関東学生ハンドボール連盟2024秋季リーグ 入れ替え戦 10月6日 於・国士舘大学多摩キャンパス
◆結果◆
青学大 39ー46 東海大
前半 14ー21
後半 20ー13
延長 5ー12
◆ メンバー◆
1.齋藤慧遵
2.赤羽洸星 6得点
3.内山涼太 4得点
5.能勢大生
6.榊原英志 8得点
7.柴田朗英
8.平野諭
9.小山尚人
11.山田俊輔
13.森川雅美智 13得点
16.今中創太
18.長谷部陽太
19.平良響 4得点
20.勝村海生 4得点
本日、青学大ハンドボール部は1部昇格をかけて入れ替え戦に臨んだ。この試合は主将の内山(営4)が青学大を率いる最後の試合となる。相手は東海大学。昨年の入れ替え戦で1点差で負けを喫した相手である。東海大が1部リーグで戦ってきた意地を見せるのか、青学大が去年負けた悔しさをバネに成長を遂げた姿を見せることができるのか。保護者やOB、青学生などの沢山の応援を背に青学大ハンドボール部は東海大学に挑む。
前半は青学大が押し込まれる厳しい時間帯となった。東海大のオフェンスは早いリズムでパスが回り、青学大は苦戦する。またリーグ戦で猛威を振るっていた両サイドの攻撃が堅固な守備により打開が出来ない。試合のリズムがなかなか掴めない中でも、これまで青学大を長期にわたって支えてきた内山・赤羽(法4)・榊原(マ4)が得点が欲しいという場面でゴールを決め切り、東海大にくらいつく。またGKの今中(済3)が一対一の場面でセーブを披露し、青学大ベンチが盛り上がる。しかし20分過ぎに青学大に退場者が出てしまい、東海大の攻撃が止まらない。ここで大きく点差が開き7点ビハインドで前半を終える。
後半は青学大のオフェンスの強みが存分に活きた展開となった。青学大ボールから始まった後半戦だが、開始5秒で勝村(営1)が得点を決めた。この得点をきっかけに青学大の猛攻が始まる。ディフェンスが噛み合ったこと、そしてGKの齋藤(営1)がビッグセーブを連発したこともあり、後半7分頃まで東海大に得点を与えずに青学大は連続6得点奪取することに成功する。前半、思うように得点出来なかったエースの森川(マ3)も後半になると本領を発揮し得点を量産する。そして後半12分、前半には7得点もあった点差をひっくり返し青学大は逆転に成功する。青学大がリズムを取り戻すと、青学大の応援も活気づく。しかし東海大も1部リーグの意地を見せ簡単には点差を開かせず、お互い点を取っては取られるという一進一退の攻防が続く。終盤、1点差でリードしていた青学大だが、東海大に残り10秒で同点ゴールを決められ延長戦へ。
迎えた延長戦。普段のリーグ戦では同点の場合引き分けとなる。そのため青学大にとってあまり経験したことのない長期戦。東海大の得点で始まった延長戦だが、東海大はコンスタントに得点を重ねるのに対し、青学大はなかなかゴールをこじ開けることが出来ない。青学大も去年の悔しさを忘れじと東海大に必死に立ち向かう。しかし延長戦後半に連続で4得点決められてしまい、点差を埋めることができず敗戦を喫した。
あと一歩届かなかった1部昇格。それでも前半の7点ビハインドという厳しい展開から猛追し、後半に同点まで追い上げるという青学大ハンドボール部の選手たちの「勝ちたい」という熱い思いがふつふつと伝わった。この試合で4年生が率いた青学大ハンドボール部が終わる。主将の内山が作り上げたチームはリーグ戦を通して雰囲気が良く、上級生・下級生関係なく積極的に選手たちがコミュニケーションを取っていた姿が見受けられた。内山主将が作りあげた青学大ハンドボール部の雰囲気の良さは下の代に継承されていくだろう。
また4年生が抜ける穴は大きい。絶対的ポストである榊原を初め、ここまで多くの試合に出場してきた選手達がいなくなる。来季からはエースの森川を筆頭に、1年生ながら秋季リーグでスタメンとして出場した平良(教1)と勝村、齋藤が青学大ハンドボール部を引っ張っていくだろう。この悔しい思いを胸に来季1部昇格を目指す青学大ハンドボール部に注目だ。
(記事=藤本紘輝、写真=藤本紘輝・竹田集)
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