関東大学対抗戦A 対慶應大 10月10日 於・慶應義塾大グラウンド
現在開幕中の関東大学対抗戦。強豪揃いのAグループに属する青学大は、明大、帝京大にそれぞれ3- 52、0- 52と敗戦が続いている。来たる10月10日、第3戦の慶應大戦が行われる。強豪との対戦が続くが、なんとか白星をあげてチームを勢いづけたいところだ。
今までの二戦における収穫は、間違いなく「ディフェンス」。相手のアタックに対し、素早いロータックルで何度も前進を阻んだ。FL中谷玲於(法4)を筆頭に、鋭い読みと瞬発力で相手のブレイクダウンを防ぎ、ペナルティを誘った。その結果、スコアを見ると二戦とも昨年対戦した際に取られた点数の半分近くに抑えられている。
しかし同時に、課題として規律の部分が挙げられるだろう。特に帝京戦では、自陣ゴール前でのペナルティから何度もスクラムやラインアウトの機会を与え、フィジカルで押し切られ得点を奪われるシーンがあった。FWの合計体重が100kg以上重い相手に対し、そのようなチャンスを与えてしまったのは反省点だろう。
次戦の慶應大の先発FWメンバーの合計体重は796kg。30kgのアドバンテージをスクラムの際にどのように埋めるかが鍵となる。また今試合は今季SHにコンバートしていた山田が従来のFBに、FB中楠がSOにと昨年同様のポジションに変更。加えてパワー型CTBイサコ・WTBアイザイアの2人の留学生はBKの要注意プレイヤーだ。多彩な攻撃に対し、今までの二戦で見せた素晴らしいタックルに加え、規律を守りノーペナルティで止め切れれば勝機は見い出せるだろう。
青学大の先発メンバーは先週とほとんど同じ布陣の中、SH山同光(法2)が今季対抗戦初先発、WTB榎本拓真(法1)が対抗戦デビューとなる。
昨年は0- 78と完封試合となってしまったが、ディフェンスからチャンスを作り、強豪相手に一矢報いることができるか。青学大の逆襲はまだまだこれからだ。
(記事・写真=山口美海)
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