できますか?

知識とか、こういうふうにやっていこうねっていう約束事はチーム全体で共有できているので、後は集まって練習してどれだけ精度を上げていけるかっていうところになってくると思うので。去年までとは全然違った青学になるんじゃないかなって感じています。

―吉岡HCだけでなく佐野龍之介(物3)学生コーチが仕切ることで変化はありましたか?プレーヤーだった人がコーチになったのはメリットですか?

自分はメリットだと思います。佐野のことは、信頼って言ったらあれですけど、チームにとって大事な存在だと去年思っていたので、「学生コーチになりたいんです」っていうことを(佐野に)言われた時にけっこうびっくりしたんです。ショックじゃないですけど……。「おまえは絶対いてほしいよ」って言ったんですけど、でも佐野が決めたことだし、と思って。でもいざやってみると、スタッフ陣とは年齢の差があるので言いづらい部分がけっこうあったんですけど、佐野が一人いることによって、例えば佐野に(自分が)言って(佐野に)言ってもらったりとか、上から佐野に言われたことを自分らに(還元したりだとか)。年が近いとなんでも話ができるので、すごいありがたいし、熱心なので、佐野は。めちゃめちゃ。学生コーチ向きだなとはすごく思いました。

―そうですよね。大きい決断で、チームも変わったのではないかと思っていたのですが、良い方向でよかったです。チームでミーティングや個人練習を重ねていく中で、良い方向に行ったと思うのですが、リーグ戦に向けての意気込みはありますか?

前期中は全体練習ができないので、8月15日とかに全体練習が始まったとしてももうほとんど(リーグ戦まで)2か月ないですし、後期の授業も始まってくるので。やっぱり、この期間どれだけやってきたかということが他のチームとの差になってくると思う。難しいことは何もできないと思うので。なんていうんですかね、今こうやれああやれと言ってもみんなでプレーできないのが現実なので。細かいところもそうですけど、大きく分けて何しなきゃいけないとか何してはいけないとか根本的なルールがみんなに共通されているのが今のうちのいいところだと思うので。リーグ戦は1周しかないのでぶっつけ本番になっちゃうと思うんですけど、いいチームに仕上がるんじゃないかなと客観的に見ても思えるので、上は目指したいと思います。

―ありがとうございます。この期間をポジティブにというか熟成期間にとらえていい方向に持って行けているということですか?

テレビとか見ていても、今の状況が難しいとか、スポーツを見ていても今はもうプロ野球とか始まっていますけど、不安だと思うし。自分が不安だったので、コロナに関して。正直大会ないんじゃないかな、って思っているのも今の自分なんです。感染者がまた増えてきているので。けど、目先にとらわれちゃいけないのかなと思って。今できることをやったものが今後にもつながるんじゃないかっていうふうに考えたので、ポジティブにとらえようと思って今とらえているんですけど。でもちょっとまたここで(感染者が)増えてきているのはやばいなっていうのはありますね。正直なところですけど。

―最後に最終的な目標、を教えてもらえますか?

チームとしてはインカレで優勝したいという気持ち、毎年(ベスト)8で負けているので優勝するためにはまず(ベスト)4に入るというのが目標。リーグは12回しかないので。選手として一番成長できるのがリーグ戦だなと去年感じたので、そこに対して一つ一つ本気でぶつかって勝ち星を多く積み上げていけるように頑張っていきたいなと思います。

昨年のオータムリーグではスターティングメンバーとして活躍した。

(聞き手=大澤実玖)

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  1. 本当に応援してます📣
    青学スポーツの方にもお世話になっております。
    大学4年にとって、どのスポーツも力がより入ります‼️
    頑張ってください頑張ってください👍

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