12月5日~12月7日までの3日間、松山坊っちゃんスタジアムにて「野球日本代表侍ジャパン大学代表候補選手強化合宿」が行われ、青学大からは鈴木泰成(社3=東海大菅生)、渡部海(コ3=智辯和歌山)の2選手が参加した。渡部は3年連続の松山での強化合宿参加となった。
初日は渡部がキャプテンに指名され、シートノック、フリーバッティングが行われた。2日目は実戦形式の練習が行われ、それぞれの選手たちが投打で持ち味を発揮するアピールした。鈴木はこの日登板した投手の中で最速となる151キロを計測し、打者5人に対して1奪三振、被安打1と好投。世代トップクラスの実力を見せつけた。渡部は安打こそなかったものの鋭い打球を飛ばし、守備でも安定したパフォーマンスを披露した。

最速151㌔を計測するなど好投を見せた鈴木

シートバッティングに参加した渡部
最終日は午前のみの練習で、フリーバッティングを中心に行われた。また、フリーバッティングに並行して投手はメディシンボール投げと30メートル走、野手はスイング数値と50メートル走の測定が行われた。中でも鈴木はメディシンボール投げは参加者トップ、30メートルも参加者上位の結果を出し、身体能力の高さを示した。

メディシンボール投げの計測に挑む鈴木
合宿全体を通して、選手たちのアピールや成長の姿が随所に見られた。この3日間、今夏の日米大学野球にも参加した経験豊富な青学大の2選手は参加選手の中でも中心となり、存在感を放った。また、普段はライバルとなり火花を散らす東都リーグの選手や関わりの少ない他リーグの選手ともハイレベルな意見交換をする様子も多く見られた。
鈴木は3日間を振り返り「フォーム等、自分が疑問に思ってた部分を様々な選手に聞いた。新たな発見もあったので、帰ってから色々試していく」と話した。渡部も「良い選手が大人数が集まっていたため、情報交換ができた。初日はキャプテンをやって、このチームを引っ張っていきたいという自覚、責任、そういった意識が芽生えた」とその充実ぶりを語った。

打撃論議を交わす、渡部と岡田啓吾(明大)

鈴木と、先日の明治神宮野球大会・決勝戦で青学大打線と戦った有馬伽久(立命大)
大学侍ジャパン候補としての今後の目標について、鈴木は「日本代表選ばれて勝つ、というのももちろんだが、そこでもエースとして、一番良いピッチャーになれるように高みを目指して頑張りたい」語り、また渡部は「まずは代表に選ばれるために結果を出さないといけない。そして大学ジャパンでキャプテンを任せていただけるような選手になっていきたい。その中で、大会で勝てるようなチームを作っていきたい」と、両者日の丸を背負っての活躍を誓った。
再び世界の舞台に立つ可能性を秘めた2人の今後の活躍から目が離せない。
(記事=戸田隼人、写真=高木一郎・戸田隼人)



コメント