東都大学野球 秋季1部リーグ 対日大 第1回戦 9月17日 於・ZOZOマリンスタジアム
◆結果◆
青学大 003 000 000 |3
日 大 010 000 000 |1
◆出場選手◆
1 中 中島大輔 龍谷大平安
2 右 山中稜真 木更津総合
3 遊 山田拓也 東海大相模
4 三 佐々木泰 県岐阜商業
5 指 西川史礁 龍谷大平安→冨樫智也 関東一
6 一 片山昂星 東海大菅生
7 二 藤原夏暉 大阪桐蔭→手塚悠 常総学院
8 捕 佐藤英雄 日大三
9 左 大手晴 横浜→松本龍哉 盛岡大附→中野波来 大阪桐蔭
P 北村智紀 龍谷大平安→常廣羽也斗 大分舞鶴
開幕から2カード連続で勝ち点を奪うことに成功し、4連勝で迎えた第三節。折り返しとなるこのカードを連勝で乗り切り、1部残留を確定させつつ優勝争いに舵を切りたい青学大。2部時代から何度も対戦し、春はプレーオフで共に死闘を繰り広げた日本大との初戦に挑んだ。
今節も浜風が吹く千葉・ZOZOマリンスタジアムでの開催。ジリジリと照りつける厳しい日差しの中マウンドに立ったのは、前節で全国王者・亜細亜大相手に2安打完封勝利を遂げた北村智紀だ。日大キラーとして知られる北村は、その名の通り日大打線を抑え込み投手戦を演出した。
毎度巧みなピッチングで試合を作る北村だが、今シーズンは春季よりさらに安定感が増している。この試合も140km/hのストレート、120km/hのスライダー、100km/hのカーブを上手く使い分け凡打の山を量産した。
2回裏には3連打で1点を失うも、すぐさま青学大が反撃にでる。3回表に無死から8番・佐藤英がレフトスタンドへ1部通算3号となるソロホームランを叩き込み、あっという間に試合を振り出しに戻すことに成功。青学大の強みは上位・下位打線関係なくホームランが狙えるところにある。ラストバッター大手がヒットで続くと、切り込み隊長としてチームを引っ張る中島にも一発が飛び出す。日大同様こちらも3連打を放ち、一息つく間もなく逆転に成功した。
援護をもらった北村は更にギアを上げていく。逆転直後の3回をキッチリと3人で抑え、4回は死球でランナーを出すも盗塁を狙って飛び出たランナーを挟殺プレーでタッチアウトに仕留める。
3回以降は試合に大きな動きはなく、試合は後半戦に入った。5回、6回と無失点で抑えてきた北村は7回のマウンドへ。先週と同じく完投ペースかと思われたが、先頭にツーベースを浴びると送りバントで1死3塁のピンチを招いてしまう。ここで安藤監督が動き、福島での開幕節で完璧なロングリリーフを披露した速球派右腕・常廣を送り込む。先頭こそ四球で出塁させるも、後続を150km/hの直球を武器に二者連続三振で火消しに成功。
3回に2本のホームランが飛び出して以降、相手投手陣に抑えられランナーこそ出るも得点には結びつかない。しかし常廣も相手に引けを取らない投球内容で終盤も日大打線を圧倒する。最終回は150km/hを連発し、2死からヒットで出塁を許すも最後のバッターを浮き上がるようなストレートで空振り三振に斬りゲームセット。福島に続いてZOZOマリンでも完璧なリリーフを見せ勝利を手繰り寄せた。
見事な投手リレーで日大に先手を取り、チームは5連勝とますます勢いに乗る。この勢いを殺さず確実に勝ち点を回収し、まずは1部残留を確定させたい。6連勝でいよいよ「悲願」である優勝へ向け舵を切れるか、全ての試合が重要になってくる。
(記事=渋谷聡志・写真=渋谷聡志、川崎史緒、童野翔也、家永萌)
◆監督・選手コメント◆
安藤寧則監督
ー今日の試合展開に関して
お互いギリギリのところでやっていたので、結果的には抑えることが出来たり、チャンスをモノにしたって所では、競り勝ったなっていう風に思います
ー佐藤英の本塁打がかなり大きかった?
大きかったです。(先制点を)取られた後すぐだったので
ー中島の打撃の評価は
粘っこくなって、長打も当然打てるし、あれ(3回の2ランホームラン)も追い込まれたカウントだったと思うので、日々の練習の積み重ねが出たかなって。(ホームランを打ったのは)3年生の二人なんですけど、コツコツ1年生の時からやってきたものが今出てるかなということで嬉しく思っています
ーチームの打撃についてどのように感じるか
一人ひとり準備が良くて良い状態では入ってくれているので、こういう結果が出るのも必然だとも思うし、相手があることなのでいくら状態が良くてもちょっとちょっとの差というか、難しい部分もあるので、まあ状態としては皆いいと思います
ー明日に向けて
これで満足するのではなくて、もっといいものを求めほしいっていうことは、求めていこうなって話は常にしているので、これで慢心することなくまた明日は明日で今日よりもいい形で臨めるように、でいい結果出せるようにっていうところです
佐藤英雄選手
ー3回のソロホームランに関して
打った球は真っすぐで、どうしても(日大の)山内投手崩すには、テンポよく投げさせないようにっていうのが一つあったと思うので、あの打席でもセフティーの構えでいったりとかして、そういうのがああいう形に、いい形になったのかなと思います
ーそれは自分で考えての行動か、それともチームとしての方針か
そうですね、結構監督さんのご指導とかが多いですね。あの打席は自分でやったんですけど。
ー打った瞬間の感触は
レフトフライかなと思ったんですけど、入ってよかったです
ーチーム全体の打撃についてどう思うか
徹底するところがしっかり出来ていると思うので、そういうのが結果に繋がっているかなと思います
ー徹底というのは今日でいえばどんな点?
初球から積極的に振っていくっていう、そういうところだと思います
中島大輔選手
ー3回の2ランホームランに関して
打ったコースは真ん中のスライダー。初回から山内投手に対してチーム全体で「振っていこう」って積極的に、結構前の試合を見てたらストライク簡単にとられて打たされているかなっていうのがあったので、上位打線は特に振っていこうって積極性があったからこそ2ストライクからでも結果に繋がったのかなと思います
ーチームの打撃の状態についてどう思うか
試合数重ねてきてちょっとずつチーム全体の雰囲気がほぐれてきて、最初からいい動きが出来ているかなと思います
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