昨日から富士スピードウェイで行われているスーパー耐久シリーズ2024 第2戦富士SUPER TEC 24時間レースにて、青学大自動車部が2024年よりもてぎEnjoy耐久レースに出場することが発表された。
青学大は今年創立150周年を迎え、さらに自動車部は2026年に95周年を迎える。そんな記念すべき年に、大学自動車部としてはあまり前例のない本格的な耐久レースへの出場を決めた。もてぎEnjoy耐久レースはJoy耐と呼ばれ、モビリティリゾートもてぎで2001年から開催されている参加型の耐久レースだ。参加のハードルが低く、多くのドライバーがしのぎを削る夏の恒例行事となっている。
しかしながら自動車部の学生のみの力で参加することは難しく、今回のプロジェクトではスーパー耐久シリーズに出場している「TEAM ZEROONE」と多くのOBOGのサポートを受ける。TEAM ZEROONEの代表を務める河野初樹氏は幼稚園から大学まで青学に通った卒業生であり、そのおかげもあって今回のプロジェクトが実現した。
さらにドライバーには現時点では荒聖治氏と川端伸太朗氏が発表されている。荒氏は2004年に世界三大レースの一つであるル・マン24時間レースで総合優勝を果たし、今も現役ドライバーとして活躍している。川端氏は2020年にSUPER GTシリーズ GT300クラスで念願の初優勝を果たし様々なレースで活躍する実力者だ。
そして今回のプロジェクトは2026年に「青学大自動車部」として富士24時間耐久レースへの出場を目指していく。このレースは現在国内で行われている唯一なら24時間レースであり、新技術の実験の場としてレースに参戦する自動車メーカーからスーパー耐久に長く参戦しているプライベーターチームまで多くの車が参戦するレベルの非常に高いレースだ。
青学大の体育会は「スポーツは人を育て感動を提供するもの」と考えられており、今回のプロジェクトはレースを通じて経験から学生を育成し、社会で必要となる人間性を形成する場と捉えられている。他の大学の自動車部を見回しても非常に珍しい今回の取り組み。そんな取り組みに挑戦していく自動車部に注目だ。
(記事・写真=遠藤匠真)
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