【硬式野球】再び栄冠を掴むために~春季リーグ開幕直前特集① 児玉悠紀~

硬式野球
MVPという目標を掲げた児玉

開幕まであと3日と迫った春季リーグ。昨年、青学大は春秋リーグ連覇に加え全日本大学野球選手権を制するも明治神宮野球大会は準優勝に終わり、惜しくも史上5校目の大学四冠を逃した。選手たちは、成し遂げられなかった偉業の達成に向けて奮起している。

今回は全3回に渡ってチームを牽引する4年生3名の熱い思いを特集する。

初回の主役は、最速147㌔左腕・児玉悠紀(コ4=日大三)だ。


 

新体制となった青学大の投手の柱となることが期待される児玉悠紀。昨年は児玉にとって、とても刺激になった1年だという。常廣羽也斗(法24卒=現広島東洋カープ)、下村海翔(コ24卒=現阪神タイガース)、松井大輔(コ24卒=現NTT西日本)の投手三本柱を擁した昨年の青学大。その3人がいる中で秋に先発を経験したことは児玉にとって大きな収穫だった。 

 

その3人の投手陣について、児玉は「下には負けないぞっていう、高い壁を越えさせない存在」であったと話した。自身は3人を追い越したい気持ちでいっぱいだったが、3人からは追い越させないぞという圧のようなものを感じたという。それによって大きく成長出来たという児玉。1つ年上の3人の投手と一緒にプレー出来た経験は児玉にとって大きな財産となった。 

その3人も3月に卒業。青学大は新体制となり、児玉は副主将を務めることになった。児玉は野球人生の中でそういった役職に就いたことがなく、当初はやりたくない気持ちもあったという。だが、任されたということは信頼されているということ。仲間からの信頼を受け、児玉は副主将という役職を引き受けた。 

副主将から見て、新チームはどのような雰囲気なのか。児玉からは意外な答えが返ってきた。「去年より衰えるというか。なんか、去年みたいな雰囲気で出来てるかって言われたら多分そうじゃないです。」と話す児玉。「もうちょっとそこに近づけるチーム作りっていうのを、自分とか佐々木とか、幹部だけじゃなくて4年生であと少しリーグ戦始まるまで作り上げていきたいなって思ってます。」4年生を中心に今年の青学大野球部はどのようなチームになるのか、目が離せない。 

今年は先発投手として多くの試合への登板に期待がかかる児玉。自身の課題として、球速アップ、配球や間の変え方を挙げた。それらの課題について児玉は「そういうものは大学生相手だと社会人さんと(比べて)レベルが落ちるので簡単に抑えれますけど。やっぱこういう社会人さんと試合して、すごい、なんか考えさせられるというか。」と語った。オープン戦で強豪社会人チームと対戦していくうちに見えてきた課題だ。春季開幕前に課題が見えてきたことは、児玉にとってプラスに働くだろう。 

一方で自身のアピールポイントについてはコントロール、変化球のキレと語った。今春には昨秋の先発経験やオープン戦を通してレベルアップした児玉が見られるに違いない。決め球のスライダーにも注目だ。 

今年の目標については、「日本一に向かって勝ち進んでいけば自ずと自分の成績もついてくるのかなって思ってて。だからもう、個人の目標もチームの目標も自分は一緒みたいな感じです。」と語った。三季連続のリーグ優勝、そして日本一に向けて児玉はチームのために腕を振り続ける。 

昨年、リーグ戦はもちろん明治神宮野球大会での登板を経験し、大きな飛躍を遂げた児玉。最上級生となった今年は副主将として、そして投手の柱として青学大野球部を引っ張っていく。青学大が再び栄冠を手にするためには彼の力が必要不可欠だ。2024年も児玉悠紀の活躍ぶりに注目だ。 

(記事=田原夏野、写真=遠藤匠真) 


 

春季リーグ開幕直前特集ということで、児玉選手についてもっと知ることができる質問にも答えていただきました! 

 

・今年のキーマンとなる選手は? 

―ピッチャーの鈴木泰成(社2=東海大菅生)っていう2年生。次2年生になるピッチャーなんですけど、あの、すごいっす。もう単純に大学2年生とは思えないです。レベルが高いです。 

・下級生(1、2年生)で注目している選手は? 

―1年生だったら青山(達史・コ1=智辯和歌山)って子と森澤(拓海・法1=履正社)って子がいるんですけど。その子たちよく試合出て、普通に打ってるんで。結構リーグ戦でも活躍しそうだなって感じはあります。 

・青学大野球部の好きなところは? 

―自由なところです。その自由を変な解釈する訳じゃないんですけど。他の大学だったら点呼とかあるんですけど、点呼とかも夜ないですし。その代わりちゃんと帰ってくるっていうか、大人扱いされてるぶんちゃんとやってくれよみたいな。そういうところがすごい自由でいいなあって思います。 

・仲の良いチームメイトは? 

―まあ、みんな仲良いっす。嫌いな人とかもいないんで。みんな仲良いっす。 

・チーム全体が良い雰囲気ですか? 

―そうっすね。はい。 

・実は意外な一面がある選手は? 

―えー。なんだろう…え、わかんないっすね。ちょっと考えてみます。え、後ででもいいっすか? 

・ファンのみなさんに一言 

―リーグ戦三季連続優勝ともう一度日本一っていうものを、ファンの方に見せれるように頑張ります。 

・意外な一面がある選手は?  

―え、佐々木(泰・コ4=県岐阜商)なんて言ってました?  

・(後日公開される佐々木選手の記事を是非ご覧ください!)だと言っていました 

―(笑)意外なところ…意外なところかー…結構難しい質問っすね。意外なところ…難しいっすね、なんか、言われてみれば全然わかんないっす。誰だろ…いやなんか無いっすね。考えてるんすけど意外って思うことがあんま無くて… 

・みんな素って感じですか?  

―そうですね、素っすね。意外なところっすよね?佐々木のやつは合ってるんで、それは多分意外だと思いますね。…ちょっと自分無いっすね、なんか出てこないっす。 

 

どんな質問にも丁寧に答えてくださった児玉選手!児玉選手も出場する東都春季リーグは4月8日に明治神宮球場で開幕予定です。三季連続のリーグ優勝に向けて全力で戦う青学大の選手に現地で熱い声援を届けましょう! 

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