関東大学秋季リーグ順位決定戦 対神奈川大 12月5日 於・富士通スタジアム川﨑
◆得点◆
◯青学大33-0神奈川大●
1Q 10-0
2Q 9-0
3Q 0-0
4Q 14-0
4本ものTDや度重なるQBサックなど、OFチーム、DFチームともに終始アグレッシブなプレーを魅せ、相手を無得点に抑え完全勝利で特別な2020年度のシーズンを笑顔で終えた。
冷たい雨が降りしきる中キックオフ。試合開始早々、久保田(地3)へのパスプレーに成功し自陣35yから一気に敵陣に入り込むと、新井(社4)が50y超のランプレーでいきなり先制TD。山田(国経4)のトライフォーポイントも決まり、7点を獲得する。
高津(経シス4)と吉野(社3)がQBサックを決めるなど、DF陣も序盤からアグレッシブなプレーを展開。
さらに、6分には山田のFGが決まり、スコアを10‐0とする。
第2Qは自陣42yからスタート。
橋本(営4)は飯野(経シス4)にハンズオフすると見せかけて、梅津(電電3)へのパスプレーを選択し、これが見事成功。 敵陣へ入り込むと、飯野のランプレーでさらにゲイン。エンドラインまで残り1yまで迫る。
その後のDFシリーズで高津が相手のボールキャリアーを抑え、セイフティ。ライトニングに2点が加わる。
ライトニングの勢いは止まらない。第2Q残り4分、新井の中央へのランプレーでファーストダウンを更新し続け、気がつけば残り1y。最後も新井がエンドゾーンを駆け抜けTD。山田のトライフォーポイントも加わり、19‐0で前半を折り返す。
後半に入り、神奈川大に苦しめられる場面も出てきた。
第3Q4分、神奈川大最後の攻撃でパントを選択すると思いきや、これはフェイント。意表を突かれたプレーで陣地を回復される。
このプレーでさらに攻撃権を得た神奈川大は、次に選択したパスプレーを見事成功させ、25yのロングゲイン。一気にTDの可能性を高められてしまう。
しかし、高橋(機3)のナイスタックルで前進を許さない。さらに相手のFGも失敗し、第3Qも相手無得点で抑える。
ライトニングの攻撃から始まった最後の12分。
前半同様、新井のランプレーでファーストダウンを更新し続け、残り11yまで迫る。さらに、飯野のランプレーで6yゲインすると、最後は久保田へのパスプレーが成功し、またもTD。山田のトライフォーポイントも加点され、さらに7点を追加する。
DF陣も高橋や高津中心にタックルを仕掛け、さらに相手にプレッシャーをかけることでパス不成功に繋げ、相手のゲインを許さない。
残り時間1分で飯野の中央へのランプレーでダメ押しのTDを決め完全勝利を確実にした。
最後は肩を組んで残り時間をカウントダウン。
やっとつかんだ今季初勝利の瞬間、選手たちは拳を天に突き上げ喜びを全身で露にした。
コロナ禍のシーズンとなり、実戦の機会はもちろん、将来的に日本一になるためのステップである「TOP8への昇格」という目標を失った。コミュニケーションでも苦しみ、リーグ戦では中々勝利をつかめなかった。
それでも「(昨シーズンと比較して)後退したくない」(芹澤主将)と何とかラストゲームで勝利をもぎ取り有終の美を飾った。(記事・写真=嶋 瑞希)
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