第46回全日本大学軟式野球選手権大会 対桃山学院教育大 11月23日 於・くら寿司スタジアム堺
◆結果◆
青学大 020 001 000 |3
桃山学院教育大 101 001 001×|4
◆出場選手◆
1 左 河野集 4打数0安打
2 指 成瀬遼太 3打数0安打
3 中 𡈽井天真 4打数2安打1盗塁
4 捕 小池周平 5打数1安打1盗塁
5 右 小川亮央 4打数0安打
6 一 佐々木俊輔 5打数2安打1本塁打1打点1盗塁
7 三 前田祥通 2打数1安打1打点
8 二 久枝賢吾 4打数2安打
9 遊 熊谷亮哉 3打数0安打1打点
P 中井川集人 8 2/3回 135球 被安打4 奪三振6 自責点3 失点4
8回 成瀬→代打 笹原勇希 1打数0安打
天候に恵まれ、季節外れの陽気の中行われた今回の試合。全国大会の準決勝である本試合の相手は西都大学軟式野球連盟代表の桃山学院教育大学であった。試合は序盤から一進一退の攻防が続いたが、3−3で迎えた9回裏、青学大はショート強襲のタイムリーヒットを浴びサヨナラ負けを喫した。
青学大の先発は中1日の中井川。前回登板の対桐蔭横浜大戦では9回2失点の好投を見せた左腕だ。しかし初回、内野安打と送りバントで1死2塁のピンチを作ると連続ワイルドピッチで先制点を許す。中井川はその後四球を出すが、後続を打ち取り立ち直る。
反撃したい青学大は2回表、先頭の小池が放った打球はセカンドとライトの間に。相手の打球処理の間に小池は2塁を陥れ足を活かした二塁打でチャンスを作る。続く小川は四球、佐々木は相手のエラーで出塁。無死満塁と青学大に絶好のチャンスが訪れる。7番前田が放った打球はセンターに。これが犠牲フライとなり青学大はすぐさま追いつく。青学大の攻撃はまだ止まらない。8番久枝のヒットで再び満塁のチャンスを作ると続く熊谷のショートゴロの間にランナーが帰り1点を追加。青学大は勝ち越しに成功した。
しかし3回裏、青学大は2死2塁のピンチを作るとショート熊谷のエラーにより同点に追いつかれてしまう。
青学大は5回表、死球とエラーにより2死1、2塁のチャンスを作ると打席には5番小川。前々日の桐蔭横浜大戦では3打点を挙げ、前日の白鷗大戦ではサヨナラ打を放った好打者だ。小川が放った打球は高々と舞い上がりレフト方向へ。しかし、もうひと伸び足りず結果はレフトフライ。青学大はこの回無得点に終わる。
その裏、中井川は2つの四球により2死1、2塁のピンチを作るも相手3番河上から三振を奪い、ピンチを切り抜ける。
6回表、青学大の先頭打者は佐々木。初球を振り抜くと打球はレフトスタンドに。今大会チーム第1号となるソロホームランで青学大は勝ち越しに成功する。
このリードを守りたい青学大だったがその裏、中井川が先頭打者に四球を出すとその後二塁打を浴び同点打を許してしまう。なおも無死2塁のピンチだったが、中井川は後続を打ち取り追加点を許さない。
7回表、青学大は先頭の𡈽井が死球で出塁すると盗塁を決め無死2塁のチャンスを作る。しかし、三盗を狙った𡈽井が牽制に誘い出されアウト。結局この回は無得点に終わった。
8回表、先頭の佐々木がヒットで出塁すると盗塁を決める。続く前田のバントはヒットとなり青学大は無死1、3塁の大チャンスを作る。8番久枝の打球はセカンドへのゴロ。3塁ランナー佐々木はホームを狙うもアウト。チャンスを活かすことができない。その後2死満塁の場面で青学大は代打に笹原を送る。しかし、笹原はファールフライに倒れ、この回は無得点で終わる。
9回表、青学大は先頭の𡈽井がレフト前ヒットで出塁するも後続が続かず得点を奪うことができない。
9回裏、中井川はヒットと四球で1死1、2塁のピンチを招く。次の打者をレフトフライに打ち取り2死1、2塁。続く打者は相手2番の宮本。その3球目、中井川はワイルドピッチによりランナーの進塁を許し2死2、3塁となる。中井川が投じた5球目を宮本は弾き返し打球はショートへの強烈な当たり。これをショート熊谷が捌き切ることができずに3塁ランナーがホームイン。3ー4で青学大はサヨナラ負けを喫した。
青学大はこの試合をもって全国大会の場から姿を消すこととなったが、総合順位3位は堂々たるものである。この経験を糧に、新たなスタートを切る青学大軟式野球部に今後も目が離せない。
(記事・写真=山城瑛亮)
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