【硬式野球】秋季リーグ開幕直前特別企画③ 鈴木泰成

硬式野球

3季連続のリーグ制覇、2年連続の日本一を成し遂げ、今年も四冠に向けて歩を進めた青学ナイン。いよいよ開幕する秋季リーグを前に、選手たちの熱い想いを伺いました。 

 最終回は、リリーフとしてチームを引っ張った鈴木泰成(社2=東海大菅生)です。


 

-昨年は1年生で唯一のリーグ戦登板となりましたがそのときの心境はどうでしたか?

緊張が一番はあったんですけど。そんな、1年生だからっていうのはあんま感じてなくて。マウンドに立つってことは青学の代表としてマウンドに立たせてもらってるんで。投げたからには全力でいこうっていうのだけ考えて投げてて。先輩方がすごい投げやすい環境を作ってくれてたんで。すごい、そのときの自分の全力の結果は出せてたんで。そのときは結構楽しんで、あんまプレッシャーも感じずに楽しんで投げれてたかなってふうに感じてます。

-高校野球と大学野球の違いを感じましたか?

リーグ戦、負けてもいいって訳じゃないですけど。青学は負けたら終わりじゃないですけど、なんて言うんですかね。落としてもいい試合はあることはあるんですけど、青学はそういうのを絶対意識しないでどんな試合でも勝つっていうのを目標にやってるんで。そんな、リーグ戦だからっていう難しさとかは無かったんですけど。やっぱ高校野球は同じ相手と1回しか戦わないっていうのがあって。大学野球だったら最大で、普通にいけば3試合、まあ同点とかだったら4試合とかになっちゃうんで。そういうのになるとやっぱ全部同じ配球とかボール投げる訳にはいかないんで、同じバッターと対戦する回数が増えるっていうのはすごい、抑え方も難しいかなっていうのは感じましたし。同じチームと何試合もすることで、1戦目勝ったとして、2戦目はちょっと気持ちも浮つきやすいというか。負けたときは負けられないっていう感じで結構気持ちは入りやすいんですけど、大差で勝ったりしたときはその次の試合の入りとかが自分は難しかったかなと思います。

-大学進学後に東海大菅生の先輩である本田峻也選手(亜細亜大)との交流はありましたか?

連絡は取りはしないんですけど結構球場で会ったりはして。本田さんは昨シーズン入ってなくて。怪我もあって入れてなくて。今シーズンは結構投げてるってことなのでいつかは投げ合いたいなって思ってますし、結構、高校のときとかお世話になってる治療院の方とかも本田さんに招待してもらって一緒に行かせていただいたりとかもして。すごい良くしてくださってるので。そうですね、今年か来年にはどっかで投げ合いたいなとは思ってます。

-昨年の全日本選手権決勝の対戦相手・明治大には高校時代にバッテリーを組んだ福原聖矢選手がいますがそのときに何か交流はありましたか?

話は特にしなかったんで、アイコンタクトぐらいだったんですけど。

-対戦してみたいという思いはありますか?

すごいあります。やっぱ同級生とか先輩とかとはやってみたいっていう気持ちはすごい大きいです。

-春季リーグを振り返ってみてどうでしたか?

良いところも悪いところも出たリーグ戦だったかなっていうのが率直な感想ですね。中継ぎ、抑え(での登板)しか無かったと思うんですけど。高校のときは先発が得意だったので、大学入ってリリーフが多くなったのはすごい難しくて。結構春のリーグ戦も、3月ぐらいのオープン戦から結構リリーフのコツは掴んできて、良い感覚でリリーフで投げられてたので、良い成績は出たんですけど。高校のときからも、ずーっと今もそうなんですけど結構ホームランを打たれるのが結構自分の悪いところというか。今シーズンも2本打たれてるんで。今回のオープン戦も結構打たれてるんですけど。その悪いところをなるべく減らしていかないといけないなっていうのが今の課題で、やってます。

-先発で投げるときとリリーフで投げるときの気持ちの入れ方に違いはありますか?

先発は常に自分のペースで試合に最初入れると思うんですけど。リリーフは入ってない、客観的に見た状態からいざ自分の番、って感じになるんで。あとはリリーフする場面が結構劣勢な場面が多いんで、青学は。そのときに、自分の一球とか一打席の勝負とかで流れを変えなきゃいけないって役目があるので。その入り方は、全力でいくことには変わりはないんですけど、リリーフの方が少し慎重になりやすいというか、結構難しさが出るんで、そこで大胆にいかなかったら…っていう難しさはすごい感じます。

-イニング途中の緊迫した場面での登板についてはどう感じていましたか?

結構周りからは、リリーフしたときには自分が出したランナーじゃないからあんま気にするなみたいな感じで声掛けとかあったりすると思うんですけど、あんま自分はそれは感じなくて。やっぱ、先輩が出したランナーとかだとしても、点入ったら点数は変わんないんで。どんなランナーだとしても絶対0に抑えるってのは一番に考えてて。あとは一番の自分の持ち味が三振を取れるところなので、もうそれを最大限活かせるように初球から全力で腕振ることにこだわってやってます。

-昨年と比べて良くなったところはありますか?

自信がついたってのもあるんですけど、結構マウンドで堂々とできてるから、結構周り見ながら投げれてるっていうか、楽しみながら投げれてるっていうのが、すごい余裕ができて良いのかなって感じますし。自分の一番の武器はストレートなんで、そのストレートを上手く見せる組み立てっていうか、他の球種も良くなって、ストレートがより良く見せれるような投球ができるようになってきてるので、それはすごい良くなってるかなと思います。

-マウンド上で緊張はしますか?

緊張はほぼしないですね。唯一したのが全日本の決勝…はすごい(緊張)しましたね。

-自身の課題はありますか?

やっぱホームランで。日大戦なんかは同点でいって、自分のホームランで負けてしまったんで。ホームランは1点入るのもそうですけど、一発で流れが結構変わりやすいんで。ホームラン打たれないために一番大事なのは、球威で押し切ったら絶対外野フライで止めれると思うんで、そこの思いっきりの良さっていうか。力みとは違うんですけど、程よい全力で投げれるようにならなきゃなっていうのは課題ですね。

-春季リーグ戦・全日本選手権で一番印象に残った試合はありますか?

リーグ戦だったら、最初の國學院戦の2試合。最初の2試合はすごい、どっちも1-0っていう緊迫した試合で、東都ならではのレベルの高さっていうのをすごい感じた試合だったんで。リーグ戦ではその試合が一番って感じてて。全日本だったら、中京大学との試合。逆転されて、そっからの5イニングのロングリリーフって形になったんで。もう、経験のない場面でのロングリリーフだったんで、とにかく全力で投げることに必死で。試合終わったあとはすごい疲労感っていうか、をすごい感じて。逆転して勝ったんで、すごい嬉しかったというか。なので一番印象に残っています。

-対戦した中で印象に残っている選手はいますか?

やっぱ日本大学の谷端(将伍)選手に一発ホームラン打たれてて。すごい春のシーズン調子良いバッターで。真っ直ぐに強いっていうのは分かってたんですけど、結構そこでも勝負していけると思って、自信持って投げたボールでそこでホームラン飛ばされたんで。まだまだ技術不足だなっていうのはすごい感じた打席でした。

-試合後の取材で意識している選手に佐藤幻瑛選手(仙台大)を挙げていましたがどのようなところを意識していますか?

去年の全日本で初めて知ったんですけど、同じ1年生で佐藤選手は先発してて。結構150km/h、152km/hとかバンバン投げてて。すごい堂々としてるというか、1年生とは思えないようなすごいピッチングしてて。結構自分ストレート自信あって、誰にも負けないなってぐらい自信はあるんですけど。同級生ですごいなって、一目惚れみたいな感じで。見たときに「うわ、すごい」って感じたのが、やっぱ一番インパクトがすごかったんで。それで、負けてらんないなって感じで。そのあとの冬の代表候補合宿とかも1年生で参加してたんで。(鈴木選手自身が)世代ナンバーワンってところを目標にしているので、同学年として絶対負けられないなと思って、意識し始めました。

-佐藤選手と投げあってみたいという思いはありますか?

あります。

-自分の注目して欲しいところ・アピールポイントはありますか?

一番はどんな場面でも強気で押すピッチングが、一番注目して欲しいところですね。ピンチが多くなるとは思うんですけど、ピンチでも器用にという感じではなくて。結構どんどん攻めてくタイプのピッチャーなんで、攻めるピッチングが一番注目して欲しいところです。

-近年、青学大から侍ジャパンに選出される選手が数多くいますが、自身の侍ジャパンに対する思いは何かありますか?

選ばれたいという気持ちはすごくあるんですけど、チームが勝つことがとりあえずは一番大事なので。それで、良い結果も出て、選ばれればいいなっていうのは思ってて。あとは、そうですね…小学生はあんま知らなくて、(侍ジャパンの)存在を。U15は狙ってて、選考外とかじゃないんですけど、入れなくて。でU18も招集あるっていう話まではあって、甲子園出れなくてそこも漏れてしまってっていう感じで。すごい、結構個人的には逃してる感をすごい感じているので、3年生、4年生では絶対入りたくて。上手くいったら3年生とかでも入って、それ入れればプロにも一歩近づくと思うし、一つの指標としては見てるので。来年か、遅くとも再来年には絶対入りたいなって思ってます。

-大学卒業後にプロに行きたいという思いはありますか?

ドラフト1位で行くのが、1位で行くことにこだわって大学来てるので。1位で行くってのは、そこはブレない目標です。

秋季リーグ開幕直前特集ということで、鈴木選手についてもっと知ることができる質問にも答えていただきました!

-仲の良い選手はいますか?

同級生のピッチャーの布施(東海・法2=二松学舎大附)と平野(順大・コ2=京都国際)がすごい仲良い選手で。ピッチャーが3人しかいないっていうのもあるので。結構助け合いながら、一緒に練習なんかしたりもして、結構仲良いですね。

-青学大野球部の好きなところはありますか?

一番良いところはすごい仲が良いところで。先輩後輩っていうのは一応あるんですけど、その中でもすごい先輩たちも優しくしてくださって。後輩たちが、下がやりやすい環境を作るっていうのが青学の目標として結構何回も言ってるところがあるので、チームの仲の良さから選手全員が自分の持ち味を出せるというか、そういうところがすごい良いところだなと。

-今の2年生はどのような学年ですか?

2年生は、この4学年の中でも多分一番仲良いんじゃないかなっていう。みんなで結構ご飯行ったりとかも一番多い学年だったりするんで、ほんとに仲良い学年だなと。

-オフの日はどのように過ごしていますか?

オフの日は…遊びに行ったりとかはしない人なので、結構寝てるか…夏とかは平野とか、あとは先輩とかと、結構ピッチャー陣とかで何人かでプール行きましたね。プール行って泳ぐこともありますし、でも基本は寝てることが多いですね。

-好きなプロ野球のチームや好きな選手、参考にしている選手はいますか?

参考にしている選手とかは特にいないですね。好きな球団だったらヤクルトが好きで。よく見てるとかいうのではないんですけど、小学生のときにスワローズジュニアで選出されて、すごい良くしていただいたのがあるので。いつかまたあのユニホームを着たいなって思いは、少しは。

-大学で再び神宮のマウンドに立てたことについてはどう感じていますか?

茨城出身で、小学生のときも神宮で試合があって、中学生も神宮立たせてもらって、高校も立たせてもらって。ずっと、ほんとに聖地みたいな感じで神宮でずっと投げてるんで。そういう意味では、すごい思い入れはある球場ですね。

-意外な一面がある選手はいますか?

意外な一面…児玉(悠紀・コ4=日大三)さんが結構意外な一面があるかもしれない…児玉さん、結構野球やってるときはクールな感じというか、すごい淡々と投げてる感じなんですけど。結構ピッチャー陣の集合のときとかは、真面目な話したあととかに、結構面白い、ちょっとしたボケみたいな感じで結構和やかにすることはあるんで。最初はそんななかったんですけど。

-ファンの皆様に一言

青学、リーグ戦4連覇が懸かってる秋のリーグ戦なんで。なんとしてもリーグ戦4連覇して、去年獲れなかった四冠を全力で獲りにいく、青学らしい野球で獲りにいくんで、是非応援よろしくお願いします。

-秋季のチームとして、個人としての目標を教えてください。

どんな形でも優勝して神宮大会に出場して、四冠達成するところがチームの目標で。個人の目標としては任されたイニングは全て0で抑えて、リリーフでの登板がまた多くなるシーズンではあると思うんで、チームのピンチを救えるようなピッチングがしたいと思います。

(聞き手=田原夏野、写真=山城瑛亮、田原夏野)

 

どんな質問にも丁寧に答えてくれた鈴木選手。鈴木選手が出場する秋季リーグは9月9日に開幕します!悲願の四冠達成に向けて神宮球場で熱い声援を届けましょう!

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