第322回 日本体育大学長距離競技会 6月14日・15日 於・日本体育大学横浜健志台キャンパス陸上競技場
6月14日、15日にかけて、日体大横浜健志台キャンパス陸上競技場において日本体育大学長距離競技会兼第16回NITTAIDAI Challenge Games(以下NCG)が行われた。青学大からは1名が10000m、28名が5000mに出場した。14日は雨、15日は30度近くまで気温が上がり、スタート時刻の変更が起きるなど厳しいコンディションながらも選手たちは力走を見せた。
【結果】
10000m
2組
2着 塩出翔太(教4) 28:55.81 PB‼
10000mに出場したのは塩出。学内で1人挑んだ塩出は、悪天候の中自己ベストを更新。前回の日体大記録会でも5000mでPBを更新した。成長し続ける彼のラストイヤーにますます期待がかかる。
5000m
10組
3着 神邑亮佑(社1)14:21.81 初レース!
9着 船越碧(社2) 14:29.01
26着 石原正翔(地4)15:04.28
27着 村岡大雅(史1)15:05.96
28着 徳本陽(地2) 15:08.37
30組 岡本龍聖(史3)15:11.13

初レースで10組学内トップの神邑
10組は青学大から6人が出場した。スタート直後から先頭に出たのは石原。残り7周になっても変わらず、長い間集団を率いた。
組3着の走りを見せた神邑は、初レースながら、ラスト2キロでペースが上がった後も落ち着いて集団に着いていった。ラスト1周では上位争いに参加し、最後まで積極的に自己ベストに迫る走りを見せた。船越も途中で後方に遅れたものの、集団に追いつき最後は先頭集団でスパートをかけるなど意地の走りを見せた。
11組
7着 松田煌希(法2) 14:21.50
9着 大島福(コ1) 14:26.61
11着 浜川舜斗(地3) 14:28.11
22着 植村真登(国経2)14:48.50
25着 日向春空(コ1) 14:59.01
26着 村上直弥(社3) 15:00.08

11組学内トップの松田
11組目は青学大から6人が出走した。組7着につけた松田はラスト2キロからペースをあげていった。残り2周では集団から抜け出す素振りを見せるなど最後まで積極的な走りを見せるも、最後は1歩及ばず、自身の課題も見える収穫のあるレースとなった。また、他の選手についてもラスト400mでペースをあげる積極的な姿勢を見せた。なかでも村上はレース後、深々とお辞儀をしトラックを後にした。その背中には新たなる闘志が垣間見えた。
12組
8着 石川浩輝(総1) 14:19.07
22着 福冨翔(教2) 14:40.01
23着 大須賀風葵(社4)14:42.70
29着 西澤マハロ(地3)15:31.58

12組学内トップの石川
12組は4人が出走し、応援の声が響きわたるレースとなった。2000m付近で西澤が集団から遅れそうになると会場中にマハロコールがわきおこり、走りを後押しした。レース自体は石川が4000mまで集団を引っ張り続ける展開となり、他大学の選手に仕掛けられても、簡単には抜かさせないという意地を見せた。
「風葵ー!」「マハロ!マハロ!」「いけいけ!」応援にも力が入る。
13組
7着 前川竜之将(地1)14:05.48
14着 松田祐真(地1) 14:17.95
15着 熊井渓人(総3) 14:20.27
19着 本宮優心(教1) 14:23.50
22着 神田大地(法4) 14:29.86
24着 橋本昊太(営2) 14:37.72

13組学内トップの前川
13組目は挑戦の走りが光った。レース中盤から外国人ランナーが第一集団を形成し、そこに熊井が食らいついていった。残り1000mになると顔を歪め、集団から離れそうになる熊井に対して「熊井さん!」という声援が響き渡り、背中を押した。終盤には第一集団と日本人の形成する第二集団の距離がつまり、熊井は吸収された。一方、第二集団には前川が良い位置でつけており、ラスト1周からペースをあげて組内学生トップでのゴールとなった。巧みな駆け引きから見応えのあるレースとなった。
NCG1組
11着 佐藤愛斗(コ2) 13:53.15
13着 佐藤有一(史4) 13:55.46 PB!!
17着 遠藤大成(コ2) 14:03.31
22着 小河原陽琉(総2) 14:08.58
25着 黒田然(地2) 14:11.21
26着 榅山一颯(コ1) 14:17.21

NCG1組学内トップの佐藤愛斗
ワールドランキング及び国際大会の参加標準記録の対象とするNCGには6人が出場した。スタート直後、暗くなった会場に力強く響き渡ったのは
「榅山絶対勝つぞーー!」
学内でまず榅山が先頭にくらいつくと、レースは中盤まで榅山、佐藤有一が果敢に集団の前方に着いてレースを引っ張る展開となった。佐藤愛斗は常に飛び出しに対して反応できるようなレース運びを見せた。終盤にはダブル佐藤がペースが上がる集団について、苦しいところでも粘る走りを見せた。その結果佐藤愛斗は最後にスパートをかけて学内トップ。「有一いいぞーー!」と声を受け佐藤有一もその後ろで粘り、前回の日体大記録会で更新した自己ベストをさらに更新する走りを見せた。遠藤、黒田も意地の走りを見せ、小河原も力強くゴールした。
前回の日体大記録会や全日本インカレと立て続けのレースとなった選手もいながら、今回の記録会でも多くの選手が上位でレースを引っ張る積極的な走りをし、集団からこぼれてからも切り替える姿勢が見えた。特に近年、残暑が厳しくタフなレースとなる出雲駅伝など、暑さへの順応も求められるレースも多い。そのため、今日の記録会での走りは夏の厳しい練習や今後の駅伝シーズンへの期待を高ぶらせるものだろう。暑さも吹き飛ぶほどの、熱い戦いが待っている。
(記事=関健太朗・成田紗耶加・久保颯一朗、写真=成田紗耶加・竹田集)
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村岡を応援する仲間たち

日向を応援する仲間たち

いつも仲間を笑わせている西澤が、その仲間たちに元気をもらう

記録を取り、応援するマネージャー陣

外国人選手にくらいつく熊井

スタートから勢いを見せた榅山

前回に続き共に健闘した佐藤愛斗、小河原

実はここにも応援団①

【増えた】実はここにも応援団②
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