【硬式野球】秋季リーグ開幕直前特別企画③ 南川幸輝

硬式野球

5季連続のリーグ制覇を成し遂げ、6季連続優勝、日本一奪還を目指す青学大ナイン。いよいよ開幕する秋季リーグを前に、選手たちの熱い想いを伺いました。 

第3回は、春季開幕カードでスタメンマスクを被り、飛躍のシーズンを迎えた南川幸輝(総2=大阪桐蔭)選手です。  


 

南川は春季リーグ戦を「上手く自分のパフォーマンスができずに終わってしまった悔しいシーズンだった」と振り返った。開幕戦からマスクを被り、開幕節での勝ち点獲得に大きく貢献した南川。昨年よりも出場試合数を増やしたものの、納得のできる結果のシーズンではなかった。「その悔しさをしっかり持ってここまで練習やってきたんで、しっかり秋それ出せるようにやっていきたいと思ってます。」南川は秋季リーグ戦に向けて、練習を重ねている。 

印象に残った試合を問われると、開幕節の中大3戦目と答えた南川。この試合は中西聖輝(コ4=智辯和歌山)が9回118球でリーグ戦自身初の完封勝利を挙げた試合。女房役は南川であった。「一勝一敗になってて、ここ取ったら勝ち点貰えるっていう状況で。しんどい試合だったんですけど、中西さんと初完封を導くことができて、すごく嬉しかったなっていうのを覚えてます。」勝ち点がかかった試合でエースを完封勝利に導いた喜びはひとしおだろう。開幕戦となる中大1戦目では中西は序盤から失点が続き、6回5失点で負け投手に。「開幕戦中西さんで、あんな5点も取られて。それはもうキャッチャーとしての責任だったと思うんで。それをしっかり、次こそは絶対勝つんだという気持ちで臨んだ記憶があります。」開幕戦の反省を活かし、3戦目では1点を守り切った。試合後の取材では中西が「組み立てなんかも南川がもうすごく必死に考えてくれて。なんとか僕の力を引き出そうとしてくれたので。僕はもうその指示通りに全力で腕振って投げて。その結果が良かったので。」と南川について話している。バッテリーの2人で掴み取った勝利だ。 

喜びを分かち合う中西と南川

”戦国東都”と称される東都1部リーグ。猛者がひしめくこのリーグで、南川が最も印象に残った選手は齋藤汰直(亜大)だ。「去年の秋のリーグ戦初打席で対戦したピッチャーなんですけど、初めて真っ直ぐにバット当たらなくて。齋藤さんを打つために練習してきたんですけど、春も1安打も打てずに終わって。悔しい結果だったんで、印象深いですね。次こそはっていう気持ちでやってます。」第4節で亜大と対戦した青学大。亜大はこのカードで勝ち点を獲得すれば優勝が決まる。そんな重要な試合で先発を任された齋藤の凄味は相当なものだった。「去年の秋よりは全然追いつけてたんですけど、気迫というか、まだまだそういうのに負けてしまって打てなかったっていう感じです。」南川は齋藤へのリベンジに燃えている。 

沢山の投手とバッテリーを組んだ経験がある南川。その中でも特に凄いと感じたのは中西、鈴木泰成(社3=東海大菅生)、高校時代のチームメイトである前田悠伍(福岡ソフトバンクホークス)だという。「中西さんは全ての球種の精度というか、どの球種どのコースでも投げきれるっていうそのコントロールの精度っていうか、その部分が凄いと思ってます。泰成さんは真っ直ぐの質であったりとか、ピンチのときの気持ちの強さであったりとか、そういう部分は凄いなあって感じますね。あと前田悠伍は、ボール自体も凄いんですけど、牽制であったりとかフィールディングであったりとか、間合いっていうのがすごく上手くて。バッターを見ながらすごく勝負できてるピッチャーで。ここまでマウンドの上で余裕があるというか、しっかりバッターと対戦できてるピッチャーっていうのは今までいなかったので。その点に関しては凄いなって思いました。」と、三者三様の凄さがあることを話した。 

青学大には絶対的な捕手 渡部海(コ3=智辯和歌山)がいる。渡部は南川の1学年先輩で、1年生の春季からスタメンとして試合に出続けている。南川は渡部について、「超えないといけない相手」であると話した。中学生の時から対戦経験のある2人。中学時代は同じ支部で、高校時代は近畿の強豪校同士で鎬を削ってきた。 昔から渡部を意識していたという南川。先輩の大きな背中を超えるべく、虎視眈々とレギュラーの座を狙っている。 

春季は捕手、そして指名打者でのスタメン出場が多かった南川。捕手として出場する際に意識したことは投手とのコミュニケーションだという。「キャッチャーってなるとバッティングだけじゃなくてピッチャーとのコミュニケーションであったりとか、1番大事なポジションだと思うので。そこに関しては難しかったですけど、しっかり全体を見れるように意識はしてました。」広い視野を持って試合に臨んでいたことが窺える。 

 

試合を重ねる中で、自身の課題はどのような点だと考えたのか。南川は「結果を求めすぎるところ」だと答えた。「もうちょい楽にすればもっと良いパフォーマンスができるかなと思ってるんですけど、どうしても気負いすぎるというか、力みすぎてしまうところがあるので。そこを、自信をつけるなのか練習するなのかわかんないですけど、克服していきたいです。」力みすぎてしまう部分があるため、そこを改善できるように、夏は上手い力の抜き方などを意識しながら練習に取り組んでいる。 

「春はスタメンが掴みきれなかったんで、そこをずっとシーズン通して出られるようにと、しっかりバッティングで貢献して優勝に導きたいなと思ってます。」と、秋季リーグでのスタメン奪取を狙う南川。秋季リーグ戦でも、南川の活躍に期待が高まる。 

 (記事、写真=田原夏野) 


 

秋季リーグ開幕直前特集ということで、南川選手についてもっと知ることができる質問にも答えていただきました!   

-仲の良い選手は誰ですか? 

同期の森澤(拓海・法2=履正社)と稲垣(渉・史2=帝京)ですね。 

  

-今の2年生はどういう学年ですか? 

結構我が強いというか。うーんそうっすね、結構変な奴が多いんで(笑)。そんな感じっすね。はじめは我が強すぎてあんまり、グループに別れてたんですけど。最近は結構打ち解けてきて、みんな仲良いって感じですね。 

  

-青学大野球部の好きなところはどこですか? 

何に関しても「やり切る」ってワードが出るんですけど。全てに対して本気でやるみたいなところが好きですね。 

  

-オフはどのように過ごしていますか? 

色々ありますけど、学校の子と遊びに行くのもありますし、森澤とパワプロで遊ぶことが多いです(笑)。 

  

-どっちの方が強いですか? 

いや、僕の方が強いです。 

  

-部内で他にパワプロをやっている人はいますか? 

僕の代がほとんどなんですけど。稲垣と山口(翔梧・総2=龍谷大平安)がやることが。山口のなんで、ゲームが。その4人が多いですね。 

  

-誰が1番強いですか? 

山口が強いです。 

 

-アピールポイント、注目して欲しいところはありますか? 

やっぱりバッティングですね。バッティングと肩の強さですね。 

  

-好きなプロ野球のチーム、憧れ・目標の選手はいますか? 

好きな球団はやっぱり大阪出身なんで阪神ですね。憧れの選手は、昔金本(知憲)がすごく好きで。それの影響で左打ちになったんで。金本さんが好きですね。 

  

-意外な一面がある選手はいますか? 

藤原(夏暉・法4=大阪桐蔭)さん!ああ見えて結構かまちょです。 

  

-学年問わず、みんなにかまちょな感じなんですか? 

そうですね。結構クールそうに見えるんですけど、結構かまちょです。 

  

-高校時代からですか? 

いや高校時代はほんとに喋ったことなくて。怖い存在だったんですけど。大学入ってきて、え、こんな喋るしかまちょなんや…って。(2学年離れてると高校の時は)中々会話する機会ないですね。 

  

-最後に、応援してくださるファンの皆様にメッセージをお願いします。 

春は不甲斐ない成績で終わってしまったんで、秋は、次こそは絶対結果出して、チームに少しでも貢献できるように頑張りたいと思います。 

どんな質問にも丁寧に答えてくれた南川選手。そんな南川選手が出場する秋季リーグは9月16日に開幕します!リーグ6連覇、神宮大会連覇を目指す青学大ナインに熱い声援を届けましょう! 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました