【硬式野球】小田・渡部・山口がアーチ競演!勢い止まらず3連勝!

硬式野球

東都大学野球 秋季1部リーグ 対中大 第1回戦 9月24日 於・明治神宮野球場

◆結果◆
青学大 100 600 000|7
中 大 000 000 020|2

◆出場選手◆
1 二 藤原夏暉 大阪桐蔭
2 遊 山口翔梧 龍谷大平安
3 一 小田康一郎 中京
4 捕 渡部海 智辯和歌山
5 中 中田達也 星稜
6 指 谷口勇人 大阪桐蔭 → 松本龍哉 盛岡大付
7 左 大神浩郎 福岡大大濠
8 三 初谷健心 関東第一
9 右 青山達史 智辯和歌山

P 中西聖輝 智辯和歌山 →ヴァデルナフェルガス 日本航空 → 髙木大希 履正社 → 鈴木泰成 東海大菅生


舞台を神宮球場に移し迎えた対中大1回戦。小田康一郎(史4=中京)の先制ソロ弾に続き、渡部海(コ3=智辯和歌山)、山口翔梧(営2=龍谷大平安)がホームランを放ち主導権を握った。先発の中西聖輝(コ4=智辯和歌山)は7回無失点13奪三振の力投。8回に2点を許すも、最後は鈴木泰成(社3=東海大菅生)抑え、7―2で勝利。開幕3連勝を飾った。

先攻の青学大は初回から見せ場を作る。打席に立つ小田はツーボールになったところで、「最悪ファールでもいいから思いっきり引っ張ろうと思って振った」と打ち返した打球はライトフライに倒れたかと思ったがスタンドイン。先制のソロホームランを放った。「すごい嬉しいし、チームとしても大きかった」と話した。

先制弾を放った小田

先発は絶対的エース・中西。自身も「バッターを見ながら、今日はカウントや三振の数が良かった」と振り返るように、苦手とする立ち上がりを無難に切り抜けた。走者を背負う場面では、渡部の好送球が光りピンチを脱出。140キロ台後半の直球を軸にテンポ良くアウトを重ね、安定感のある投球を披露した。

先発の中西

先発の中西

女房役の渡部は盗塁を阻止した

女房役の渡部は盗塁を阻止した

4回には前節では不振にあえいでいた打線が爆発した。先頭打者の渡部が中大の先発・三奈木の甘く入ったストレートを捉え、レフトスタンドに飛び込むホームランを放つ。貴重な追加点を挙げた。さらに大神浩郎(総1=福岡大大濠)のヒットなどで満塁のチャンスを作ると、ここで打席に立つのは今秋打撃好調の藤原。打ち返した球はライトに落ちるタイムリーヒットとなった。

ダイヤモンドを一周する渡部

藤原は貴重な追加点を挙げた

打線の勢いはまだまだ止まらない。なおも満塁とし、山口翔梧がリーグ戦初ホームランとなるグランドスラムを放ち、大きく中大を突き放す。続く渡部、中田達也(社4=星稜)にもヒットが生まれ、この回打者一巡の猛攻で7点ものリードを奪った。

満塁弾を放った山口

山口は勝利を決定づける一打を放った

援護を受けた中西は、低めに切れのあるスライダーを集め、落ち着いた投球で打者を封じ込めた。5回に安田へ長打を許した場面もあったが、要所では三振を奪い、ほとんどのイニングを三者凡退で締める盤石の内容。プロ注目右腕らしく「全球種で勝負ができて、偏らせない投球」を自らの言葉通りに示し、7回無失点13奪三振の圧巻のパフォーマンスで役目を終えた。

中西はエースの役目を全うした

2番手として登板したのはプロ注目の左腕・ヴァデルナフェルガス (国経4=日本航空)。しかしこの日は制球が定まらず、連続で四死球を与え、1アウトしか取れず降板。続いてマウンドに上がったのはルーキー・髙木大希(営1=履正社)。緊迫した場面でのリーグ戦初登板となった。先頭打者こそ三振で打ち取ったものの、四球そしてタイムリーヒットを与え、2失点を喫す。東都の厳しさを味わった。

リーグ戦初登板となった髙木

4番手として登板したのは鈴木。確実に流れを断ち切るべく、絶対的守護神がここで姿を現した。鈴木はセカンドゴロに打ち取り、6球でこのピンチを脱した。最終回も鈴木が安定感のある投球で連続三振を奪う。決して相手に流れを渡さず、試合を締めくくった。青学大は連勝を3に伸ばした。

4番手の鈴木

試合後安藤寧則監督は「終盤、ピッチャーが変わったタイミングですかね。そこからちょっと空気が変わった感はあるので、そこをしっかり修正して明日に臨みたい」と語った。中西や鈴木らに頼りすぎないことが今後の課題であろう。それでも、打線のつながりなど、チームとしての手応えは感じられた試合であっただろう。連勝で勝ち点を取るべく、勢いそのまま明日の一戦へ挑む。


(記事=比留間詩桜、写真=田原夏野・比留間詩桜・高木一郎・戸田隼人)

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