【軟式野球】劇的なサヨナラ勝ちでシーソーゲーム制す!

軟式野球

2023年春季リーグ戦 対東京経済大 4月11日 於・町田市民球場

◆結果◆
東京経済大 001 110 210 |6
青 学 大 002 001 103x|7x

◆出場選手◆
1 捕 小池周平 相模原
2 三 中平稜也 城東
3 中 土井天真 江戸川学園取手
4 右 小川亮央 青山学院
5 左 成瀬遼太 高輪
6 一 前田祥通 中京大中京→ PH (一) 佐々木俊輔 城東
7 二 久枝賢吾 広島城北
8 投 片倉明圭 東京大学教育学部附→PH 山田惇矢 市ヶ尾→投 中井川隼人 相模原
9 遊 熊谷亮哉 仙台東


全国大会出場に向け、負けられない中で迎えた東京経済大戦。昨年、2季連続で全国大会の出場を果たした青学大軟式野球部。連続出場にも期待がかかる。
通称、投手泣かせのビヨンドマックスとも言われるウレタン素材のバットが使用されている軟式野球。近年改良が重ねられ、その反発力は計り知れない。

夏の兆しさえも感じられるような暖かさの中、町田市民球場で行われたこの試合。先発マウンドには片倉明圭(東京大教育学部附)。曲がり幅の大きい変化球も織り交ぜ、2回まで相手打線を0に抑えた。

先発片倉

そしてむかえた3回、2アウトから2連打を浴び先制点を献上してしまう。

その裏、青学打線も小池周平(相模原)のタイムリーツーベースなどで2点を奪取し逆転に成功するも、その後4、5回続けて片倉は失点し逆転を許してしまう。

なんとか喰らいついていきたい打線は6回、先頭佐々木俊輔(城東)が四球で出塁すると、ここまで2三振と抑えられていた7番久枝賢吾(広島城北)がセンターへのタイムリーツーベースを放ち同点に。しかし7回にも三度逆転を許し、厳しい展開は続く。

タイムリーを放つ久枝

試合は終盤に突入し7回、先頭打者の小池はこの回からマウンドに上がった相手投手の代わり端を捉えた。「センターフライかと思った」。その打球はライナー性のあたりでバックスクリーン横に飛び込む1点差に迫るホームランに。「打ったのはアウトハイのストレート。うまく反応できた。直前に相手にツーランを打たれて流れが悪かったのでなんとか出塁したかった」と振り返った。

ホームランを放つ小池

8回表にも1点を追加され、試合は最終9回へ。
この回からマウンドに上がった中井川隼人(相模原)は相手打線を3人で抑え、流れを呼び込んだ。

パーフェクトリリーフを見せた中井川

4vs6と2点リードと苦しい展開であることは間違いなかった。しかし、またしてもこの回先頭小池が反撃の狼煙となるレフト前ヒットで出塁する。小池はこの日猛打賞と大活躍を見せた。これに勢いづいた打線は、ここから4連打で1点差に追い上げ、なおも1アウト満塁で6番佐々木は押し出しのデッドボール。そして最後は7番久枝が粘り、押し出しのフォアボールで逆転サヨナラ勝ち。劇的な幕切れとなった。

この日猛打賞となるレフト前ヒットを放つ小池
逆転への口火を切った

小池に続く中平

3連打目となる土井のヒット

サード強襲のタイムリーを放つ小川

サヨナラとなる押し出し四球を選んだ久枝

歓喜のナイン

これから先も全国大会までの険しい道のりは続く。現時点では日体大が無敗で首位に立ち、青学大はそれを猛追する形となっている。昨年も最後の最後までしのぎを削った最大のライバルである日体大に今後どのような戦いを見せてくれるのか注目である。

(記事=童野翔也、写真=家永萌愛・遠藤匠真・童野翔也)

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