東都大学野球 春季1部リーグ 対中大 第3回戦 4月8日 於・明治神宮野球場
◆結果◆
中 大 000 000 000|0
青学大 100 000 00x|1
◆出場選手◆
1 二 藤原夏暉 大阪桐蔭
2 中 中田達也 星稜
3 一 小田康一郎 中京
4 右 青山達史 智辯和歌山 → 打 南野倫平 龍谷大平安
5 指 松本龍哉 盛岡大附
6 三 初谷健心 関東第一
7 遊 山口翔梧 龍谷大平安
8 左 大神浩郎 福岡大大濠
9 捕 南川幸輝 大阪桐蔭
P 中西聖輝 智辯和歌山
勝てば勝ち点獲得となる対中大3回戦。青学大はエース中西聖輝(コ4=智辯和歌山)が中1日で先発した。打線が初回、小田康一郎(史4=中京)の犠飛で先制すると、中西はその1点を守り切り、9回118球1被安打10奪三振の圧巻のピッチングで自身初となる完封勝利。青学大は接戦を制して中大戦の勝ち点を獲得した。
「(一昨日の敗戦により)自分の招いてしまった3戦目というので、もう必ず取り返してやるっていう気持ちで初回から入った」と試合後語った中西は初回、中大打線をセカンドゴロ3つに打ち取り、わずか10球で三者凡退に抑える見事な立ち上がりを見せる。

青学大先発の中西
するとその裏、青学大は先頭の藤原夏暉(法4=大阪桐蔭)、2番中田達也(社4=星稜)の連打で無死一、三塁のチャンスを作ると、打席には3番小田。小田はきっちりとセンターへの犠飛を放ち、青学大は先制に成功する。

結果的に小田の犠飛が決勝点となった
しかし2回以降、青学大はランナーは出すもののあと1本が出ず、無得点のイニングが続く。

2回裏、ヒットを放った山口翔梧(営2=龍谷大平安)

3打数2安打1打点の活躍を見せた小田
4回まで1人の出塁も許さない完璧な投球を見せていた中西だったが、5回にピンチが訪れた。内野安打とエラーにより無死二塁のピンチを招くと、打席には一昨日本塁打を打たれている中大5番・伊藤(櫂)。しかし、中西は2球で追い込むと、最後はフォークで空振り三振に切って取ると、後続も抑えこの回を無失点で切り抜けた。中西は伊藤(櫂)との対戦を振り返り、「(一昨日の)初戦で打たれているので、なんとかこのバッターは抑えないとと思い自然と力は入った」と語った。
一方の打線は6回、8回と先頭打者がヒットで出塁するも、後続が続かず、追加点が遠い展開となる。

8回裏、ヒットを放ち雄叫びを上げる中田
1点差のまま迎えた最終回、マウンドには中西が立ち続けた。中西は一段とギアを上げ、速球は150km/hをマーク。また、女房役の南川幸輝(総2=大阪桐蔭)が盗塁を阻止し中西を盛り立てた。そして最後は宿敵・伊藤(櫂)をセンターフライに打ち取りゲームセット。青学大は1-0で勝利を収め、勝ち点を獲得した。

ガッツポーズを見せる中西

喜びを分かち合う中西-南川バッテリー
試合後、安藤寧則監督は中西の投球について「我慢強く投げてくれた。本当に頑張ったなと褒めてやりたい」と称賛した。エースの力投により接戦を制した青学大。史上初の2年連続四冠に向けて、スタートダッシュを切った彼らの次戦は、4月14日(月)14時から、明治神宮野球場にて対日大戦が予定されている。
(記事=山城瑛亮、写真=田原夏野・比留間詩桜・山城瑛亮・高木一郎)
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