【硬式野球】3発8得点で日大に快勝!児玉は九州凱旋登板で8回1失点の好投

硬式野球

東都大学野球 春季1部リーグ 対日大 第2回戦 4月3日 於・別大興産スタジアム

◆結果◆
日 大 001 000 000 |1
青学大 200 051 00× |8

出場選手
1 二 山田拓也 東海大相模
2 中 中島大輔 龍谷大平安
3 三 佐々木泰 県岐阜商業
4 一 片山昂星 東海大菅生
5 左 山中稜真 木更津総合
6 右 中野波来 大阪桐蔭
7 指 小田康一郎 中京→堀町冲永 東海大菅生
8 捕 佐藤英雄 日大三
9 遊 藤原夏暉 大阪桐蔭
P 児玉悠紀 日大三→下村海翔 九州国際大付属


初日の観客は1万人を超え、異例の盛り上がりを見せている大分開催の東都大学野球。

開催2日目、青学大は日本大との2回戦を迎えた。実は今シーズンから伝統の勝ち点制に戻っており、2連勝しない限り3試合目にもつれこんでしまう。そのため劇的な勝利を収めた昨日の勢いに乗り、2連勝で勝ち点を確定させたかった青学大。前日同様僅差での試合が予想されたが、蓋を開けてみれば青学が終始優勢の一方的な展開となった。

この日の先発は九州出身で左腕の児玉。135km/hの直球と110km/h後半のスライダーを織り交ぜて日大打線を翻弄。初回から三振を奪い、三者凡退に仕留め順調な立ち上がりを見せた。

凱旋登板で好投の児玉。両親の前で好投を果たす。

1回裏、青学大の攻撃。目の覚めるような一発だった。日大・河村の4球目。1番・山田がインコース寄りのストレートを豪快にスタンドへ放り込んだ。「結果はそこまで考えず、自分のスイングをしよう」と心がけて打席に入ったと話す山田。結果的には先頭打者ホームランという最高の形となった。

恐怖の1番打者。先頭打者ホームラン!

この先制の一発は破壊力のある打線に更なる勢いを与えた。後続の中島、佐々木が連続で安打を放ち、その後山中の内野ゴロで一点を追加し2対0とする。

佐々木は今シーズン初安打

幸先良く先制した青学大。先発・児玉も勢いに乗り、5回までわずか2安打1失点と日大打線を圧倒。

打線も更に児玉を援護する。1死から1年生ショート藤原がレフト前ヒットで出塁すると打席にはまたもや山田拓也。体制を崩されながらもスライダーを捉え、一試合2本目となる本塁打を放った。2本目の本塁打について尋ねられると、「風も結構吹いていたので、そのおかげ」と嬉しそうに話した。

一試合で2本!守備も打撃も絶好調!

令和の新生マシンガン打線は止まらない。昨秋、思うように快音を鳴らせず非常に悔しい思いをした4番・片山も続いてホームラン。山中、中野も連打で一挙5得点を挙げる。

復活の1号本塁打。優勝には片山の打撃が必要だ

ナインも主砲の復活を笑顔で出迎えた

6回も山田の犠牲フライでダメ押しの1点を追加し、8対1と試合を決定づける。

児玉は8回まで投げ2安打1失点8奪三振の好投。9回からは下村が登板。2年時は手術で1年満足に投げることが出来なかった。苦しいリハビリ期間を経て2部優勝の立役者が遂に復活。1イニングだけの登板だったが、空振りを取れる149km/hの直球とキレキレのフォークを武器に2三振を奪いゲームセット。投打共に冴え、青学大の強みが良く表れた試合となった。

復活登板の下村

8回1失点で勝利投手となった児玉。高校は日大三高出身だが、地元は宮崎。高校、大学が東京にあったため、中々家族に試合を見に来てもらうことが叶わなかった。しかし今日は同じ九州の大分開催であったため、両親が試合を見に来ていたという。九州で凱旋登板を果たし、素晴らしい投球内容で両親に勝利をプレゼントするという完璧な形となった。

また、初の大分開催では前青学大監督の河原井正雄氏も別大興産スタジアムを訪れていた。安藤監督が学生時代の頃の監督であり、恩師でもある河原井氏。2日目は解説も務めていたこともあり、安藤監督は「勝てて良かった」とほっとした表情で話した。

初の試みとなる大分開催で見事2連勝を飾った青学大。次戦は神宮に戻って中大との対戦。2戦連発中の森下など強打者揃いだが、それを投打で圧倒できるか。神宮に映える青学ブルーは、4月12日(火)、13日(水)に中大と対戦予定だ。

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