【アメリカンフットボール】キッキングの成果を十分に活かせず、勝ち点0で順位決定戦へ

アメリカンフットボール

関東大学秋季リーグ戦 対明学大 11月21日 ※無観客試合のため、会場名は伏せさせていただきます。

◆得点◆

●青学大3-16明学大○

第1Q 0-0

第2Q 0-7

第3Q 3-6

第4Q 0-3

 

明学大相手に苦杯を嘗めた。黒星が並ぶ中、落とせない大事な第三戦。「初心」で臨む青学大LIGHTNINGは、今季、BIG8に昇格した明学大と対戦した。明学大は先月のリーグ戦で強豪の横国大と互角の試合を繰り広げるなど今勢いのある相手だ。また当日は強い風が吹いており、コンディションはよくない。特にキックコントロールに関しては気をつけたいところだ。試合は第3Qに山田(国経4)がFGを取るも追加点は奪えず、「平常心」ある明学大に敗れた。

青学大キックオフで試合が始まった。一進一退の攻防を繰り広げる。まず仕掛けたのは明学大だ。第1Q残り2分を過ぎたころ、ランプレーで一気に自陣5yまでロングゲインを許し、ファーストダウンを獲得される。しかし、ここは意地のディフェンスで止めた。

第2Q開始5分、新井(社4)のランプレーが光りファーストダウンを獲得するも得点に結びつかない。両チームとも得点を取れないまま時間が過ぎていき、第2Qの終盤。青学大は、ランで大きくゲインを許す。ジワジワ自陣に侵入されると最後は見事なパスによるTDを許し先制点を許してしまう。流れが明学大に傾いた。前半を0-7で終える。

新井のランプレー

第3Q最初のDFシリーズで吉野(社3)が、自力のランプレーを選択したQBを後退させるナイスタックルでQBサック、相手に攻撃権を与えない。さらに、相手のパントを伊藤(済3)がブロック。敵陣17yの有利な位置でOFチームにチャンスをつなげる。

DFチームの奮闘。写真は高津(経シス4)。

OFチームは新井(社4)の中央へのランプレーでゲインを狙うが、相手に阻まれてしまう。DFチームが作ったチャンスを活かせず、今度は逆に梅津(電電3)のパントがブロックされてこのシリーズを終える。

次のDFシリーズでは、敵陣32yから一気に自陣ゴールラインまでのロングゲインを許し、そのままTDされてしまう。その後、相手のキックオフで試合が再開されたが、リターナーの伊藤(済3)がファンブルし、不利な位置からのスタートとなってしまった。

残り1分のところで山田(国経4)がFGを成功させ、1試合ぶりに得点がライトニングに入るが、点差が開いたまま最終第4Qに突入。

第4Q開始早々、相手OFに中央へのランプレーで着実にファーストダウンを更新され、自陣9yまで攻め込まれてしまう。ここで相手にホールディングのペナルティー。10y後退したものの、FGが成功しスコアは3-16となる。さらに、「この試合だけでなくリーグ戦3試合ともファンブルが多発している」(森HC)と指摘するように、今度はリターナーの久保田(地3)がキックオフのボールをこぼしてしまう。

第4Q残り3分となった最後のOFシリーズでは、パスプレーでファーストダウンを更新し続けたが、得点に結びつかず試合終了。3つ目の黒星となった。

試合後、明学大に礼をする選手たち

次戦は昨年度惜しくも敗れた神奈川大との順位決定戦。4年生にとってはラストプレーとなる。リーグ戦全戦で露わになった細かいミスを修正し、ライトニング本来の「劇場型フットボール」で魅せてほしい。(写真・記事 後藤圭登・嶋瑞希)

~森HCインタビュー~

―試合を振り返って
残念な結果。それが一番頭に浮かぶ。
―明学大の印象は
試合前からもわかってはいたが、体がしっかりしていて能力が高い選手がそろっている。
去年は自分自身がチームに参加していなかったので、どういうチームか比較はできないが、今年見た感じでは、選手をリクルーティングしていて若手の選手が多く、能力の高い選手が揃っている印象があった。
―ファンブルが目立ったが
この試合だけでなくリーグ戦三試合ともファンブルが多発しているのでチームとしては大きな課題。ボールの扱いに関しては練習からも口酸っぱく言ってはいるが、今まで言われたことのない選手であるから、まだ浸透していないのが現状。
―次節に向けての修正点は
プランとしてはうまくいっているが、ボールの扱い、もう少し足をこっちに出していれば、しっかりコミュニケーションをとれていればといったような細かいミスで結果が出ていないのでもう一回修正して臨みたい。

―最後にファンの皆様へ
次の試合は200名動員できるが、まだ見に来られない方々も多い中で、最後まで諦めないで戦う姿勢をお見せできれば良いと思います。

~芹澤(済4)主将インタビュー~

芹澤主将自身、前半にインターセプトの活躍を見せた

―試合を振り返って

今季取り組んできたキッキングの部分で成果を残すことは出来たと思う。具体的にはパントブロックが2本、フィールドゴールブロックが1本を達成できた。逆に言うとそこでのチャンスをうまく生かすことが出来ずに敗戦してしまったと思う。

―今季はキッキングに力点を置いていた

プレー数で考えると少ないが、試合を大きく左右するのはキッキングゲーム。他校はキッキングにあまり力を入れていないところが多かったので、逆に力を入れることに注力した。それが明学大戦では上手くかみ合ったと思う。

―(明学大とは昨年度の春季OP戦等で対戦しているが) 過去の対戦と比較して、何か感触の違いはあったか

 毎年秋にレベルアップするチーム。特に附属高校含めリクルートに積極的であるため、上級生だけでなく下級生も戦力的に充実しているように感じた。

―ファンブル等、小さなミスが見られたが、どのような原因が考えられるか。

実戦不足と慢性的な選手層の不足が考えられる。フルコンタクトの感覚をつかめないまま臨んでしまった。また、夏頃に怪我人が多く、その期間に実践練習が十分につめなかったことも考えられる。

―(学生ラストプレーとなる)次戦に向けての抱負

ラスト1試合ということで、昨年度の成績もリーグ戦1勝7位に終わっている。ライトニングは、将来的に日本一になることを目標として掲げている。昨年度の成績を上回ることはできないが、絶対に後退することはできないので、是が非でも、何とか一勝をもぎ取って、昨年度に並ぶ形で終わりたいと思う。

―応援して下さる方々へ一言

OBの方や父母の方など、本当に周りの方々の存在なしでは、今シーズン戦えなかったと思っているので、今年は例年以上に感謝を感じる年になっています。最後は(制限付きではあるが)有観客の試合になるので、そこで感謝を示したいと思います。

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