関東大学対抗戦A 対日本体育大戦 11月20日 於・大和スポーツセンター
9月に開幕した関東大学対抗戦も、いよいよ残り2戦となった。大学選手権出場を目指し強豪に挑んできた今季の青学大だが、前節の筑波大戦で21-24と惜敗したため、残り2戦は入れ替え戦回避に主眼を置くことになりそうだ。次戦は対抗戦1勝4敗中の日本体育大戦。負ければ入れ替え戦が濃厚となる一戦、絶対に負けられない戦いだ。
明治大 | 帝京大 | 慶應大 | 早稲田大 | 筑波大 | 日本体育大 | 立教大 | |||||||||||||||||
2020青学大 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||||||||||||||||
10-82 | 0-122 | 0-78 | 21-47 | 15-80 | 26-32 | 17-22 | |||||||||||||||||
2021青学大 | ● | ● | ● | ● | ● | 11月20日 | 11月27日 | ||||||||||||||||
3-52 | 0-52 | 14-40 | 13-61 | 21-24 |
今季の青学大は、試合を重ねるにつれチームとしての完成度が磨かれてきている。まず昨年とスコアを比較してみると、チーム全体のディフェンス力の向上がうかがえる。1対1をロータックルで素早く仕留めるチームディフェンスで失点を防いできた。それに加えて2人目、3人目の寄りの速さやラックへのプレッシャーの精度が上がったことで、相手のミスやペナルティが増え、徐々に敵陣でプレーする時間が増えた。
それが顕著に出たのが、前節の筑波大戦だ。勝ち点5(筑波大に3トライ差以上つけての勝利)を目指し、全員が気迫のこもったディフェンスで相手にプレッシャーを与え続けた。その甲斐あって、昨年は80点取られたところを、24失点に抑えた。アタックでは良いテンポでパスがまわり、随所でBK陣が力強いゲインで前進。スクラムやモールではFW陣が泥臭く仕事をし、3トライをあげた。同点で迎えたノータイム。敵将のドロップゴールが決まり惜しくも負けてしまったが、今季の青学大の集大成ともいえる内容で自信にもつながっただろう。
次節の日本体育大は、3人の留学生を中心にランニングラグビーを展開するチーム。立教大戦ではNo.8ハラトア・ヴァイレアが3トライ、WTBクリスチャン・ラウイが2トライ、PRミキロニ・リサラが1トライあげるなど、65-10で快勝。勝ち点5をつけた。彼らを今季取り組んできたチームディフェンスでしっかりと止め失点を抑えつつ、準備してきたセットプレーや速いパスラグビーで得点を重ねていきたいところだ。また、相手にチャンスを与えないためにも規律を守り、ペナルティを最小限に抑えていきたい。
出場メンバーを見てみると、前節素晴らしい先制トライを奪った手島究(法4)がWTBとして再び先発、そしてCTB金澤春樹に変わって対抗戦初出場の河村凌馬(法1)が先発入り。1年生ながらジュニア戦では中心選手として活躍した河村のブレイクが楽しみだ。
負けられないのは相手も同じ。両校の気持ちの強さ故、激しい一戦となるだろう。青学ラグビーを体現し、来季に繋がる大きな白星を飾りたい。
(記事・写真=山口美海)
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