東都大学野球 秋季1部リーグ 対亜細亜大 第１回戦 １０月８日 於・明治神宮野球場
◆結果◆
青学大 ０３０ １００ ００１｜４
亜 大 ０００ ０１０ ０００｜１
◆出場選手◆
１ 二 藤原夏暉 大阪桐蔭
２ 左 南野倫平 龍谷大平安
３ 一 小田康一郎 中京
４ 三 佐々木泰 県岐阜商 → 遊 山口翔梧 龍谷大平安
５ 中 中田達也 星稜
６ 捕 渡部海 智辯和歌山
７ 指 松本龍哉 盛岡大附
８ 遊 → 三 初谷健心 関東第一
９ 右 青山達史 智辯和歌山
P 中西聖輝 智辯和歌山
雨が降りしきる中始まった対亜細亜大1回戦。先発を任されたのは中西聖輝（コ3=智辯和歌山）だ。与四死球は9、被安打は4と出塁を多く許すこととなったが相手チームに本塁を踏ませたのは一度きり。グラウンドコンディションが悪い中でも粘り強いピッチングを続け、9回153球を投げ切った。打っては中西の高校の後輩でもある青山達史（コ1=智辯和歌山）から待望のリーグ戦初ホームランが飛び出し、チームを勝利に導いた。
初回からチームに緊張が走った。4番を務めているキャプテン・佐々木泰（コ4=県岐阜商）の手元にボールが直撃。一度も守備につくことなく球場を後にした。佐々木について試合後に安藤監督は「病院にすぐ行って、一応診断は打撲ってことで。明日以降は状態、様子見ながらってことになると思うんですけど。一応骨には異常無かったってことでちょっと安心はしてるんですけど。」と話した。
キャプテンを欠く中で始まった2回の攻撃。渡部海（コ2=智辯和歌山）のヒット、松本龍哉（コ3=盛岡大附）のツーベースヒットで得点圏にランナーを二人置くチャンスを作る。
ヒットを放った渡部
ヒットを放った松本
一死二三塁のチャンスで打席を迎えたのは1年生の青山。青山が振り抜いた打球はライトスタンドに一直線に突き刺さった。リーグ戦初ホームランは高校の時からの先輩の勝利をアシストするものとなった。安藤監督は試合後に「青山にしか打てないホームランだと思う」と評価。今後もルーキーの活躍に注目だ。
リーグ戦初ホームランを放った青山
その後、藤原夏暉（法3=大阪桐蔭）の四球、南野倫平（総2=龍谷大平安）のヒットでまたも得点のチャンスを作るも無得点に終わった。
ヒットを放った南野
5回裏には中西がピンチを招く。先頭打者に四球を与えると続く打者は送りバントを成功させる。その後、タイムリーヒットを打たれてしまい1点を献上。だが、1点に抑え、相手に流れを渡さなかった。
中西は力強い投球を続けた
その後は両チームともに無得点のイニングが続く。次に試合が動いたのは9回表、青学大の最終回の攻撃である。青山が粘って四球を選ぶと、藤原が送りバントを成功させる。そして、小田康一郎（史3=中京）がタイムリーヒットを放ち、2回以来となる追加点を挙げる。
貴重な追加点を挙げた小田
投げては中西が9回153球の力投。中西は2試合連続となる完投勝利となった。今季は先発としてチームを引っ張り、5勝目を挙げた。試合後に中西は自身の投球について、「なんとか1点で投げ切れたっていうのはチームにとっても僕にとっても非常に大きなことになったかなと思ってます。」と語った。
幸先よくカード初戦を勝利で飾った青学大。次戦は10月9日（水）、11時30分から明治神宮野球場にて亜細亜大学戦が予定されている。2戦連取して勝ち点を獲得することができるか。青学大ナインの戦いぶりに注目だ。
（記事=田原夏野、写真=遠藤匠真、川崎史緒、田原夏野）
◆監督コメント◆
安藤寧則監督
－厳しいコンディションの中勝ち切った選手たちをどう見ているか
いつもコンディションっていうのは絶対言い訳にするなと言っていまして。ベンチの中でもそういう声が出てたりとかもしてたので、同じ条件だし、そういった中でやり切れて勝ち切れたことっていうのはやっぱり大きいと思うので、良かったと思います。
－中西投手のピッチングについて
我慢強く、こういう状況の中でも投げてくれたので。色々踏ん張りどころっていういくつかポイントポイントはあったと思うんですけど、よくほんと我慢強く投げてくれたっていうのがチームの勝利に繋がったと思うので、本当に良かったです。
－青山選手のバッティングについて
佐々木とか西川でもあの打球であの弾丸ライナーっていうか、ああいう弾道って打ったことがないと思うので、もうあれは天性の部分で。オープン戦なんかでは見たことあるんですけど、なかなか青山にしか打てないホームランだと思うので。それをこの神宮の舞台で、今日のこの大事な一戦で出せたっていうのはやっぱ大きいと思います。
－青山選手の打者としての魅力は
長打力っていうところですけど、なかなかミート率のバランスっていうか、ミートとのバランスっていうのが難しい。春も出てましたけど、そこの大学生のレベルで、東都のレベルでってところで苦しんだところもあると思うんですけど。やっぱり彼なりに次に繋げていっての今があると思うので。魅力はミートがある中で尚且つ長打も打てるっていうところは本当に成長してくれてるし、1番はやっぱり、一発ってところは魅力ですね。
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