【シリーズ】選手に問う、大学スポーツの現状 第6回ラグビー部西野主将 不透明な状況の中、先を見据え着実に準備を進める青学大ラグビー部

ラグビー

新型コロナウイルスの影響で、大学生の部活・サークルも活動自粛となりました。青山スポーツでは、大変な状況の中で選手の本音に迫りたいと思い、インタビューを決行しました。第6回目はラグビー部の西野稜祐(社4)主将。関東大学対抗戦の延期、活動自粛を受けての思いを伺いました。

―通常の練習が再開された今、どのような雰囲気で活動していますか?

再開して1か月くらい経つんですけど、最初の方は人数制限をしながら時間帯ごとに練習をしていたんですけど、やっと最近になって部員全体、80人以上で練習ができるようになって全員が集まってものすごく雰囲気良く士気高く練習に臨むことができていると思います。

オンライン取材に快く応じて下さった西野主将

―全員で練習再開したということですが、地方に帰省された選手も含めて練習が始まったということでしょうか?

地方組はほとんど帰っていたんですけど、無理矢理こっちに帰ってくるように強要しているわけではなくてそれぞれのタイミングで家族の方の意見を踏まえて帰れることが決まった人から戻れる人から戻って今では全員で再開できています。

―練習再開前はSNSを通じてトレーニングをしていたのでしょうか?

このズームの機能を使って決められた時間内にみんなで集まって自宅でトレーニングとかをやったりだとか全体でミーティングをやったりして、対面での練習はできなかったのでこういう機能を使ってできることをやっていました。

―どのくらいの期間続けたのですか?

自粛期間の2か月間ずっと、週に2、3日はオンライン上に集まるように規則を設けてそれ以外の日もトレーニングが提示されているのでそれを個人的にしっかりやりつつ2日から3日は強制的に集まるようにしていました。

―ズームでの活動を通して今の練習に生きていることはありますか?

ラグビーはものすごく激しいスポーツなので、トレーニングも器具を使ったりだとか激しい練習していたんですけど、どうしても自粛期間中はその強度ではできなくて、体力的にはみんな自分も含めて落ちたんですけど、オンラインでトレーニングしたことで活動が再開してから元通りになるまではものすごくスムーズにいけたかなと思います。

―逆に練習が普段通りいかなくて失ったものはありますか?

春休みの期間、4月の頭まで先ほども言っていた次回のところであったりとか、今年はものすごく充実した練習をできていたので2か月空いて体力的にも減少しているしそれ以外にも、ラグビーをしていく中での戦術みたいなものがあるんですけどそういうのもやっぱり一からやり直しになってしまいました。

―活動自粛や試合の中止、延期を受けての心境をお聞かせください。

ラグビーも毎年秋の大会があるんですけど、まだ開催するかしないかは正確には決まってない状態でものすごく不安な気持ちが一番大きいのと、大会が存在するっていう前提で2か月間も休んでいたので早く準備を間に合わせなければいけないっていう焦りの気持ちがあります。

―大友監督からはこのような状況になってアドバイスはありましたか?

命を守ることを第一に考えるようにと言われていまして、やっぱりラグビー部としてどういう風に行動していくかというよりかは感染をしないことというのを強く言われて、とにかく命を守ることを強く言われていました。

―人数制限での練習は監督の案ですか?

ラグビー協会が今までの練習に戻るまでに段階的にこういうようなフェーズを踏んでくださいというのがあってそのうちの最初の方のフェーズが人数制限があって、例えば体をぶつけないようにしてくださいとかそういうのがあるのでそれに則って人数制限をしていました。

―春からこのような状況で1年生との顔合わせもままならなかったと思うのですが、今は1年生との練習をしてみてどうですか。

やっと1年生も少しずつ慣れてきたかなというところで、人数制限をして練習していたときとかも同じ時間帯にいる1年生としか関わることができなかったので限度があったんですけど全体練習をするようになってコミュニケーションも、4年生には今年の1年生とは喋れてないことが多くあるので自分たちから積極的にコミュニケーションをとるようにとは言っていたんですけど、最近になって打ち解けられるようになったかなと思います。

―期待の新人は?

京都成章高校から来ている門という1年生がいるんですけどその1年生が一番期待大ですかね。高校の時も高校日本一というのがあるんですけど唯一それに選ばれている選手でこれからAチームとかにも関わってくるような選手なんじゃないなかと思ってます。

―主将としてどのようなチーム作りをしようと考えていますか?

2か月間何もできなかったっていうことを踏まえて、10月か11月から大会があれば始まるんですけど早稲田との大会の最初の試合にピークを持っていくために一回一回の練習でチームの総合力を上げていかなければいけないと思いますし、そのためには1年生のことに気を遣っていかなければいけないし、2か月間空いてしまったからこそ自分でチームを引っ張っていくという気概を見せないといけないのかなと思っています。

―チームの雰囲気づくりで意識されていることはありますか?

ラグビー部にブラザー制度というのがあるんですけど名前の通り兄弟のようにあってほしいという意図の制度で4~1年生まで一人ずつ、4人一組をブラザーと呼んでいるんですけどそこで4年生や3年生であったりが下級生に単位のことも含めて学校生活からラグビーのことを色々教えてあげたりだとか食事に行ったりだとかするんですけどそういうのを練習の中でもブラザーで分かれてやって、こういう練習をしてくださいだとかまずはブラザーの中で人と人との繋がりを意識づけさせてそこで上級生下級生の壁を無くすことを意識してます。

―やはり部員が80人以上となると全員でコミュニケーションをとる難しさはありますか?

かなり難しいですね。自分から話そうと思って話さなかったら4年間本当に話さないような選手もいるんじゃないかなっていうぐらい人数は多いので話し合いの場は強制的に作るようにしています。

―昨年の課題を受けて今年度の目標をお聞かせください。

チームとしては入れ替え戦に回ってしまった一番の原因としては準備不足が一番挙げられるかなと思っていてシーズンの一番最初から逆算したときにそこにどういう練習メニューを組んでいけばいいのかと考えたうえで、春の間はフィジカルの強化をしたりしたのですがそういう風に早く早くから充実した準備をするようにはしています。なので、2か月空いてしまったけどまた逆算してこれからどんどん上げていかなければいけないと思いますし、今年は準備のところを入念にチームとしてはやっていきたいと思います。個人的には昨年入れ替え戦に回ってしまったとき、どこか4年生頼りのところがあったので今年は4年生が戦力としては充実した選手が多いのでその中でもキャプテンという立場で8試合ほどあるシーズンで常に安定したパフォーマンスを出し続けなければいけないなと思いますし、自分のプレーだけじゃなくて他のチームメイトのプレーにも気遣いができるくらいの余裕をもって落ち着いてプレーができればいいなと思っています。

写真提供=ラグビー部

―前年度の主将を務めていた下里さんの姿を見て思っていたことはありますか?

しもさんは試合のプレーで引っ張っていくタイプのキャプテンだったなと思っていてキャプテン、人間としての性格も明るい人だったのでチームの雰囲気もものすごくよかったんですけどそういうところは僕も見習わないと思いますしプレーで引っ張る以外のところ、試合じゃないところでもチームとして準備のところであったり下級生への気遣いであったりを引っ張ることができればいいなと思います。

(聞き手=髙橋瑞紀)

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