【硬式野球】確率を求めて～春季リーグ開幕直前特集②　西川史礁～

春季リーグ開幕直前特集第２回は、積極的なフルスイングが持ち味である大学野球界の主砲・西川史礁（法４＝龍谷大平安）だ。

昨季大学三冠を成し遂げた青学大。持ち前の長打力で打線を勢いづけ、その一翼を担った西川史礁は青学大そして大学日本代表での４番抜擢、春季リーグのMVP・ベストナインに選出されるなど、輝かしい成績を残した。昨季の活躍ぶりには「自分が思い描いていた数字以上にいい結果が出せた」と話す。

そんな西川といえば、今春開催されたカーネクスト侍ジャパンシリーズ日本vs欧州代表では大学生ながら日本代表に選出されたことが記憶に新しいだろう。今年はセンターでの起用が予想される西川は、塩見泰隆（東京ヤクルトスワローズ）とともに行動する姿が多く見受けられた。「バッティングや長いシーズンとの向き合い方など、受けたアドバイスを自分のパフォーマンスに当てはめていっている」という。吸収した貴重な財産を早速生かしているようだ。

今大会において球界を代表する選手らと交流する中でたくさんの刺激を受けたという。西川は攻守でプロ顔負けの活躍をし、周囲を驚かせたが、「村上（宗隆・東京ヤクルトスワローズ）さんとかを見て、自分もこんなバッターになりたいなと思った」と話す。また、「このレベルになるまで自分はまだまだ。今よりもさらに上を目指して今は取り組んでいきたい」と再び日本代表のユニフォームを纏った日が訪れるよう、日々努力していく所存だという。

ここまで順風満帆に思われる西川だが、秋季リーグでは苦しみを味わっていた。長打力こそ持ち味であるが、ホームラン1本、そして打率は２割１分３厘。「一発打たねば、と気負いすぎていた部分があった」と話す。だからこそこの冬は“確率”を求めて練習に取り組んできたという。「１球で仕留める力というのをとにかく求めてきて、その延長上が長打、ホームランになればいいと思う」と昨年の反省を生かして挑んでいく。

春季リーグの目標を尋ねると、迷いなく「首位打者」と答えた。長打力こそ魅力の西川であるが、「今春は大きいのは狙わずにとにかくヒットを狙いに行って、チームに貢献するバッティングをしたい」と話した。昨年の悔しさを晴らすためにチームの勝利に向かって全力で立ち向かっていく。「首位打者が取れれば自ずとベストナインなどもついてくると思うので、打率を残すということを意識しながらやっていきたい」と力強く語ってくれた。

自身初のタイトル獲得に向けて、そして昨年掴めなかった栄冠に向けて、西川の大学野球最終章がいよいよ幕を開ける。

（記事＝比留間詩桜、写真＝遠藤匠真、童野翔也）

春季リーグ開幕直前特集ということで、西川選手についてもっと知ることのできる質問にも答えていただきました！

・好きなプロ野球のチームは？

ー巨人ですね。家族が昔から巨人ファンで、小さい頃から夜になると巨人戦のテレビ中継がついているというのが日課だったというのもあって。

・マイブームは？

ーマイブームですか？いや～あんまり、、、（笑）なんですかね？野球ですね（笑）（笑）

・試合前のルーティンは？

ー音楽を聴くこと。いろんな曲を聴いています。

・チームメイトの意外な一面は？

ー泰（佐々木・コ４＝県岐阜商）は、真面目そうって思われがちなんですけど、全然そんなことなくて結構ふざける。よくはしゃいだりしてます。（笑）児玉（悠紀・コ４＝日大三）。児玉は静かですね。静かだけど、喋るときはよく喋る。いや～でもあんまりないですね、大体みんなイメージ通りだと思います。

・憧れの選手は？