【硬式野球】ベスト4を懸けた戦い!好投&打線爆発で快勝!

硬式野球

第72回全日本大学野球選手権大会 準々決勝 対中部学院大 6月8日 於・明治神宮球場

◆結果◆
青学大 050 020 2|9
中部学 000 100 0|0

出場選手
1 中 中島大輔 龍谷大平安
2 三 佐々木泰 県岐阜商業
3 一 小田康一郎 中京
4 左 西川史礁 龍谷大平安
5 指 松本龍哉 盛岡大附→中田達也 星稜
6 二 藤原夏暉 大阪桐蔭
7 捕 渡部海 智辯和歌山
8 遊 初谷健心 関東第一→手塚悠 常総学院
9 右 中野波来 大阪桐蔭

P 常廣羽也斗 大分舞鶴→児玉悠紀 日大三→中西聖輝 智辨和歌山


東京ドームでの戦いを制し迎えた準々決勝。ベスト4を懸けた戦いで青学ナインは東都王者らしい破壊力を見せた。

リーグ戦から続けて応援団も声援を送る

青学大の先発は常廣羽也斗(大分舞鶴)。初回からストレートとフォークを軸にあらゆる変化球を駆使し中部学院大打線を抑え込んでいく。

そんな好投に答えたい打線は2回表、先頭の西川史礁(龍谷大平安)がヒットで出塁すると、続く松本龍哉(盛岡大付)と藤原夏暉(大阪桐蔭)が四球とヒットで続く。その後1アウトとなり満塁で打席には初谷健心(関東第一)。2ボールから積極的に振った打球はセンターの前に落ち先制タイムリー。その後2アウトとなり打席には主将の中島大輔(龍谷大平安)。3ボール1ストライクとなり6球目はボールの高さと思われたが、迷いなく振り抜いた打球はライトスタンドへ。この春初ホームランが人生初の満塁ホームランとなった。2回で早くも5点差をつける。

ヒットを放つ西川

ヒットを放つ藤原

タイムリーを放つ初谷

ホームランを放った中島

さらに5回表、1アウトから今大会絶好調の西川が「チームの勝利を優先する」と打席に入り、2球目の高めのスライダーを振り抜きソロホームラン。 さらに藤原が2ベースヒット、渡部が四球で出塁し暴投もあり1,3塁のチャンスを作ると、打席には初谷の代打の手塚悠(常総学院)。打った打球はサード正面の当たりだったが、手塚の俊足が相手の送球エラーを誘い1点を追加。7回コールドの基準である7点差をつけた。

ヒットを放つ藤原

6回裏常廣は圧巻の投球を見せる。先頭を空振り三振に取ると、それをきっかけに三者連続三振。緊張していたと試合後に話したが、それを感じさせない投球を見せた。リーグ中は好投を見せても自分の投球に納得していない様子だった。だが、中野投手コーチと二人三脚でフォームを徹底的に見直し自ら下半身を鍛えた。リーグ戦終了からの短期間の努力が身を結んだのだろう。

打線は7回表、先頭の松本が四球で出塁すると続く藤原がセーフティバントで続く。さらに渡部海(智辨和歌山)が送りバントを決め2,3塁のチャンス。ここで手塚が確実に犠牲フライを放ち1点を追加。さらに中野波来(大阪桐蔭)がタイムリーヒットを放ちさらに1点を追加した。中野は安藤監督が「本当に安定している」と絶大な信頼を寄せる副主将。今大会の2試合でその信頼に応える結果を残しているだろう。

セーフティバントを決める藤原

犠牲フライを放つ手塚

タイムリーを放つ中野

7点差を保てば試合終了となる7回裏、ここで児玉悠紀(日大三)に投手交代。自身最速となる147kmをマークし2アウトを取る。右打者を迎えるところで安藤監督が「投げさせたくなるピッチャー」と評する中西聖輝(智辨和歌山)に交代。1球でショートフライに抑え試合終了。7回コールドでの勝利となった。

好投を見せた児玉

試合を締めた中西

この勝利でベスト4入りを決めた。続く準決勝の相手は富士大学。好投手を多く擁する大阪商業大相手にホームラン2本で快勝した勢いに乗るチームである。安藤監督も選手も初戦は緊張していたと話していたが、慣れた神宮に戻ってきたこともあり今試合ではそのような雰囲気は感じることができなかった。青学大は過去5回全日本大学野球選手権に出場し全て決勝に進出している。安藤監督も選手として決勝に進出した経験がある。劇的な勝利を重ねてきた富士大の勢いに怖さがあるが、青学大の破壊力と守備力があれば勢いを止めることができるだろう。運命の準決勝は10日14:00プレイボール。決勝を懸けた戦いが見逃せない。

試合後安堵の表情を見せる安藤監督

(記事=遠藤匠真、写真=遠藤匠真・川﨑史緒・童野翔也・畠野杏)

コメント

タイトルとURLをコピーしました