【ラグビー】強豪・筑波大相手に意地を見せるも敗戦。明学大との入替戦へ

ラグビー

関東大学対抗戦Aグループ 第7節 対筑波大  12月6日 於・熊谷ラグビー場Bグラウンド

◆結果◆
●青学大 15 {8-26、7-36} 62 筑波大〇

◆ メンバー◆
1. 木村陽太
2. 田中太陽
3. 相川拓也
4. 荒川真斗
5. 角谷銀次朗
6. 松﨑天晴
7. 八尋祥吾/主将
8. 内藤基
9. 小林純岳
10. 井上晴生
11. 山本啓太
12. 袖山遼平
13. 山田壮
14. 平岡勝凱
15. 幸内良真
16. 中山健太郎
17. 松下稜
18. 中川竜玖
19. 下田秩
20. 大塚翔太
21. 平澤温人
22. 松井成悟


対抗戦最終節の相手は、昨季に大金星を挙げた筑波大。立ち上がりは 井上晴生(法2=東福岡)のフィールドゴールで先制し、勢いをつかんだか見えたが、その後は筑波大のスピードと展開力に押される時間が続く。田中太陽(史4=常翔学園)、松﨑天晴(国政2=東福岡)が執念のトライを奪取し、必死に食らいついたが、後半にかけてディフェンスの精度が落ち、連続トライを許す苦しい展開に。最後まで戦い抜いたものの力及ばず敗戦。1勝6敗の7位で対抗戦を終えた。

八尋は深く長く礼をした

最終節は、昨季勝利を収めたものの交流大会では敗れていた強豪・筑波大との一戦となった。第1節から連敗が続き、目標に掲げていた「選手権ベスト8」はすでに絶たれていた。それでも「4年としてチームに残せるものを考えた時にここを絶対にやり切らないといけない」。主将の八尋祥吾(法4=東福岡)を中心に、青学大は強い覚悟を胸に戦いに挑んだ。

ハドルの様子

前半は青学大が気迫を前面に押し出す。開始早々、袖山遼平(法3=國學院久我山)が鋭いタックルで相手のミスを誘発。ここからペナルティを奪い、攻勢のムードを作り出した。筑波大のスクラムの乱れから敵陣で再びペナルティを獲得すると、青学大はペナルティゴールを選択。井上が冷静に決め、先制に成功した。

FGを決める井上

その後は筑波大の正確なキックとBK陣の高い展開力に押される展開が続く。横幅を広く使った攻撃でフリーの選手を次々に生み出され、青学の守備は後手に回った。それでも、筑波の反則から敵陣に入ると、青学大はモールで前進。田中が最後尾となったモールを押し込み、筑波大の流れを断ち切るトライを奪った。

スクラムを押してトライを決めた田中(写真中央)

入替戦回避へ、なんとか踏ん張りたい青学大。後半開始直後、敵陣ラインアウトを獲得した青学大はフェーズを重ねて攻め込むとトリックプレーが成功し、山田壮がラインブレイク。サポートした松﨑がそのままフィニッシュし、15-33と点差を縮めた。

トライを決めた松﨑。喜びを分かち合った

だが、ここから筑波大が一気にギアを上げる。後半20分にはトライ差が5まで広がり、筑波は手を緩めない。青学のディフェンスは次第に精度を欠き、スピードに勝る筑波BK陣を捕まえきれず、連続トライを許す苦しい展開となった。

途中出場の大塚翔太(済2=成蹊)

特に筑波大のルーキー・内田のスピードは脅威だった。ボールを受けると小刻みなステップでタックラーを次々とかわし、独走トライを奪われる。終盤まで体を張り続けた青学だったが、最後は左隅でフリーとなった内田にハットトリックを許し、15-62でノーサイドを迎えた。この結果、青学大は勝点12で対抗戦7位。最終節で日本体育大(勝点16)に逆転され、対抗戦Bグループとの入替戦出場が決定した。

試合を終え、スタンドに礼をした

12月14日11時30分、熊谷ラグビー場Bグラウンド。2年前にもこの舞台で対戦したた明学大との再戦が待っている。残留か、降格か。青学大は、絶対に負けられない戦いに挑む。

(記事=比留間詩桜、写真=比留間詩桜・遠藤千果)


◆コーチ・選手コメント◆

糊谷浩孝ヘッドコーチ

―今日の試合を振り返って

「本日はありがとうございました。筑波大学さんが激しく来るということは想定していましたので、ブレイクダウンのところとかですね、セットプレーもそうですけど、しっかり準備してきて、最初の方はしっかり対応できていましたけれど、だんだんと時間がたつにつれて所々で押されて、そこが敗因だと思っています。本当に選手は諦めずにひたむきにやってくれたことには誇りに思っています」

 

―4年生はどういう選手たちか

「個性がある学年でして、今年は主体性を持って取り組んできたんですけど、本当にいい時と悪い時と波がずっと続いている中でそれが筑波戦まで続いてきた状況で、最後チーム一丸となってまとまって戦うというところをフォーカスしてきて、そこで勝ちきれなかったというところがちょっと悔しくて。本当に今日の試合に向けて4年生一人一人がまとまっていい準備をしていたと思ってそこは本当に嬉しいというか、良かったと思います」

 

八尋祥吾主将

―今日の試合を振り返って

「本日はグラウンドに足を運んでくださりありがとうございました。自分たちは今シーズン一番気持ちを込めて戦ったと思いますし、その思いを前面に出せた試合ではあったんですけど、やはり力及ばずで負けたところ、特に相手の速いランナーであったりセットプレーラインアウトだったりで乱されたのが大きく敗因だったのかなと思ってします」

 

―プレーをしていて、どのような面で押されたと感じていたのか

「疲労の部分であって、追いつけていた部分が追いつけなくなったり、ディフェンスの届く幅が縮んできたり、疲れていることでコミュニケーションの質が若干落ちて思い違いがあったなど、そういうところでうまくいっていた部分が相手がなんとなくで成り立っているなというのを見つけたのか、狙われたというところが一個あったのかなと思います」

 

―「今シーズン一番込めた試合」それはなぜか、力を込めるために何をしたのか

「慶應と明治の試合で目標に掲げていた選手権ベスト8,選手権出場が絶たれたっていうところで下を向く気持ちはあったんですけど、その中でも入替戦は後輩に残せるもの、春季大会Bにも残せないのは懸念ではあったんですけど、4年としてチームに残せるものを考えた時にここを絶対にやり切らないといけないなという思いがすごい強くて、4年生まとまってというところだったんですけど、、。そういう思いで気持ちを込めて戦ったと思います。やってきたことはここまで来て格上の相手に対してミスを恐れて縮こまっていても変わらない、勝てる実力ではないというところはあったと思うので、ミスを恐れず自分たちの強みを押し出すこと、アグレッシブっていうこの試合に向けてのテーマを掲げて日頃から強気な練習を積み重ねてきたこの2週間だったと思います」

 

―主将としてどのようにチームを引っ張ってきたか、またその成果はどう発揮されたか

「行動の伴っていない選手に何を言われても響かないと思うので、自分が一番前に立ってハードワークしていくということは1個意識していたことではあります。その結果としてチームが結構、今日の試合はしっかり自分がやろうと言ったことにはまとまってついてきてくれていたと思うので、そこで勝ち切れなかったり成果を上げることができなかったのは自分の責任が大きいなと思っています」

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