東都大学野球 秋季1部リーグ 対中央大 第２回戦 ９月３日 於・坊ちゃんスタジアム
◆結果◆
中央大 ０００ ００５ １１０｜７
青学大 ０００ ０１０ ０００｜１
◆出場選手◆
１ 中 中島大輔 龍谷大平安
２ 三 佐々木泰 県岐阜商業
３ 一 小田康一郎 中京
４ 左 西川史礁 龍谷大平安
５ 二 藤原夏暉 大阪桐蔭
６ 遊 初谷健心 関東一→手塚悠 常総学院
７ 捕 渡部海 智辯和歌山→青木颯汰 聖望学園
８ 指 中田達也 星稜→星子天真 大阪桐蔭
９ 右 中野波来 大阪桐蔭→山本英錬 今治西
P 常廣羽也斗 大分舞鶴→ヴァデルナ・フェルガス 日本航空→鈴木泰成 東海大菅生→中西聖輝 智辯和歌山→児玉悠紀 日大三
昨日の開幕戦は青学大が勝利を収め、迎えた第２戦。先発マウンドを任されたのは常廣羽也斗（大分舞鶴）。対する中央大は西舘勇陽。青学大はこれまで西舘に苦しめられることが多く、その攻略が注目された。
応援団も愛媛で声援を送った
しかし、青学大の打線は西舘相手に苦戦を強いられる。４回終了時まで１人のランナーも出すことができない。対する常廣も５回終了時まで打たれたヒットは1本とハイレベルな投手戦が展開された。
先発した常廣
そんな均衡を破ったのは５回の４番の一振りだった。大学日本代表でも４番を務めた西川史礁（龍谷大平安）。そんな西川が放った打球は快音を残しレフトスタンドへ。チーム初ヒットが均衡を破る先制ホームランとなった。昨季リーグMVPを受賞した実力を見せつけた。
ホームランを放った西川
しかしグラウンド整備が終わった６回表。ツーアウトまで順調にアウトを重ねるも３人目の山本に対して痛恨の四球。その後もヒットを許しランナー1,2塁となる。次の打者の打球は一塁手・小田康一郎（中京）の前に転がり、ベースカバーに走った常廣とランナーの競争になるも判定はセーフ。その間に２塁ランナーが生還し同点。その後もタイムリーを２本許し、３点を勝ち越されてしまう。ここで安藤監督はマウンドにリーグ戦初登板となるサウスポーのヴァデルナ・フェルガス（日本航空）を送る。しかしヴァデルナも中大打線の勢いを止めることができず、１点を献上しその後四球を出した時点で１年生の鈴木泰成（東海大菅生）にスイッチ。その鈴木がサードゴロに打ち取り攻撃が終了。しかし、この６回に４点のリードを許す展開となった。
初登板となったヴァデルナ
３番手で登板した鈴木
続く７回には鈴木が、８回には中西聖輝（智辯和歌山）が１点ずつ許し、６点差を追いかける展開に。だが打線は中大投手陣に最終的に３安打に抑えられ、痛い敗戦となった。
4番手で登板した中西
5番手で登板した児玉
エースの常廣が失点を許し、その後に続いたリリーフ陣も中大打線の勢いを止めることができなかった。試合後、安藤監督は「結果的に常廣のスイッチのタイミングが遅くなってしまった」と試合を振り返った。だがそれ以上に「不思議の負けはない。この負けを絶対に無駄にはしない」と強く話した。
試合後のメンバーの間でも「明日絶対勝つぞ！」といった掛け声が多く飛んでいた。今日の試合の負け方はダメージが大きかったはずだ。だが選手らは皆前を向いている。勝ち点を取ることができるかできないかの重要性は選手が一番わかっている。そんな青学大ナインの勝ち点をかけた明日の試合に注目だ。
（記事＝遠藤匠真、写真＝遠藤匠真・川﨑史緒・童野翔也・山口小春）
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