【ラグビー】強豪追い詰めるも… 悔しすぎるノーサイド

2021 関東大学対抗戦

関東大学対抗戦A 対筑波大 11月10日 於・青山学院大学緑ヶ丘グラウンド

 

 

◆結果◆

 

  • 青学大21ー24筑波大〇

 

 

前半7-7

13分=手島トライ、桑田ゴール成功

 

後半14-17

22分=田中トライ、桑田ゴール成功

37分=榎本トライ、桑田ゴール成功

 

◆メンバー◆

 

 

1田中創太郎(法2)

2相根大和(法4)

3中西翔太郎(総4)

4清原裕揮(営4)

5江金海(総3)

6中谷玲於(済4)

7渡邊元樹(総3)

8辻村康(マ2)

9山同光(法3)

10桑田宗一郎(社4)

11手島究(法4)

12青沼駿昌(マ1)

13金澤春樹(済3)

14榎本拓真(法1)

15黒木陽斗(法4)

16田中優光(法1)

17柳井健太郎(電4)

18藤本壮真(マ4)

19目崎魁大(国経2)

20田口遼馬(国経1)

21亀井健人(営2)

22桑田敬士郎(営2)

23大村知意(社3)


 

秋も深まってきた11月7日、関東大学対抗戦第5節が行われた。対抗戦上位5校が出場できる大学選手権を目指す青学大にとって、負けられない一戦。対するは対抗戦1勝3敗中の筑波大。試合はお互い3トライと、ロースコアの接戦。最後に勝敗を分けたのは、あまりにも悔しすぎる敵将のドロップゴールだった。

この日積極的なアタックと1トライでチームに貢献したWTB榎本

前半、青学大が今季取り組んできたチームディフェンスで相手を圧倒する。前節の反省点である「敵陣でのプレー時間の短さ」を見事に改善し、今節ではディフェンスで圧力をかけ相手のミスやペナルティを誘い、テンポの速いパス回しで敵陣で積極的にアタックを仕掛けた。そして13分、自陣での相手のノックオンからマイボールスクラム。パスを受けたCTB金澤春樹(済3)がゲインし、倒されるもスローダウンせずSH山同光(法3)が素早く左にパスを展開。大外にいたWTB榎本拓真(法1)がゴールライン直前までビッグゲインを見せると、もう一度右に大きくパスを回し、最後は今季対抗戦初出場のWTB手島究(法4)がステップでかわし先制トライ。しかし20分、自陣でノットロールアウェイをとられると、ゴールライン前ラインアウトからモールで押し込まれ、7-7と同点に追いつかれる。

そこから一進一退の展開が続く。お互い堅いディフェンスで最後までスコアが動かず、7-7で前半を折り返す。

 

迎えた後半。ファーストプレーでLO清原裕揮(営4)がジャッカルし、ディフェンスの良い流れを作る。しかし4分、フェーズを重ねられゴール前の攻撃を止めきれずトライを奪われると、続く8分、ペナルティからクイックスタートに対応できず、連続トライを許してしまう。

FW陣の泥臭さが光った試合だった

21-7。2トライ2ゴール差と後がない青学大。しかし筑波大のディフェンスの圧力にペナルティを重ねてしまい、なかなか攻め込めない。そんな中でも、勝つために誰1人として諦めている選手はいなかった。体を張り続け、気迫のこもったディフェンスでチャンスメイクをした。22分、敵陣ゴールライン目の前でノックオンをとられ相手ボールスクラム。ここで青学大のFW陣が魅せる。ボールアウトした筑波大の選手をすかさずタックルで倒すと、素早くサポートも寄り、密集の中でボールを奪うことに成功。そして最後はPR田中創太郎(法2)がボールを押さえ、トライ。ゴールも成功し、14-21と7点差まで迫った。

気迫のこもったディフェンスで奪ったトライでチームは勢い付いた

そして38分、敵陣でフェーズを重ね相手のペナルティからラインアウトを得る。着実に空中で掴むと、モールを使って相手を押し込み前進し、最後は榎本がゴールラインに飛び込んでトライ。直後に桑田が冷静にゴールを決め切り、21-21の同点に追いつく。

モールからWTB榎本がトライし、同点に追いつく

まさに手に汗握る接戦。試合時間も終わりに近づく中、両校凄まじいディフェンスのプレッシャーをかけ続け、互いにトライチャンスを見出せない。迎えたノータイム。プレーが途切れたら試合終了だが、ここでペナルティから自陣深くまで攻め入られてしまう。絶対にミスできない局面。フェーズを重ねる筑波大がペナルティアドバンテージを獲得、この好機に敵将がオープンスペースから冷静にドロップゴールを決め、筑波大が勝ち越しノーサイド。あまりにも悔しすぎるラストプレーに、青学大メンバーは俯き倒れ込んだ。

要所で力強いゲインから青学大のチャンスを作ったCTB金澤

確かな勝ちへの手応えがあっただけに、悔しい結果となった。しかし前年は15-80と大敗した相手を24-21と追い詰めた。今季自信を持つディフェンスを見ても、ファーストタックルだけではなくラックへの寄りの速さやプレッシャーも磨かれていた。それゆえ敵陣でのプレー時間も格段に長く、多くアタックを仕掛けることができた。

 

5戦5敗と言えど、対抗戦を通して青学ラグビーには着実に進化が見える。このチームで戦うのも、残すは2戦のみとなった。2戦2勝は入れ替え戦回避のための必須条件。来季に繋がる大きな白星を重ねたい。

 

(写真=渋谷聡志、記事=山口美海)

 

 

(以下監督、主将のコメント)

 

〈清水孝哉監督〉本日は筑波大学戦お疲れ様でした。結果3点差ということで、非常に悔しく思っています。ですが今までより私たちがやろうとしているラグビーができ、スコアも重ねられたところはすごい自信になると思います。アタックの時間を増やしてディフェンスを減らすというところでスコアして大学選手権を目指すという事をやっていたんですけれども、最後のドロップゴールで逆転という事で、悔しいですけれどもまだあと2戦残っていますので、またトレーニングして2連勝できるように頑張りたいと思います。

 

〈SO桑田宗一郎主将〉今日の試合は、筑波大学さんはラック周辺のプレッシャーがかなり強かったので、それを避けてアタックしようということで体現できていた部分もあったのですが、ブレイクダウンで結構プレッシャーをくらってしまって、いい形は作れたんですけど、80分間通してできたかと言われるとそうじゃなかったので、次の日本体育大学戦、立教大戦ではそのブレイクダウンのところと、あと大事な場面でのペナルティが多かったので、そこを改善して次の試合では取り組んでいきたいと思います。

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