【硬式野球】正捕手の座を追い求めて~4年生インタビュー③青木颯汰・佐藤英雄〜

硬式野球

大学三冠の快挙を成し遂げた今年のチームの4年生は、先日の明治神宮野球大会で青山学院大学硬式野球部を引退しました。青山スポーツでは4年生全15名にインタビューを行い、この4年間を振り返っていただきました。最上級生としてチームを牽引してきた選手・スタッフの皆さんの熱い言葉を全10回に渡ってお届します。

3回は青木颯汰(4)・佐藤英雄(史4)選手編です。


◆青木颯汰(コ4)

ー明治神宮大会、慶応大との決勝戦。91死の場面で代打で打席に立った時の気持ち

2点負けてる中でどうにか流れを変えたいなっていうのと、ここまで試合に出れなかった中で打席に立たせていただいた楽しさや嬉しさ、喜びなどプラス面の方が大きくて、でもいざ打席に立つと、緊張して、ふわふわした感覚になってしまって…。三振という結果になったんですけど、でも、どちらかというとどうにかしてチームにとってプラスになりたいなと思って打席に立ちました。」

ー今シーズンを振り返って

「悔しいシーズンでした。英雄(佐藤・史4)1年時から試合に出ていて、自分も3年のとき、一時期スタメンで出してもらってて。という中で渡部(海・コ1)が入ってきて…。ずっと渡部が出ているっていうのは悔しい部分があったんですけど、渡部が出てたおかげもあって、日本一、こういう経験をさせてもらったっていうのは感謝しているし、他の下級生もプレッシャーがかかる中で出場して結果を残してくれたことには感謝しています。」

ー佐藤の印象

「英雄、結構ふざける場面が多いんですよ() でも根はすごい真面目で、野球の探求心がすごいですし、1年から試合出てたっていうのが自分の中ではすごい衝撃的で、すごい選手だなって。」

4年間で最も印象に残っていること

3年春の最下位決定戦ですかね。野球をやっていくなかで、上を目指すっていうのをずっとやってきたんですけど下を見るっていうのは経験してこなかったんで、それを経験して、しかもなかなか決着がつかなかったっていうのはすごい印象に残っているし、野球の怖さっていうのをめちゃくちゃ感じた試合でした。」

4年間捕手として見てきたからこそわかる下村海翔(4)・常廣羽也斗(4)の魅力や強み

「下村は負けず嫌い。感覚が鋭くて自分で全部わかるというか、自分で理解して自分で修正できるタイプ。逆に常廣の場合は周りの意見とかをすぐに取り入れるタイプで、アドバイスしたらすぐに取り入れてくれます。二人ともすごいなと思うのは修正能力。1球で修正して投げてくる、そこが共通してすごい。」

ータレント揃いの学年。どんな学年か

「仲いいっていうよりは、思ったことをすぐに言うタイプなんで、仲良しごっこじゃなかった。言いたくないこと、喧嘩しそうなことを普通に言い合えたこと、そういう面がチームをうまく回して後輩たちもいいやすい、会話しやすい、そういうチームになったと思う。」

ー今後の進路は

「埼玉県のテイ・エステックで社会人野球をやらせていただきます。」 

ーあなたにとって青学野球部とは

「本当の野球を教えてもらった場所。今までは楽しさというか、ただやりたくてやってきたみたいなとこがあったんですけど、青学に入って、この後も社会人でやらせていただくんですけど、そういうのを考えたうえで、すごい考えさせられたというか、本当に勝ちたいとか、野球面白いっていうのを大学野球で知れた、そんな思いですね。」

ー最も期待している選手は

「児玉(悠紀・コ3)ですね。やっぱり、下級生のころから投げててポテンシャルで言ったらプ口に行ってくれるって思ってるんで。あとは今4 年生のピッチャーが投げててあまりチャンスはもらえなかったんですけど、この間の神宮大会もしっかり投げ切ってくれて、それを考えるとエースとして、中心ピッチャーとして投げてほしいっていうのと、投げてもらわなきゃ困るっていう思いが一番です。」

ー後輩へのメッセージ

「メッセージ?メッセージってむずいな(笑)でも四冠より1部にいれるように頑張れよと、いうくらいですかね、2部は絶対経験しないほうがいいと思うんで、1部に、まずは下をなくしてから上を見れるように、頑張ってほしいですね。」

(聞き手=比留間詩桜、写真=川﨑史緒)

 

佐藤英雄(史4)

ー明治神宮大会決勝戦。敗戦後、下村海翔(4)が涙している際、真っ先に駆け寄っていた姿が印象的だったが、行動の経緯やその時かけた言葉、下村からの返答は?

「下村にはずっと4年間 2年時は怪我で出れてないけど主力として活躍してチームを支えてもらってたので、ほんとにありがとうという言葉をかけてましたね。自分が駆け寄った時にはもうすでに下村はごめんねってことを言ってたので、それを聞いてここまでこれたのは海翔のおかげだよってことを伝えました。」

ー今シーズンを振り返って

「悔しいというのはあるけど、いろいろ気づけた1年だったかなと。出てないけど、チームの裏の部分でチームにとってプラスになれる行動をできたのかなって思って、それもあって日本一とかも経験できたのでいい1年だったかなと思います。」

ー青木の印象

「真面目…青木凄い真面目ですし、芯が通っているなって。自分がこうやろうって決めたら誰に何と言われようとそれをちゃんと突き通すような、選手でしたね。」

4年間で最も印象に残っていること

「全日本優勝。日本一なんて経験したことないんで…(笑)まあそういうところですかね。」

4年間捕手として見てきたからこそわかる常廣、下村の魅力や強み

「二人とも共通しているのは負けず嫌いなところ。あいつに負けたくない、1番でありたいというピッチャーらしい性格だから、ここまでドラ1とかになれた要因なんじゃないかなと思います。」

ータレント揃いの学年。どんな学年か

「いい意味で緩い。上級生下級生関係なく、和気あいあいやっているような。そういう雰囲気を作れたのはこの学年だったからなんじゃないかなと。」

ー今後の進路

「岐阜県の西濃運輸で社会人野球をやらせていただきます。」

ーあなたにとって青学野球部とは

「唯一無二。たぶんどこの大学見てもないようなチームカラーをしていて、独創的というか(笑)そんな感じです。」

ー最も期待している選手は

「渡部ですかね。今年いろいろと経験とかして、これからどういう風に彼自身が成長していくのかっていうのと、どういうチームになっていくのかっていうのがすごい楽しみというか、OBとして、一野球人としてすごい楽しみだなって思ってます。」

ー後輩へのメッセージ

「メッセージかーー。下級生、まあ頑張れくらいしかない()でも一生懸命が1番いいと思うんで、結果より自分が本気で取り組めるように頑張って、ってことくらいすかね。」

ーもうこれ以上のメッセージはないか

「あ、えーっと。今年1年の結果が付きまとうとは思うんですけど、それを乗り越えて頑張ってください、とりあえず、頑張って欲しいです。()

(聞き手=比留間詩桜、写真=川﨑史緒)

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