東都大学野球 春季1部リーグ 対駒大 第3回戦 4月3日 於・明治神宮
◆結果◆
青学大 ２００ ０１３ ０２０｜８
駒大 ０００ ０００ ００0｜０
◆出場選手◆
１ 中 中島大輔 龍谷大平安
２ 三 佐々木泰 県岐阜商業
３ 一 小田康一郎 中京
４ 左 西川史礁 龍谷大平安
５ 指 松本龍哉 盛岡大附
６ 二 藤原夏暉 大阪桐蔭
７ 捕 渡部海 智辯和歌山
８ 右 谷口勇人 大阪桐蔭→星子天真 大阪桐蔭→中野波来 大阪桐蔭
９ 遊 手塚悠 常総学院
P 常廣羽也斗 大分舞鶴→渡辺光羽 金沢学院大附
1日に行われた駒澤大との開幕戦で敗れるも、翌日の第2戦で勝利し、舞台を明治神宮球場に移して迎えた第3戦。
先攻の青学大は2番の佐々木泰（コ3）と3番小田康一郎（文2）の四球で1,2塁のチャンスを作ると打席には5番松本龍哉（コ2）。駒澤大先発の松村の4球目を捉えタイムリーツーベースヒット。幸先良く2点を先制する。
ヒットを放つ佐々木
四球を選ぶ小田
タイムリーを放つ松本
塁上で喜びを見せる松本
青学大の先発ピッチャーは開幕戦で先発を務めた常廣羽也斗（法4）。初回からテンポよく打たせて取るピッチングで駒澤打線を抑えていく。
打線は2回表、手塚悠（社4）が逆方向へスリーベースヒットを放ち追加点のチャンス。だが中島大輔（総4）の内野ゴロで挟殺となった。その後さらに佐々木の四球で1,2塁のチャンスとなるも小田が三振に倒れチャンスを活かせず。
ヒットを放つ手塚
3回表には松本、渡部海（コ1）のヒットで1,2塁のチャンスを作るがまたしても無得点。
4回表は中島、佐々木のヒットで1,2塁のチャンスとなるも無得点。追加点が欲しい展開のチャンスの場面で思うように点を取ることができない難しい展開が続く。
その裏、常廣はヒットと2つの四球で満塁のピンチを招く。しかしここは冷静に打たせて取るピッチングを継続し、内野ゴロでピンチを脱する。
打線は5回表、先頭の西川史礁（法3）がヒットで出塁。
続く松本が送りバントを決めランナー2塁のチャンスを作る。2アウトとなり打席には先ほどヒットを放った渡部。内野と外野の間に落ちるヒットで西川が生還。待望の追加点を挙げた。
さらに6回、1アウトから中島があわやホームランというツーベースヒットを放ち小田がヒットでチャンスを広げると、打席には4番西川。
「感触は完璧だった」と語った打球はレフトスタンドへ。念願のリーグ戦初本塁打でリードを6点に広げた。
7回表には谷口勇人（営1）の代打で星子天真（文1）がリーグ戦初出場。初打席で見事初ヒットを放った。
その裏には100球を超えた常廣が自身のエラーも絡み2,3塁と絶体絶命のピンチを招くも、安藤監督の声がけもあり無失点で凌ぐ。
すると8回表、2番の佐々木、4番の西川の新3年長距離砲コンビが立て続けにソロホームラン。試合を決める2点を追加した。
ホームランを放つ佐々木
8回裏からは渡辺光羽（営2）が念願のリーグ戦初登板。テンポの良い投球と堂々としたマウンド捌きで2イニングを抑え切った。
初登板の渡辺
青学大は2勝目を挙げ勝ち点を獲得。開幕カードで良い流れに乗ることができただろう。
試合後安藤監督は、「チャンスを何回も潰してしまい2点目以降なかなか点数が入らない状況だったが、我慢して投げてくれた」と常廣のピッチングを評した。また2本塁打を放った西川は元々ショートの選手だ。「長打が魅力のワクワクさせてくれる選手」とレフトに回して使うほど安藤監督は期待をしている。活躍が嬉しいと同時に自信を持って起用している中で成果を上げたと笑顔で話した。
常廣は「自分の球が開幕から投げられない中で、意地で低めに集めてピンチを凌いだ」と語った。常廣の理想のストレートは150キロを超える空振りを取ることができる球。フォームと力の伝わり方が連動できておらず、満足のいくピッチングができていない。次回の日本大戦でのカードまでに自分が満足のいくフォームに変わるのか注目だ。
リーグ戦初本塁打を放った西川は「これまでの2戦ピッチャーに助けられていたので、打者が点を取れて良かった」と話した。チャンスで凡退が続き、本塁打を放った3打席目も繋ぎに行った結果が良い結果になった。昨年は出場機会に恵まれず、冬の間は死にものぐるいで練習に励んだと話す西川。その努力が報われ、やってきて良かったと思ったと同時に自信がついた今日の試合。青学大の新4番は今日をきっかけに大暴れするに違いない。
西川が語ったように、バッター陣が点を取り対駒澤大3試合でわずか2失点の投手陣が抑える守り勝つ野球が理想である。まだリーグは始まったばかりだが、次戦以降も素晴らしいゲームを見せてくれるだろう。
次カードの日本大戦は18日（火）、19日（水）の第２試合に行われる。
（記事＝遠藤匠真、写真＝遠藤匠真・童野翔也）
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