【陸上競技】箱根駅伝・直前特集②佐藤一世選手に注目!

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2021年1月2日・3日に開催予定の第97回東京箱根往復大学駅伝競走(箱根駅伝)に先駆け、青山スポーツでは独自のインタビューや取材をもとに注目選手の紹介や展望をお届けします。

三大駅伝のひとつで箱根駅伝の前哨戦でもある、全日本大学駅伝が11月1日に開催された。史上かつてないほどの大混戦の中で、優勝候補に挙がっていた青学は「でこぼこ駅伝」と原監督も評したように悔しい4位。しかし大本命である箱根優勝に向け、抜群の存在感を示した選手もいた。

昨年の全国高等学校駅伝競走で各校のエースが集う1区を制し、鳴り物入りで青学に入学した期待のルーキー・佐藤一世(総1)だ。

先頭と1分17秒差の4位で受け取ったタスキを、区間新の走りで10秒差の2位まで押し上げる圧巻の走り。「周りには上級生の選手が多く緊張してプレッシャーも感じていたが、区間新、区間賞共に狙って走ったレースだったので自分の目標以上の走りはできたと思っている」と自身のデビュー戦を評価した。

また、4.5km地点から2kmにわたる順大・石井との並走には多くの駅伝ファンが歓喜した。ルーキーイヤーから八千代松蔭出身の同学年のライバル対決が実現し、中継所ではお互い初駅伝で緊張しながらも、「できるだけ先頭に近い位置でタスキを渡したいね」と話していたそう。

「自分はすぐに追いついて引き離すことを考えていたが、思ったより石井選手がついてきた。並走中は高校の時を思い出して一緒に走っていたなと感じながら、楽しんで走ることができた。」とライバル対決を振り返る。

原監督も太鼓判を押すスーパールーキーの次なる目標は、箱根駅伝だ。チームとしては4位と苦杯をなめた全日本に比べ、距離がおよそ2倍になるためルーキーたちの真価が問われる場とも言えるだろう。大舞台を前に、「全日本の経験を活かして青学の優勝に貢献したい。個人としては区間賞、区間新を狙っていきたい」と1年生大エースは熱く語る。青学を優勝に導く彼の走りに期待したい。

◆佐藤一世(総1):千葉県・八千代松蔭高校卒業。第52回全日本大学駅伝5区・区間賞、区間新記録。5000mベスト:13分55秒60・10000mベスト・28分54秒66

(記事=山口美海)

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