2024年度 関東学生アメリカンフットボールリーグ戦 第2節 対成蹊大 11月17日 於・アミノバイタルフィールド
◆得点◆
◯青学大 LIGHTNING 49-10 成蹊大 ZELKOVAS●
第1Q 7-0
第2Q 14-3
第3Q 14-0
第4Q 14-7
気温22度と11月とは思えない暑さの中、アミノバイタルフィールドで行われた対成蹊大戦。この試合は青山学院創立150周年記念試合で、応援団と共に多くの観客が駆けつけた。稲益楓輝(コ3)のTDで先制に成功すると、オフェンスは攻撃の手を緩めることなく次々とTDを決めていく。成蹊大相手に49-10と圧倒的な力をみせ、見事記念試合を勝利で飾った。
<1Q>
相手の先攻で試合は開始。試合序盤に上田大輝(営3)にQBサックが飛び出し、陣地を挽回した。
上田の好プレーもあり勢いに乗ったLIGHTNINGは試合開始4分31秒、稲益のランプレーでTD。中西大河(総3)は冷静にキックを決め、トライフォーポイントを獲得し、7点を先制した。
前回の日体大戦では絶体絶命のピンチの中、決死のファンブルリターンで勝利の立役者となった諏訪孝太郎(法4)はこの日もハードなタックルを軸にディフェンスを牽引した。またQBサックを記録し、チームを勢いづけた。
<2Q>
チームの司令塔・小川創平(済4)からの正確なパスを受けた吉良勇心(社4)は持ち前のスピードを生かし、約60yのランで一気に敵陣9yまでボールを運ぶ。この好機を生かし、稲益が相手ディフェンスを交わしてTD。
その後も小川の絶妙なパスは得点のチャンスを生んだ。ゴール付近でフリーになっていた吉良を目がけ、約15yのロングパスをする。吉良はエンドゾーンでジャンピングキャッチをし、そのままTD。4年間かけて築かれてきた信頼があるからこそのプレーだろう。成蹊大ZELKOVASにFGこそ許したものの、21-3とリードして試合を折り返す。
<3Q>
迎えた第3Q。小川からのロングパスを齋藤陸(情4)が相手からのタックルを受けながらもキャッチ。ゴールラインまで残り1yとし、このチャンスを篠原悠人(国経4)が生かし見事TDに成功した。
その後もLIGHTNINGは攻撃の手を緩めることなく、相手を寄せつけない。エンドゾーンまで10yとし、齋藤が軽快なステップで相手ディフェンスを交わし、TD。ポイントアフタータッチダウンでは中西がこの日5本目となるトライフォーキックを決めた。
<4Q>
LIGHTNINGは大きな歓声を受け、最終第4Qに挑む。開始早々、吉良がこの日自身2つ目となるTDを決めた。
この試合ではディフェンス力が光った。試合終盤でも高い集中力を保ち、体を張った守備で相手の動きを封じようとした。
さらに長尾櫂(法1)がTDに成功。1年生ながらチームに貢献する長尾の活躍にはフィールド外からも称賛された。
試合終了間際に成蹊大WR・蓑田にTDを許すも、序盤からのリードを守り切り、49-10で快勝。記念試合を見事白星で飾った。
またこの日の勝利と他試合の結果によってチャレンジマッチへの進出が決まった。ここではBIG8の7位または8位のチームと対戦する。創部史上初のTOP8昇格をかけた負けられない一戦となる。
約3カ月にわたって行なれてきたリーグ戦も次戦で最終節を迎える。リーグ最終戦は駒澤大学と対戦する。ともにここまで5戦全勝で、リーグ優勝をかけた争いとなる。苦しい展開でも粘り強さをみせ、勝利を重ねてきたLIGHTNING。リーグ全勝でTOP8との戦いに挑むことができるか。次戦も見逃し厳禁だ。
(記事・写真=比留間詩桜)
◆選手コメント◆
QB・小川創平(済4)
―今日の試合を振り返って
オフェンスはテンポよく、いっぱい点を取っていこうということを意識してやっていて、プラン通りの展開に持ち込めたというのが今日の一番の成果だったと思います。
―ここまで5連勝と勢いに乗るLIGHTNING。チームの状態は
チームとしては毎試合目的を持って、技術の向上ができているので、上のリーグに昇格するために準備がしっかりできている状態だと思います。
―リーグ最終戦となる次戦(対駒大)に向けて
終盤になると順位争いであったり、昇格を考えてしまうところもあるんですけど、一試合目と同じくらいしっかりと準備して、気持ちとしても変わらない一試合として絶対に勝つという気持ちを持ってプレーしていきたいです。
(聞き手=比留間詩桜)
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