東都大学野球 春季1部リーグ 対中大 第1回戦 4月12日 於・明治神宮野球場
◆結果◆
青学大 400 210 000 1 |8
中 大 330 100 000 2x |9
◆出場選手
1 中 中島大輔 龍谷大平安
2 一 田野孔誠 聖光学院→山田拓也 東海大相模
3 三 佐々木泰 県岐阜商業
4 二 片山昂星 東海大菅生
5 左 山中稜真 木更津総合
6 右 中野波来 大阪桐蔭→大手晴 横浜
7 指 小田康一郎 中京
8 捕 佐藤英雄 日大三→小鷹葵 中越
9 遊 藤原夏暉 大阪桐蔭→堀町沖永 東海大菅生→手塚悠 常総学院
P 児玉悠紀 日大三→秋山功太郎 広陵→常廣羽也斗 大分舞鶴→下村海翔 九州国際大付属
大分で行われた日大戦を2連勝で終え、波に乗る青学大野球部。
初回、前戦の勢いそのままに打線がつながり小田(文1)のタイムリーなどで一挙4点。主導権を握ったかに思われた。
しかしその裏、前回登板8回1失点の好投を見せ、勝ち投手となった児玉(コ2)が3点を返され、あっという間に1点差になってしまう。その後も踏ん張れず、結局2回途中6失点でノックアウト。悔しい結果となってしまった。
反撃したい打線は4回、小田がヒットで出塁した後、途中交代の小鷹(法4)が起用に応える同点ツーランホームランを放つ。
点を取った直後の4回裏、2番手秋山(営3)が1点を失い、なおも1アウト満塁。ここで安藤監督はマウンドに常廣(法3)を送った。常廣の地元でもあった前回の大分で投げられなかった悔しさを胸に圧巻のピッチングを見せた。2者連続三振。マウンド上の常廣は表情一つ変えず、ベンチに小走りで戻った。
そしてむかえた5回、2アウトから5番山中(社4)が今季2本目となるソロホームランを放ち、これで同点。
その後は膠着状態が続き、試合はタイブレークに突入した。
10回、代打大手(文2)の犠牲フライで1点をもぎ取るもその1点止まり。安藤監督も「取り切れるところを取れなかった」と振り返っている。
その裏、マウンドには下村(コ3)が上がった。しかし、押し出しで1点を献上し、最後はサヨナラパスボールという形で試合は幕を閉じた。
試合には敗れたものの希望の星が現れた。それは3番手で登板した常廣である。5回2/3を投げ6奪三振、無失点という好投を見せてくれた。さらに自己最速となる152㎞を計測。また、試合後のインタビューで「オープン戦で結果を出せていなかったから当然だが、やはり自分の地元である大分で投げれなかったのは精神的にきついものがあった」と悔しさを露わにしていた。その悔しさを今日このマウンドで晴らすことができたのではないか。安藤監督も「常廣はまだまだこんなものじゃない」と期待を込めたコメントを送っていた。ケガを乗り越えた3年生右腕の今後に注目だ。
(記事=童野翔也、写真=遠藤匠真・童野翔也)
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