東都大学野球 春季１部リーグ 対亜大 第１回戦 ４月30日 於・明治神宮野球場
◆結果◆
青学大 ０００００００００｜０
亜 大 ００１０００１０×｜２
◆出場選手◆
１ ニ 山田拓也 東海大相模
２ 遊 泉口友汰 大阪桐蔭
３ 三 佐々木泰 県岐阜商業
４ 一 片山昂星 東海大菅生
５ 右 井上大成 日大三
６ 指 大手晴 横浜
７ 左 中島大輔 龍谷大平安→打 山中稜真 木更津総合
８ 中 永山裕真 報徳学園→打 小鷹葵 中越
９ 捕 佐藤英雄 日大三→打 田野孔誠 聖光学院
Ｐ 仲澤龍良 成田→森圭名 富山第一→松井大輔 県岐阜商業
昨秋の戦国東都の王者、亜大との初戦は松井の完封で勝利を飾った。亜大に対して連勝し、勢いつけたい青学大だったが、この日は亜大投手陣の前に再三のチャンスをつくるも打線が繋がらず。エース松本(健)(亜大)に終盤は抑え込まれ0-２で今シーズン６敗目を喫した。
初回の攻撃では１死から２番・泉口が今シーズン初ヒットで出塁。前試合まで無安打に苦しんでいた主将がようやくヒットを放ち、１つの壁を乗り越えた。泉口はヒットが打てなかった時期が続いたが「打てなくてもキャプテンだから下を向くことはできない。チームが勝つことだけを考えてプレーしていた。」とこれまでのリーグ戦を振り返りつつ、ヒットが打てたことに「ホッとした。もちろんゼロより１の方が良いので」と安堵の表情を見せた。泉口のヒットの後、３番・佐々木が死球で繋ぎ、４番・片山がライト前ヒットで１死満塁のチャンスをつくる。しかし、５番・井上が二ゴロ併殺打に倒れ無得点で初回を終える。
今シーズン待望の初ヒットを放った泉口主将
続く４番・片山もヒットで繋いだ
井上は併殺打に倒れ初回を無得点
２回の攻撃も６番・大手、７番・中島が連打でチャンスメイクしながらも打線が続かず無得点。１点が欲しい序盤に先制点を奪えなかった。
２回もチャンスを生かせず無得点に
毎カード２戦目全ての試合で先発している仲澤がこの日もマウンドに上がった。初回にヒットと四球でピンチを招くも無失点で切り抜ける。そして２回は三者凡退で切り抜けるといった形で上々の滑り出しを見せる。しかし３回、９番・竹輪(亜大）、１番・田中(幹）(亜大）に連打を打たれ、送りバントで１死2,3塁とされたところで青学大は投手を森(圭)にスイッチ。３番・木倉(亜大）は三ゴロに打ちとるも４番・黒川(亜大）にレフト前に落とされ先制点を許す。
仲澤は今シーズン５試合目の先発
本調子ではない中で自責点ゼロで２回３分の２を投げた森
森(圭）は制球に苦しみながらもなんとか、要所を締める投球で４、５回を無失点に抑えた。６回からは前の試合で完封勝利を飾った松井がマウンドへ。６回はピンチを迎えながらも０点に抑える。ところが、７回に１死から５番・木本(亜大）にレフトスタンドにソロホームランを打たれ１点を追加される。
青学大の投手陣で一番の安定感が光る松井。７回は一発を浴びた
攻撃では亜大の２番手・市川、３番手・松本(健）から得点を奪えず。最終回に先頭の６番・大手が四球、そして８番に代打で出場した小鷹がヒットを放ち1,2塁とするも得点に結びつける事ができずに試合終了。昨秋の王者相手に２連勝を飾ることができなかった。
最終回山田(拓)が中フライに打ちとられ試合終了
今日の敗戦で今春の１部リーグ優勝の可能性は消滅。昨年から目標にしていた大学日本一はこの春に果たすことはできなくなった。安藤監督は「結果を受け止めなくてはいけない。率直に悔しい」と試合後に振り返った。それでも、泉口主将は「残り２試合しっかりと勝ちきりたい」と前向きに話した。
今春の１部リーグ優勝の可能性は無くなったものの、この春にまずは１部リーグに残ることもチームにとって重要な課題。残り２試合、連勝してまずは次の秋季リーグへと確実につなぐことができるか。最後まで息の抜けない試合が続きそうだ。(記事・写真＝石岡亮）
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