東都大学野球 秋季2部リーグ 対大正大 第1回戦 10月2日 於・大和スタジアム
◆結果◆
青学大100000200|3
大正大000000001|1
◆出場選手◆
1 二 山田拓也 東海大相模
2 左 中島大輔 龍谷大平安
3 遊 泉口友汰 大阪桐蔭
4 右 井上大成 日大三
5 指 南木寿也 桐蔭学園→打 中野波来 大阪桐蔭
6 中 永山裕真 報徳学園
7 一 片山昂星 東海大菅生
8 三 冨樫智也 関東一
9 捕 佐藤英雄 日大三
P 下村海翔 九州国際大付
日大との開幕カードを2連勝で飾った青学大。今節は昨秋3部から東農大との入れ替え戦に勝利し、2部昇格を果たしている大正大との試合。この試合では1年生の下村がリーグ戦2試合目の先発マウンドに上がり完投勝利。高校時代から注目を浴びてきた好投手の活躍で青学大はリーグ戦3連勝をおさめた。
前回の日大戦では6回途中まで投げて2失点。本人は「全く自分のピッチングが出来なかった」と反省していたが、この試合ではストレートの最速は146キロ、100キロ前後の緩いカーブを混ぜながら試合前半を無失点に抑えた。「テンポとリズムとタイミングを意識し、配球も使える分使っていった」と話す。カウントツースリーからも緩い変化球で三振を奪うなど今日は下村の完成度が光る内容だった。
打線は初回に2番中島、3番泉口が連続四球で出塁すると1死1,2塁から4番井上のセンターへのタイムリーヒットで幸先よく先制点をとった。
しかし、初回以降青学大打線は大正大先発の斎藤をなかなか捉えることができない。ストレートの最速は130キロ中盤程度だが巧みな投球術で青学打線を打ち取る。
ようやく追加点を奪うことが出来たのは7回、先頭の7番片山のライトへの二塁打、そして8番冨樫のバントを相手投手が処理をミス。無死1,3塁とすると9番佐藤もバント、その時サードランナー片山はスタートを切っておらず相手投手は併殺を狙おうと2塁へ送球するが暴投。その間に片山が生還し、相手のミスを突いた形で追加点を奪った。さらに1死満塁のチャンスに3番泉口の遊ゴロが併殺崩れとなりさらに1点を追加。下村を援護する追加点となった。
試合後半になっても下村は好投を続けた。3ー0で迎えた最終回、「完封はいけるやろ」と思いマウンドに上がる。しかし、先頭打者を四球で歩かせ、1死3塁のピンチに遊ゴロの間に1失点。それでも切り替えて後続の打者を打ちとり初完投初勝利を飾った。「完封出来なったのは悔しいけど、勝てたので良かった」と振り返りつつも、「まだまだ直したいところはたくさんあるので、100点満点中70点くらい」と自身には厳しい評価をつけた。大卒後プロを目指す下村は理想のピッチングは非常に高い。ここからどのような成長を遂げていくか、非常に楽しみな投手だ。
これでリーグ3連勝と勢いの止まらない青学大。明日の第2戦は青山学院大学グランドで行われる。ホームゲームで勝利し、悲願の1部昇格へとつなげられるか。(記事・写真=石岡亮)
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