【シリーズ】 選手に問う、大学スポーツの現状 第8回男子バレーボール部・中西主将 秋季リーグの中止、「後輩たちのためにできること」 

男子バレーボール

 

新型コロナウイルスの影響で、大学生の部活・サークルも活動自粛となりました。青山スポーツでは、大変な状況の中で選手の本音に迫りたいと思い、インタビューを決行しました。第8回目は男子バレーボール部の中西(国経4)主将。秋季リーグ戦の中止、活動自粛を受けての思いを伺いました。

-現在の部活の状況について教えてください

秋リーグもなくなってしまったんですけど、普段の部活としましてはしっかりコロナに対しての衛生管理を徹底して、人数は来られる人だけ来て普段通りの練習を行っています。

―自粛期間中はどういった練習をされていましたか?

完全に東京出身以外の人で地元や実家に帰れる人は帰って、その期間はほぼ何もしていないような形で、各自で体を動かすようにしていて何か大きなことはやっていないです。

―練習再開はいつから?

緊急事態宣言が明けてすぐ7月から。徐々に段階を踏んで、最初は人数制限をしたり自主練という形でやっていました。

―参加できる人だけで練習しているそうですが、今は何人で活動しているのですか?

全体では15人いるんですけど3人は親の関係で東京に帰ってきていない人もいたり実家から出ない人もいたりして今は12人が揃ってギリギリで練習している状況です。

―秋リーグ中止を受けて正直どういった心境ですか?

せっかく自分たちの代になったんですけど何も大会に出られないので結果を残せないというのはすごく残念なことだという風に思っています。

―監督からは何かありましたか?

コロナ期間中は徹底して衛生管理であったり、絶対にかからないようにしろというのは監督から常に言われていたので、そういったところをしっかりやっていました。

―主将としてはどのようなチーム作りをお考えですか?

僕らの代は終わりになってしまうのですが、来年からはチームを組んでやっていくので一部リーグにも上がっているのでその後輩たちのためにできることをやっていこうと思っています。技術の面でも上級生がいる間に来年も一部リーグに残り続けられるようにやっていこうと思っています。

オンライン取材に応じて下さった中西主将。 写真提供=男子バレーボール部

―新入生とはコミュニケーションをとりましたか?

はい、そうですね新入生は2人しか入っていないんですけど1人はスポーツ推薦で普通に溶け込んで仲良くやれています。でも最初は彼らは苦労したかと思うんですけど仲良く活動できています。

―昨年の成績を受けて何か課題などはありますか?

昨年はしっかりしたキャプテンにみんな続いていくような形だったので、非常に全員が同じ目標に向かって取り組めていたというところが一つ良かったところなんですけど、今年はそれが見えてないところが課題だと思います。

―今年の1年生の戦力は?

一人はスポーツ推薦で本来ならばレギュラーとして出てもらうポジションなんですけどそれぐらい期待できる選手です。

―秋リーグ中止、インカレ開催が不明といった状況の中で練習をするのは厳しいところがありますか?

そうですね。1つの目標みたいなのが全選手ないので、だからこそ4年生が後輩に教えることを考えて指導するところを意識してやっています。

写真提供=男子バレーボール部

―今年の目標は

今年の目標としては1部リーグに残り続けることがキャプテンの目標としてあったんですけど、リーグがなくなったことによってそのチャンスも自動的に残り続けることになったのであれなんですけど再来年も1部リーグに残り続けられるようにというところが今年の目標だと思います。

―1部リーグに残り続けるために考えている戦略などはありますか?

これといったことはないんですけど自分たちのカラー、青学の持ち味みたいなところは絶えずにこれからも続けられればと思っていて、僕らの良いところは選手主体で練習に関しては取り組んでいるところでよく言えば自分の課題であったり補うところを伸ばすにはもってこいの環境なんですけど、逆に言えば縛られていないからこそ伸び伸びとできますし、サボることができる環境でもあるのでそこを上手く良い方向に持っていけるようにしたいです。

 

(聞き手=髙橋瑞紀)

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