【硬式野球】秋季リーグ開幕直前特別企画④ 山口翔梧

硬式野球

5季連続のリーグ制覇を成し遂げ、6季連続優勝、日本一奪還を目指す青学大ナイン。いよいよ開幕する秋季リーグを前に、選手たちの熱い想いを伺いました。 

最終回は、成長が著しい期待の遊撃手・山口翔梧(営2=龍谷大平安)選手です。


1年生ながら昨秋にはスタメンデビューを果たし、開幕戦で初安打・初打点を記録。青学大の正遊撃手としてその名を轟かしたのは山口翔梧だ。以降、主力の一角として存在感を示してきた。成長の秘訣を問うと「特に何があるっていうのはなくて、ずっと地道にやってきたのがちょっとずつ結果として出てきた。今もちょっとずつ積み重ねていっている最中」と淡々と語る。出続ける中でこの春山口が感じたのは「一定の波で良い結果を出し続けるのが難しさ」だ。打率は一割九分にとどまり、好調と不調の差の激しさを自らの課題として受け止めている。「波を一定にしたら打率がもっと上がってくる」と、日々の練習に加えて体のケアやトレーニング、ストレッチなどを徹底し、常に自分の体を整えながら取り組んでいる。

1年時の山口

春のシーズンで最も印象に残ったのは、優勝を懸けて臨んだ亜大戦だった。「あの緊張感、負けたら優勝を逃すというところに初めて自分が立ってプレーしたのは自分の中ですごい経験になった」と振り返る。普段慣れた神宮とは雰囲気もグラウンドの状態も異なったが、「変に意識せずに自分のやるべきことだけを集中した」と冷静さを発揮した。さらに亜大のエース・齊藤汰直との対戦では自身の成長を実感した。昨年の秋に対戦した際には全く歯が立たなかったという。しかしこの春は一本の長打を放った。「ちょっと対応できたというか。確実に自分が成長しているなっていうのを感じた。」と進化が伺える。

山口は齊藤から2塁打を放った

山口が武器に挙げるのは「対応力」だ。多くの選手が打撃や守備力、走力を強みとするなかで「頭を使いながらいろんなこと考えながらいろいろ準備して対応していくこと」と答えたのは珍しい。背景には、入学後に直面した環境がある。「青学に入ってから周りの選手のレベルがすごい高くて、身能能力が高かったりめちゃくちゃ肩が強い選手だったり足が速い選手だったりっていうのがいる中で、僕は元々そういうタイプではなくて。でも頭使って対応すれば、すごい武器を持った選手よりも上に行けると思った」と語る。グラウンド上では常に考えを巡らせ、相手ごとに戦い方を変える。派手さはなくとも、コツコツ積み重ねてきた努力が形になり始めている感覚があるという。

華麗な守備は魅力の一つだ

高校時代は青学大野球部のことを深く知らなかったというが、「入ると決まった頃に常廣(羽也斗、現・広島東洋カープ)さん、中島大輔(現・東北楽天ゴールデンイーグルス)さんの代で優勝していて『青学って野球部も強いんや』って思った」と話す。そんな中で迎えた大学野球生活、2年生の代は首脳陣から「問題児学年」と言われることもある。ここまで上級生に比べ、主力としての存在感を示せていないことも一因だ。「今の4年生は2年の頃から主力で、3年生も渡部さんや泰成さんが中心となっている。スタメンで出ている以上、2年生を底上げできるように」と責任感をにじませる。

今春は本塁打も飛び出した

秋季リーグのキーマンを尋ねると自らの名前を挙げた。数字としては「三割五分とベストナイン。小田さんのようにチーム自体を引っ張っていければなと。プレーや姿勢でみせたい」と語る。秋の開幕カードは国学院大。ライバルとして意識するのは同じショートでジャパンでも活躍する緒方漣だ。「同じ2年生のショートで。秋は結果で僕が上に行けるように頑張る」と闘志を燃やす。理想の選手像は特にないが、「対応力を武器にする中で、走攻守、どれもトップレベルで他を圧倒できるように、同時にポテンシャル自体をもっと上げていったら、より対応力も生かされてくると思う。どれか落ちていたらショートとしては厳しいとのでそこを全部上げていけるように」必死に取り組む所存だ。

山口の活躍に期待が高まる

チームとしては「優勝」それだけを目指すと力強く語った。対応力を武器に、鍛錬し続ける2年目の秋。青学大の中心で戦う覚悟は整っている。

(記事・写真=比留間詩桜)


秋季リーグ開幕直前特集ということで、大神選手についてもっと知ることができる質問にも答えていただきました! 

 

 ―MBTIは?

「起業家です。ESTP」

―オフの日とか休みの日は何をして過ごしますか?

「松本(龍哉、コ4=盛岡大附)さんと遊んでますね。映画見にいったりとか。」

―松本選手と仲良いですか?

「一番仲良い先輩ですね。あと渡部(海、コ3=智辯和歌山)さん。同じ部屋でずっと練習もさせてくれるので、生活はずっと渡部さんとやりつつ、遊びにいくのは松本さんですね。

ー好きなプロ野球チームは?

「阪神。大阪出身なんで阪神ですね。」

ー関西出身の選手が多い分、チーム内の会話も関西弁が中心になっているんですか?

「そうですね、基本関西ですね。でもちょっと標準語みたいな。結構標準語はうつりますね。家帰った時にはお母さんに「なんなんその喋り方」ってよく言われるので。中でも天真(星子、史3=大阪桐蔭)さんが一番気持ち悪くて。九州関西標準語全部混じってるので、結構気持ち悪いですね。」

―部内で付き合うなら誰?

「えー、えぐい。(笑)渡部さんですかね、絶対浮気しないんで。一途度合いがすごいんで。2年生は全員嫌です。」

―最後に、応援してくださるファンの皆様にメッセージをお願いします。

「春ベスト4で負けちゃったので、青学はずっと優勝してきているのでここで落ちずに秋にもう一回日本一を獲ってやっぱり青学強いなって思われるように頑張ります。」

 

 

どんな質問にも気さくに答えてくれた山口選手。そんな山口選手が出場する秋季リーグは明日開幕します!リーグ6連覇、神宮大会連覇を目指す青学大ナインに熱い声援を届けましょう!

 

 

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