第11回関東大学ラグビーオールスターゲーム2023 7月2日 於・秩父宮ラグビー場
◆結果◆
対抗戦選抜 43―43 リーグ戦選抜
前半 19-26
後半 24ー17
後半19分=榎本 拓真(青山学院大学)トライ
後半31分=榎本 拓真(青山学院大学)トライ
うだるような暑さの7月初旬に、大学ラグビーの祭典が今年も開幕。
試合は例年通り対抗戦選抜とリーグ戦選抜に分かれて行われ、青学大からは榎本拓真(法3)が選出。対抗戦代表として試合に臨んだ。
公式戦とは一味違う内容を楽しめるのがオールスター戦の醍醐味だ。両者共に積極的に攻撃を仕掛け、一進一退の攻防が続いた。
榎本は前半30分から途中出場。普段は対抗戦で切磋琢磨するライバルとの連携を高めるため、積極的に声を出し指示を送った。
出場したからにはなんとか結果も残したい。虎視眈々と得点のチャンスを伺い、後半も折り返しに差し掛かったところで遂に絶好の機会が訪れた。
7点のビハインドで迎えた後半19分、敵陣ゴールライン付近でパスをもらうと、そのまま相手のタックルを受けることなくグラウンディング。記念すべきオールスター戦初得点を決め、31ー33と点差を2点に縮めた。
榎本のトライが対抗戦選抜チームに流れを引き寄せる。後半28分には本橋拓馬(帝京大)がトライを決めると、山田響(慶応義塾大)がコンバージョンゴールを成功させ遂に逆転に成功した。
その後も対抗戦選抜の勢いは止まらない。38ー33で迎えた後半31分。またしても絶好の位置で榎本にパスが回った。相手のディフェンスにブロックの隙を与えず、余裕の表情でトライ。スコアを43ー33とし、試合は決まったかのように見えた。
しかしリーグ戦選抜も終盤に意地を見せる。終了間際に立て続けにトライを決め、43ー43と試合を振り出しに戻したところでノーサイドに。
最後まで両者譲らぬ展開となり、オールスターに相応しい非常に見応えのある試合となった。
試合後、榎本は「結果が出せたのは良かった」と笑顔で自身の活躍を振り返った。また秋の対抗戦に向けて「自分の力、チームの力を精一杯出して頑張りたい」と更なる飛躍を誓った。
2024年には創部100周年を迎える青山学院大学ラグビー部。1世紀の区切りを輝かしく迎えるためには、公式戦での「結果」が欲しいところだ。近年着実に力をつけてきているAGRがチームとしての持ち味を存分に発揮することができれば、対抗戦での「台風の目」になれるだろう。この秋もラグビー部の活躍から目が離せない。
(写真=阿部夢杏・渋谷聡志、記事=渋谷聡志)
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