東都大学野球 秋季1部リーグ 対東洋大 第2回戦 9月28日 於・明治神宮球場
◆結果◆
東洋大 ０００ ０３０ ０００ １０ ｜４
青学大 １００ １００ ０１０ １１x｜５
◆出場選手◆
１ 三 佐々木泰 県岐阜商業
２ 遊 初谷健心 関東一→手塚悠 常総学院
３ 中 中島大輔 龍谷大平安
４ 左 西川史礁 龍谷大平安
５ 指 松本龍哉 盛岡大付
６ 一 小田康一郎 中京
７ 捕 渡部海 智辯和歌山
８ 右 中野波来 大阪桐蔭→山本英錬 今治西
９ 二 藤原夏暉 大阪桐蔭→星子天真 大阪桐蔭
P 下村海翔 九州国際大付→ヴァデルナ・フェルガス 日本航空→中西聖輝 智弁和歌山→鈴木泰成 東海大菅生→児玉悠紀 日大三
前戦の東洋大戦は常廣羽也斗（法４）の完封で制し、勢いに乗る青学大。この日の東洋大の先発はドラフト１位候補の細野。対する青学大も常廣と共にドラフト候補の下村海翔（コ４）。細野対下村という両好投手の投げ合いとなり、序盤はロースコアゲームが展開された。
先発下村
初回、この日公式戦初の１番に名を連ねた佐々木泰（コ３）が細野の初球を捉え、レフトスタンドへ今季第２号となる先制ホームランを放った。細野の出鼻をくじいた。
細野の初球を捉えた佐々木
しかし、その後は４回に小田康一郎（総２）のタイムリーで追加点を挙げるも、細野の150キロを超える速球と曲がりの大きい変化球に圧倒され、５回までヒット3本に抑えられた。
タイムリーを放つ小田
一方の下村も、持ち前のテンポのいいピッチングで5回まで無失点投球を披露。しかし、５回表に大きな壁が立ちはだかった。一死１，３塁のピンチを迎えると、次打者に打ち取った当たりもこれがセンター前のポテンヒットとなり１点差。二死とするもその後、３塁打を打たれ逆転を許した。ここでマウンドにはヴァデルナ・フェルガス（国政２）が上がった。代わったヴァデルナは後続を抑え、相手に追加点を与えなかった。
下村の跡を継いだヴァデルナ 完璧な火消しを見せた
その後は青学大の中継ぎ陣も踏ん張り、相手に流れを渡さず、試合は８回へ。
３番手で登板した中西
１年生で唯一の公式戦登板している鈴木
細野の好投が続く中、この回途中出場の手塚悠（社４）がヒットで出塁し無死１塁とする。そして２死３塁から打席にはここまで２安打の松本達哉（コ２）。その松本の放った打球は高々と舞い上がり、ライトの足が止まったかと思った瞬間、ライトが落球し３塁ランナーが生還。まさかの形で得点が転がり込んできた。土壇場で同点に追いついた。
同点を呼び込んだ手塚のヒット
松本は好調をキープ
そして試合は今季３度目のタイブレークへ。
10回からマウンドに上がったのは児玉悠紀（コ３）。今季はここまで隙のないピッチングを見せている。
その児玉は10回表に内野ゴロの間に失点するも最少失点で切り抜けた。
その裏、相手のミスも絡み満塁とすると、代打星子天真（法１）の内野ゴロの間に同点とするも、逆転サヨナラとはならなかった。
回またぎとなった児玉は11回、ライナーゲッツーと渡部海（コ１）の刺殺により無失点で切り抜けた。
この試合だけで３刺殺。強肩を見せつけた。
そして迎えた11回裏。ツーアウトながらも満塁とすると、打席には山本英錬（国政３）。２ボールからの3球目、相手投手のワイルドピッチというまさかの形で試合は幕を閉じた。
喜びを爆発させるナイン
この試合は、中継ぎ陣の好投が光った。試合後安藤監督も「よくやってくれた」と太鼓判を押していた。４番手登板した鈴木は若干19歳の１年生であり、ヴァデルナ、中西もまだ2年生である。今後の活躍に期待だ。
しかし、まだ油断は大敵だ。本日9月29日の試合に勝利した日大は青学大と同率で首位に躍り出た。さらに、東洋大・中央大も勝ち点2と４チームが勝ち点では並んでいる。これぞまさに戦国東都。
次戦の亜細亜大戦は10月9日（月）11時半プレイボール予定だ。
（記事＝童野翔也、写真＝家永萌愛・遠藤匠真・川﨑史緒・童野翔也）
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