【シリーズ】選手に問う、大学スポーツの現状 第7回 男子ラクロス部・中山主将 「あのとき頑張って良かったと言えるように」

男子ラクロス

 新型コロナウイルスの影響で、大学生の部活・サークルも活動自粛となりました。青山スポーツでは、大変な状況の中で選手の本音に迫りたいと思い、インタビューを決行しました。第7回目は男子ラクロス部の中山恵介(済4)主将。各試合の中止、活動自粛を受けての思いを伺いました。

―現在の活動状況はどのような様子ですか?

 週4回の練習で、Aチーム、Bチーム、一年生で分かれて練習しています。

―自粛期間での練習と比べるとどう変わりましたか?

 前はオンラインのトレーニングや、壁当てなどをラクロスの向上のためにやっていて、今は幸いにもグラウンドで練習できています。

―オンラインなどで練習しているときはどう感じていましたか?

 ラクロスがあってのこの部活なので、そこは難しくて、やる気がなくなってしまう部員もいたりしたのですが、その中でも自分たちは3年後に日本一という目標を立てていて、そのためにやるべきことが何なのかを考えて動け、ということは自分からも言っていました。そういう部分では自分自身もラクロスがなくなってつまらないな、と思っていたのですが、それはそれとして、主将としてこういう状況でもやっているぞ、というのを見せて、みんながついてきてくれたという感じです。

オンライン取材に快く応じてくださった中山主将

―主将として部全体のモチベーションを保つためにしていたことはありますか?

 そうですね、組織の中で3・6・1の法則があると思っていて、3というのはすごくやる気がある子、6はどちらにも転がる子、1はなぜやっているか分からないと思っている子がいると感じていて、そして自分は1の部員にすごく目を向けていて、なるべく一対一の電話をして、どういうことを考えているのかを聞いたりしました。ラクロス部は120人の部員がいて、その中でも出られるのは26人という状況で、全員が出られるわけではないというところで、他の部員はどうすればいいのかということを考えたときに、人として成長できたりとか、プレー以外でも輝けるところがあるという話もしたりしました。

―リーグ戦の状況はどのようになっていますか?

 夏の終わりくらいから冬にかけてのシーズンなのですが、今年は入れ替え戦がなくなってしまって、自分たちは今2部にいて、今年は4つのブロックに分かれてトーナメント戦がある形です。

―入れ替え戦がなくなる、形式が変わる、と聞いたときはどのような気持ちでしたか?

 そうですね、そのために自分も男子ラクロス部に入って、この4年間全てをかけてやってきたので、何でだろう、と思っていたのですが、後輩が頑張っている姿や同期が頑張っている姿を見ると、そういうものじゃないのかな、と思ってきました。 3年後に勝てるチーム、というのを目指す中で、 今年トーナメント戦で戦うことによって、自分たちがこういう状況だけど頑張っている姿を見せることが今後にもつながっていくのかなと思いますし、そういう部分から頑張っていこうかなと思いました。

―同期の部員とはどのようなコミュニケーションがありましたか?

 リーグ戦がなくなってしまった代なので、どういうチームにしていくかというのはまだ話している途中なのですが、後輩とのコミュニケーションを多くしたりだとか、残せるものを残していくというところで、練習があるときは自分たち4年生が引っ張っていく、というのは心に入れておくべきだと感じています。

―ラクロスに対する意識は変わりましたか?

 ラクロスがなかった状態からできるようになってきて、グラウンドだったり、今までの当たり前がなくなってしまったというところを自分たちは気づけていなかったのかなと思いました。いつもは練習は疲れる、というのもあるのですが、当たり前がなくなるということは恐怖だなと思って、だからこそ、毎回感謝の気持ちを持って練習に励むというのは全員が思っていることだと感じています。

―グラウンドでの練習が再開したときはどのような気持ちでしたか?

 ワクワク、という気持ちの半面、コロナ禍が続いているので主将としては恐怖というのは少なからずあったと感じています。でもやっぱりずっとやりたかったことなので、ディズニーランドみたいな気分でしたね(笑)

―チームの雰囲気はどのような感じだったのでしょうか?

 まだリーグ戦があるか決まっていなかったので、何のためにやるのか、と少なからず考えていたと思うのですが、それ以上に部活をできる楽しさ、というのはみんな思っていたのかなと感じます。

―今シーズンの目標はどういったものでしょうか?

 リーグ戦の名前が特別試合ということになってしまったのですが、その中でも2部でトーナメント戦があるので、そこで優勝して、来年は自分たちの姿を見てくれた後輩たちが1部昇格、そして次の代で日本一をとれるようになればいいのかな、と思います。OBとして見に行って、俺たちあのとき本当に頑張って良かったね、と言えるようにしたいなと感じます。

写真提供=男子ラクロス部

―主将としてどのようなチームにしたいと考えていますか?

 120人も部員がいるのでどういうチームにしていきたいか、というのは難しかったのですが、全員が主体性を持つことと、「All Box Member」という自分たちのビジョンがあるのですが、保護者の方やOBさんだったり応援してくださる皆様と一緒に喜び合うというのが自分たちのやりたい姿ですし、そうなってくれたら楽しいと思います。一人一人が主体性を持って勝ちを得られる人になる、試合に出てプレーしている人だけでなく応援している人もエースだ、というイメージですね。

 自分も一人では何もできなかったなと思っていて、120人の一人ずつが自分に力を加えてくれて、自分も下から持ち上げる主将になってきたのかなと感じていて、同期だったり、後輩や先輩、監督にも助けてもらいました。コロナのこのような状況があっても勝ちたいと思えたのは、部員みんなのおかげだと感じていて、あと2戦、勝てば2部優勝まであるので、その中で感謝の気持ちを込めて、ラクロスってオレンジのボールなんですけど、そこに全てを込めて試合に出ていきたいと思っています。

 

(聞き手=山本路葉)

コメント

タイトルとURLをコピーしました