【硬式野球】打線爆発&鉄壁リレーで完封勝利!!

硬式野球

第75回全日本大学野球選手権大会 対奈良学園大 2回戦 6月12日 於・明治神宮野球場

◆結果◆
 青学大    103 001 000|5
奈良学園大 000 000 000|0

◆出場選手◆
1 二 藤原夏暉 大阪桐蔭
2 遊 山口翔梧 龍谷大平安
3 一 小田康一郎 中京
4 捕 渡部海 智辯和歌山
5 中 中田達也 星稜
6 三 中山凱 専大松戸
7 指 南川幸輝 大阪桐蔭 → 稲垣渉 帝京 → 田中幹大 武田 → 星子天真 大阪桐蔭
8 左右 大神浩郎 福岡大大濠
9 右 青山達史 智辯和歌山 → 走左 矢野丈太朗 國學院久我山 → 南野倫平 龍谷大平安

P  中西聖輝 智辯和歌山 →渡辺光羽 金沢学院大附 → 布施東海 二松学舎大附


山口翔梧(営2=龍谷大平安)のホームランで先制に成功すると、渡部海(コ3=智辯和歌山)にもホームランが飛び出し奈良学園大を突き放す。投げてはエース・中西聖輝(コ4=智辯和歌山)が初回以降、1塁すら踏ませない投球を披露。完封リレーで初戦を制した。

追加点の獲得に盛り上がるベンチ

2日連続で雨天中止を経て、ついに迎えた全日本大学野球選手権大会。大会4日目の6月12日、史上初の大会3連覇に向けて、奈良学園大との初戦に挑んだ。

先制点をもたらしたのは山口のソロホームラン。山口が打ち返したストレートはレフトスタンドに飛び込み、公式戦初となるアーチを描いた。いいあたりは見せていたもののあと一本が出ていなかった中で山口は「やっと入ってくれて嬉しい」と喜びを口にした。「(自分は)今は繋ぎのバッター」と語る山口だが、主力として打線を勢いづける貴重な点を獲得した。

先制本塁打を放ち、ダイヤモンドを一周する山口

青学大の先発はエース・中西。「自分のボールを信じて投げるだけ」という強い気持ちを持って初戦のマウンドに上がった。しかし2番・河原にヒットを浴び、続く打者はエラーの間に出塁を許す。1アウトながら1,2塁と一打逆転のピンチを作ってしまう。しかし、時折笑顔も見せるほどの冷静な投球で打者を封じ込めた。

先発の中西

1番から始まる好打順で迎えた3回表。藤原夏暉(法4=大阪桐蔭)が四球で出塁し、「バントを一発で決めないといけない」と覚悟を持って打席に入った山口が送りバントに成功。1死2塁とし打席に立つのは小田康一郎(史4=中京)。その初球、甘く入ったストレートをセンターへはじき返すタイムリーヒットとなった。青学大の攻撃は手を緩めない。小田を1塁に置き、主砲の渡部はレフトスタンドに飛び込むツーランホームランを放った。この回3点を獲得し、奈良学園大を突き放す。

タイムリー安打を放った小田

渡部にも本塁打が飛び出した

中西は初回に走者を出すも以降は安定感抜群。リーグ戦が終わって今日を迎えるまでは「レベルアップ」に取り組んだ。ウエイトもし、体重は2キロ増加したという。その成果もあり、この試合では150km/h台を連発した。

成果が現れた試合となった

6回表、中山凱(史1=専大松戸)がヒットで出塁すると、大神浩郎(総1=福岡大大濠)もライト前ヒットを放つ。1年生コンビの活躍にこたえたい場面で、打席に立った青山達史(コ2=智辯和歌山)は相手三塁手のエラーの間に出塁。5点目をもぎ取った。

ヒットを放った大神

中西は2回以降は危なげない投球で、奈良学園大打線を圧倒。次々に三振を奪っていく。6回には打者3人をわずか10球で抑えた。中西は7回1安打無四死球無失点の圧巻の投球でマウンドを同学年右腕の渡辺光羽(営4=金沢学院大附)に託した。

7回無失点の投球を見せた中西

8回には中山にこの日3本目となるヒットが飛び出した。猛打賞の活躍でチームを牽引する。

中山は一年生らしからぬ活躍を見せた

2番手の渡辺は緩急を自在に操り打線を翻弄。三者凡退で見事な役目を果たした。

渡辺も冷静な投球を見せた

9回には小田が四球で出塁すると、渡部、代打の星子天真(史3=大阪桐蔭)にヒットが生まれる。満塁のチャンスを作るも追加点とはならなかった。

代打の星子

その裏、マウンドに上がったのは布施東海(法3=二松学舎大附)。キレのある変化球が持ち味の左腕がようやく神宮に見参した。ヒットこそ許したものの、低めに丁寧に投げ込まれた球に相手打線は苦しむ。最後はショートライナーに打ち取り、ゲームセット。5-0と危なげなく初戦を突破した。

初登板となった布施

次戦は明日6月13日午前9時。北海学園大と対戦する。勝ち進めば4連戦という過密スケジュールだが中西は「リーグ戦でも六大学の関係で延びたりとか、雨の関係で延びたりとかって普段からあることなので気にしていない」と強気に話した。明日も全員が一枚岩となって、勝利をつかみ取ってくれるだろう。

(記事=比留間詩桜、写真=田原夏野・比留間詩桜・山城瑛亮)

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