第64回関東大学バスケットボール新人戦 対中央大 6月5日・於駒沢オリンピック公園総合運動場
◆結果◆
青学大●80-100〇中央大
1Q 18-23
2Q 13-22
3Q 23-33
4Q 26-22
◆スターティングメンバー◆
#9 上野山波空
#12 広瀬洸生
#15 能代飛輝
#77 芦田真人
#17 北條彪之介
拓殖大戦から中一日で迎えた新人戦2日目。相手はOFを得意とする中央大。DFを得意とする青学大とは真逆のプレースタイルを持つチームとの一戦となった。1Q序盤は青学大が流れを手繰り寄せるが中央大も食らいつき得意のOFで主導権を握らせない。前半は中央大のOFに苦しめられ徐々に点差を広げられてしまう。青学大は後半から得意のDFで反撃を狙うも一歩及ばずベスト16で新人戦の幕を閉じた。
第1Qは中央大ボールからスタート。中央大に先制点を許すも#9上野山(法2)のナイスディフェンスで追加点を許さず青学大の反撃にもっていく。そしてその後も#12広瀬(総2)、#15能代(コ2)、#77芦田(国経2)が次々に3ポイントを沈め中央大との点差を広げようとするが、中央大に連続で得点を決められ逆に点差をつけられてしまう。悪くなりかけた流れを仕切り直すために一度タイムアウトを取る。タイムアウト後、#17北條(コ1)のドライブシュートからのバスケットカウントや、#6三村(総1)のパスに#15能代が合わせシュートを決め点差を縮め18-23の5点ビハインドで第2Qへ。
第2Qは青学大ボールでスタート。#16深瀬(法1)がドライブアタックでDFをひきつけ、#15能代が合わせシュートを決める。そして1Q同様外からのシュートも沈め逆転を試みる。また、粘り強いDFで中央大を追いつめ、隙をついてスティールし、アウトナンバーで攻撃を仕掛け点差を縮める。しかし中央大も3ポイントを含めシュートを確実に決めてくる。そのまま点差を広げられてしまい、31-45の14点ビハインドで前半を終える。
第3Qは中央大ボールで始まるも足を使った青学大らしいDFで中央大にプレッシャーをかける。中央大が3ポイントを決めると#12広瀬も3ポイントを決め返し応戦。その後も中央大に追いつくべく積極的にドライブを仕掛けゴールに向かうがフィニッシュを決めきれず中央大との差が縮まらない。そこで1度タイムアウトを取り、立て直しを図る。タイムアウト明け、OFではDFの裏をかくパスからのシュートや3ポイント、ドライブからのバスケットカウントなどで得点を重ね、DFでは#6三村を中心にハードディフェンスで中央大を苦しめるが、3Q前半に流れに乗れなかったことも影響し54-78の24点ビハインドで最終クォーターへ。
第4Qは青学大ボールでスタート。1点でも点差を縮めたい青学大は開始直後から#6三村が果敢に攻めドライブからのバスケットカウントをもらうなどアクセル全開。#6三村のプレーに感化され#12広瀬、#16深瀬も3ポイントを決め一気に点差を縮めていく。3Qに続き#6三村がOFとの間合いを詰めたDFでプレッシャーをかけ中央大のミスを誘発する。#77芦田を中心に3ポイントで攻める青学大だったが、パスミスやDFリバウンドを取られ中央大に攻撃の機会を与えてしまう。試合終盤に3ポイントでたたみかけるも80-100で敗戦を喫した。
試合終了後、#77芦田は「少数精鋭の中、最後まで走り切れたことは良かったが、(中央大に)リバウンドを取られたり、得意な3ポイントを打たせてしまった」とチームとしての課題をあげた。
#6三村は「(シュートの)フィニッシュの仕方を工夫することができた」ことや「自身の強みであるDF」が新人戦を通じて成長できた点だと振り返った。
夏から始まるリーグ戦に向け#77芦田は「新人戦を通して培った積極性を今後も継続し、3ポイントの確率を上げたい」と強く語った。#6三村は「自分の強みであるDFに磨きをかけDFでチームに貢献できるようにしたい」と意気込んだ。また、互いにチーム全体として「スクリーンプレーに対するDFの対応」や「DFの強度を上げOFに繋げていきたい」とDFをさらに強化することを目標として掲げた。
下級生中心で行われた新人戦ではスプリングトーナメントで試合経験をあまり積めなかった選手も多くの試合経験を積むことができた。そして5月に行われたスプリングトーナメントと今回の新人戦で個々の課題やチーム全体としての課題が浮き彫りになった。チーム目標である”2部優勝・インカレ出場”に向けさらに研鑽を積んでいく青学大。リーグ戦でレベルアップした青学大のプレーを見るのが楽しみだ。
(記事・写真=二瓶優輝)
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